今回のブログは
DUCATI916のお話。
以前、2019年7月のブログで
21周年記念にリフレッシュの為、
色々な部品を購入して準備していました。
その中で、
「クラッチレリーズ」が交換出来ていませんでした。(汗)
なので、
今回、21周年から3年半経過しましたが、
現在、年末年始休暇で余裕がある為、
今のうちに交換することにしました。
今回交換するのは
こちらの部品。
全てクラッチ周りの部品です。
画像が暗くて見えにくいですが、
左上が
クラッチレリーズに装着する「回転防止用カラー」
中央上が
この画像の右側にある「クラッチレリーズ」
右にある棒状の物は
「回転防止ピン付プッシュロッド」
下にある2個の部品が
「クラッチコントロールロッド」と「クラッチセンターベアリング」
クラッチレリーズはアエラ製で、
それ以外は全てDUCATI純正部品です。
早速、作業開始。
作業しやすいように
アンダーカウルを両方とも外して、
クラッチカバーを外します。
続いて
クラッチの表部分にある
「プレッシャープレート」を外します。(以前の画像を使いまわし(笑))
プレッシャープレート中央に
「クラッチコントロールロッド」と「クラッチセンターベアリング」
が圧入されているので
表面側からベアリングを工具で打ち抜きます。
カンッカンッ(打ち抜いている音)
無事に打ち抜けました。
交換する部品の新旧比較。
ベアリングは少し回転が重くなりつつありましたので
今回、交換して良かったです。
ちなみに、
この画像の右上の円柱形をした凹状の部分にプッシュロッドが入ります。
今度は新品パーツを圧入します。
カンッカンッ(打ち込む音)
無事に圧入出来ました。(^-^)
プレッシャープレートは作業完了しましたので
続いて
クラッチレリーズの交換。
エンジン左側に付いている
クラッチレリーズを固定しているボルト3本を外せば
クラッチレリーズが外せるので
あとはクラッチホースを外す為にバンジョーボルトを外します。
バンジョーボルトを外したらクラッチフルードが漏れてくるので
クラッチホースの穴にウエスを差し込んでおきます。
そして、素早く
新しいクラッチレリーズに交換してバンジョーボルトを締めます。
(ガスケットは新品にします。)
新しいクラッチレリーズには
中に金属製のボールが入っていて
落下防止のために封印シールが貼ってあるので
シールを剥がします。
(ここで下に向けるとボールが落ちてきます)
クラッチレリーズの凹部分に
回転防止カラーを装着して、
(画像は撮り忘れ(笑))
プッシュロッドも
新品のピン付の物に交換します。
回転防止カラーとピンの位置を合わせて
クラッチレリーズを装着して
ボルト留めすればクラッチレリーズ交換も完了です。
ただ、
このままではクラッチホース内にエアを噛んでいて
クラッチが切れない状態ですのでエア抜き作業します。
まず、
クラッチフルードカップのフタを開けて
フルードを補充。
(フルードはブレーキフルードです。)
クラッチレバーを何度か引いて圧力を掛けた状態で
クラッチレバーは引いた状態のまま、
バンジョーボルト部分のブリーダーボルトを緩めてフルードを排出します。
(まだエア抜き最初の頃なのでホース内にエアが噛んでます。)
この時、引いているクラッチレバーの圧力が無くなりますが、
決して離してはいけません。
(離すと負圧が掛かった状態になるので、
フルードが逆流してエアを噛みます。)
ブリーダーボルトを締めて、
クラッチレバーを離します。
この作業を繰り返して排出されるフルードにエアが無くなるまで続けます。
こんな感じでエアを全く噛んでいない状態になれば
エア抜き作業完了です。
最後に、クラッチフルードが付着している部分を中心に
パーツクリーナーで洗浄すれば全ての作業完了です。
(そのまま放置すると塗装が剥がれますからね。)
クラッチレリーズを交換した理由なのですが、
クラッチレリーズのピストン径が
旧が30φ、
新が28φ。
径が大きくなればクラッチレバーを引くのが軽くなって、
径が小さくなればコントロール性が上がる
と、いう利点がありまして、
今まで装着していた30φは
クラッチマスターシリンダーが純正の頃から使用していて、
マスターシリンダーをラジアルポンプに変えてから
クラッチ操作が軽くなりすぎて、
クラッチミートの位置が判り辛い状態で使用していたのです。
今回、28φに交換したので
これで今までよりクラッチミートの位置が判りやすくなるハズ。
これで駄目なら、バネレートの高い
DUCATI純正クラッチスプリングに戻してみます。
DUCATI916の快適に乗れる準備は整ってきましたので
春になって走り出せる季節が今から楽しみです。
(うちの916、冬の間はセルモーターがクランクを回しきれないので
エンジンが掛かりません。)
DUCATI916さん、
これからもよろしくお願いいたします。m(_ _)m ペコペコ(腰が低い)
ここから、おまけ。
外した旧クラッチレリーズ。
フルード漏れを起こしていたわけではないので
分解して掃除しておきます。
バンジョーボルトで固定する部分からエアを吹き込んで
ピストンを押し出せば、
こんな感じで分解出来ます。
中身は簡単な作りですね。
スプリングとピストンしかないです。
パーツクリーナーで掃除した後に
シリコンスプレーをゴム部分に吹き付けて組みなおします。
ゴソゴソ(組立中)
出来ました。(^-^)
これでクラッチレリーズのスペアが出来た。
ちなみに、
メーカーは「ディライト」製のマスターシリンダー。
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DUCATI916 | 日記
Posted at
2024/01/04 20:17:48