秋が来たとばかり思っていたけれど、秋雨前線が停滞する割には蒸し暑い?感じの晴れの国、
きびだんご県です(=゚ω゚)ノ薬物治療のお陰で、胆のう&胆道炎は少し痛みが無くなりつつあります。
しかしながら、難病の慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)は、相変わらずで自宅警備員を
今日も元気に?継続中(´_`。)
前回のおさるには解らないもんきーろじっくにて、排気系のO2λセンサについて説明しましたけど、
ROVER Mini 1.3i SPI の車体下に潜って排気マフラーなどいじられた経験者はご存知と思います
ダウンパイプからキャタライザー(3元触媒)の間に横向きにネジボス(継手)が取り付けられていて、
丁度、断熱遮蔽板が付いている辺りですが、ここに謎のセンサが付いていますよね?97年式以降
のインジェクションでないと付いて無いかも?
このセンサは、排気温度センサ(Catalyst Temperature Sensor)でして、排気温度を監視すること
によって3元触媒の破損やエンジンブロー、車両火災から守ってくれるまだMEMS(Modular Engine
Management System)が初期で不安定だった時のトラブル回避手段だった名残です。
燃料調整が不備の場合、特にリーン(希薄)での異常燃焼、点火プラグの熱価不適合、プラグコード
同時点火装置、プラグの失火で未燃焼ガス(ブローバイ)だけが排気側へ送られての排気管側での
再燃、白熱化(排気管やキャタライザーが赤く成ります)この様な異常時に知らずに運転を続けると
綺麗な焼け焦げた運転手が出来上がるのを防止する効果があります。
純正では部品番号:WDN100110が使われていて、U.K.で購入すると5800円送料別くらい、中華製
パクリ商品なら、500円(送料別)、日本でのパーツだけ購入は28000円~35000円(送料別)くらい
Miniショップで交換をお願いすると部品代だけで5万円、作業工賃別です(´‐ω‐)=з
原理仕組みは簡単なK熱電対を使ったもので、K熱電対とは、1821年にドイツのT.J.ゼーベックさん
が、2種類の金属の接合点に温度差が発生するとそこに起電力が発生すると言うことを発見して、
工業系温度計センサに良く使われるゼーベック効果を利用した物です。起電力がK型はリニア比例
なので扱い易く、-200℃~1000℃(MAX1200℃)の範囲で使用出来ます(´0ノ`*)
+極にはニッケルとクロムの合金(クロメル)を使い、-極にはニッケル合金(アルメル)を使って
います。また、他のセンサと違って、配線コードも特殊な温度補償型のケーブルを使います。
ですから、配線が切れているからとその辺の電気コードで代替しての補修は出来ません。
ROVER Mini以外の車種では、熱電対の代わりに温度ヒューズが使われている車種も有りますが、
運転席のコンソールパネルに警告灯が点いた場合に温度ヒューズ式はこれが切れた原因を調べ
取り除いてからでないとアースへ短絡してリセットでの常時走行は危険です。Miniの場合も、一応
この警告ランプが点灯すると同時にブザーが鳴って、イグニッション廻してもエンジンが始動しない
システムですけど、正常な温度になれば再始動できるはずです。もちろん、原因解除しないと直ぐ
再点灯してしまうので、異常燃焼など素人では直ぐに対応出来ないでしょうから、マニュアルには
この警告ランプが点灯したら、最寄りのディーラーへ連絡するように指示されています。
*警告ランプは、赤色でキャタライザーの形に温泉マークの湯気が描かれた奴です。
ご存知のようにROVER Miniは既に2000年でディーラーは無いので、どこぞの『馬の骨』にお願い
するのが賢明でしょう。 Catalyst Overheat ECUって大袈裟になっていますけど、単なるセンサ
の温度計が上昇(起電力アップ)で、ブザー鳴らして、警告灯つけて、イグニッション再始動しない
ように電気的に切り替えているだけです。この排気温度センサが付いて無くても車検などには一切
関係無いし、古い96年式以前のマフラーに交換したりすると取付けネジボス(継手)が付いていない
のが普通で、排気管に抱合せて針金で縛ってくれている優しいMiniショップさんが多いです。
そんなMiniに乗っていると、いつかは黒焦げになると思っていて間違いありません。
意外とラムダセンサと違って簡単に壊れる物では無いのですけど、排気の煤が付着したり、
ケーブルの断線、コネクタの腐食などが原因で不具合を起こす場合もあります。
時々は、排気管から抜いて、コネクタ部で電気テスターでの導通試験や、棒状のセンサー部を
軽く炙ってちゃんと温度変化で起電力が上がっているか?確認しましょう(=゚ω゚)ノ
とても大切なセンサなのにその扱いが雑なのには驚きます。洗車はしても、このような制御系の
日常点検をしない方は、せめてお金払って、代わりにやってくれる『馬の骨』を大切に。