しっかりと梅雨真っ最中の晴れの国、きびだんご県です。本日も午後くらいから雨の予報で、明日も
週末土曜日だと言うのに雨予報が出ています(´_`。)
ローカル局長さんに頂いた『ふみたてくん』の若干改造加工を行うには晴天の日でないと疼痛が
酷くてグラインダーやハンドドリルは使いたくない手足のしびれと痛みで、出来れば無線でPTTを
押すのも勘弁して欲しい状況です。慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)に罹患してから早くも
3年が過ぎました。普通に仕事どころか日常生活にも支障が出るくらいなので、自宅療養していて
も、あるのは苦痛に耐える時間だけで退屈極まりないのでアマチュア無線を再開局したわけです
が、思った以上に進化していてはっきり言って付いて行けて無い感満載のおっちゃんです。
真空管の知識しかないところへいきなりの高度なチップ実装&LSIロジック制御ですから、ぶっ飛び
過ぎのカルチャーショックです(´0ノ`*)
OMさんや、この度知り合ったローカル局さんより古い無線機ばかりを頂いては、代金代わりに別の
故障した無線機や周辺機器を修理して差し上げているのですが、やはり、製造された年代や故障
原因によっては修理不可能な物も大変多くて相当する部品を交換して調整しようにも部品が既に
製造中止で代替品も入手出来ない場合があります。また、片っ端から部品を交換してやれば、完全
にゼロから造るよりはマシですけど新規の無線機が余裕で買えるぐらい費用が掛かります。
高校時代の無線部の先輩からお預かりしているICOMさんのIC-820は既に30個以上の実装電解コン
デンサを抜いて交換し、腐食パターンやスルーホール繋ぎましたが、未だに修理完了目途が立って
いません。FMデビエーションは正常に成り、430MHzのアンロックは解決しましたが、144MHzは
まだアンロックのままです。AF出力も出て来ません。代わりに頂いたIC-721Sは残念ながら、
送受信切換えリレーがこんがりと焼けていて、バンド切替えリレーも焼けていますがこのリレーは
製造中止品で、代替え品で賄っても14個交換すると諭吉さんが消えてしまいますので、受信専用
としたいところですが、周波数がかなりずれまくっています。
5エリアの局長さんからお預かりしているKENWOODさんのTM-455SはRFモジュールが死んでいる
ので、入手困難なためにドナーを送って頂くまで修理保留です。
この局長さんから頂いたTR-751とTS-780は無事に修理完了して使えています。8V電源レギュ
レーター部を交換して、2SC460Bを全数交換とケミコンを10個ほど容量抜けで交換。
TR-751のフロント操作ボタン類が接触不良なので修理予定です。
TR-751用のボリューム関係はアルプス電気に特注して15000円以上掛かりました(´_`。)
某オークションで修理パーツとしてもっと安く売っていますが、特注品と比べて何か違うような?
そして、スペアナやその他の測定器をお借りしているOMさんから強引に頂いて来たTORIOさんの
TS-120Vですが、送受信切換えリレーがやはり焼けていて、バンド切替えロータリーSWも接触
不良、PLLアンロック、AF増幅ICがダメ。2SC460Bは全て交換。回路図眺めてはニヤニヤ状態。
そして、部品取りに購入した中古のYAESU FT-290 ですが、ALL MODE機なのにSSBがダメ。
これは最初から修理する気は余り無かった既にもう1台持っているヤツのリペアドナー機である。
BELCOMさんの2mハンディー機LS-20XもPLLトリマーが劣化していて、145MHzメイン前後がアン
ロックになってしまう。これは気が向けば直ぐに手持ち部品で対処可能だが、使う予定が無い(笑)
KENWOODさんのTS-680Vはドライバ段の2SC1971が入手不可能なので受信専用機とした。また
50MHz帯は4Wまでの出力なら交信可能。前オーナーがしっかりとファイナルごと飛ばした品で、
50MHzだけのRFモジュールも部品入手不可能だからここまでの寿命。受信は優秀なのでBCLと
SWLに活用しているゼネカバ改造機です。このように多くの修理中や修理不可能品に取り囲まれ
そこに新たな故障機がICOMさんの懐かしいIC-730が仲間入りです。これも送受信切換えリレー
がこんがり焼けていて、接点接触不良。プリアンプ切換えリレーも同じく。送受信切換え側は密封
式なので接点洗浄は出来ないが、プリアンプ切換え側はカバー分解して接点洗浄をやってみる
つもりです。このIC-730はダイナミックマイクロフォン(600Ω)に2SD661で1石のマイクアンプが
入った専用マイクが必要で、スタンド型だとSM-5と言うのが適合し、他のアイコム8Pマイクは使用
出来ないので注意が必要です。これの後に発売されたIC-731はカンガルーポケットで有名な機種
だけど、IC-730は天板ユニットに金属蓋があってその中にVOXだのSWR調整だのがついている。
周波数は蛍光表示管なので、年月経過していても明るくて見やすいのが特徴。ポジ液晶機種何て
見難くておっちゃんは嫌いです( ´艸`)送受信切換えリレーは470円で概ね100MHzまで安定して
切換え出来る高周波リレーを代替品で購入手配しました。バンド切替えロータリーSWとかVR類も
接点洗浄必要なフルオーバーホールコースでしばらくの入院手術です(≧∇≦)ノ彡
IC-730はWARCバンドはこの当時は受信だけしかついていないので、RFユニットのD25,26,27
を3本取り除けば18,24MHz送信可能。また、メインユニットの100W、50W切換えSW横のD27をカット
してあげれば、28MHzも他のバンドと同じ出力出せるようになります。このIC-730はおっちゃんの
古くからのお友達が2アマに合格した時に購入した機械らしく、完全に修理出来たら再開局申請
したいとのご希望でお預かりしました。過去にIC-730S(10W)機は使ったことがあるので、ある
程度は予想できる壊れ方でしたね。100W機なのに25W・・・1/4しかパワーが出ませんから、それ
でも使えなくもないけど。もち、おっちゃんは4アマなのでHFは10W機しか持って居なくて使えない
上級者用の無線機です。ですから修理調整には常にダミーロードにての計測が必要です。
100Wでのダミーロードでもちょっと送信すると手では触れないくらいの熱さになるので、水冷式の
耐電力500Wのダミーロードを借りて来てます。
このように現状では修理出来るか?出来ないか?行き当たりばったりですから、病気のおっちゃん
に次々と修理課題を持ち込むのは辞めて下さいませm(u_u)m