さて、5月もラストの梅雨前きびだんご県ですが、日曜日は雨がシトシトでおっちゃんの手足は疼痛
MAX絶不調なのに、土日はお空のコンディションは最高に開けてましたね(´0ノ`*)
高校時代の無線部の先輩と土曜日に移動運用で近所の王子ヶ岳から呼ばれて、アイボールに
久し振りに行って来ました。その際におっちゃんのHF帯無線機は真空管式のFT-401Sなので
移動運用にはちょっと大変で、小型のHF機を探しているから安い中古でも無いかなぁ・・・とぼやき
してると、先輩が使わなくなったICOMさんのIC-721と言う、古い無線機が家にあるからあげると言う
超優しきお言葉でしたヽ(^o^)丿そして、日曜日はお隣りのきびだんご市貝殻山へ移動運用に行くと
先輩からお電話頂き、その際にIC-721を持って行くから渡すと言われ、天気が悪く成る予報ですが
お出掛けしてアイボール。無事に頂きましたが、無料=無理なお願いぱてぃーん(=゚ω゚)ノ
お使いのIC-820が、430MHz帯PLLアンロック、FMデビィエーションNGの修理依頼です。
土曜日に既にお話を聞いていたのでダメ元で修理引き受けましたが、やはり原因は本体カバーを
分解して直ぐに解るのは幾つもの表面実装CAP形電解コンデンサが液漏れしているのが見えます。
漏れた電解液でスルーホールやプリント銅箔パターンを変色(腐食)させているのも何カ所か有り、
重傷ですから、現在は小型で耐電圧、耐高温、低ノイズの品質が良いコンデンサもあれば、某国が
製造して多く出回っている相変わらずの粗悪品まで色々と販売されていますので、今回の診断で
36本の交換緊急手術です(´_`。)しかし、おっちゃんは修理業をやってる訳でもPROでも無いので、
部品はリストアップしてからいつもの商社へ注文しました(´0ノ`*)
そして、雨の中、先輩が早々に撤収して別れた後、お隣りの金甲山へ移動したおっちゃんが見つけ
たのは、50MHzのGPとデルタループスタックを立てた移動運用中のローカルOMさん達で、近寄って
お話しさせて頂き、盛り上がっているところへ毎週火曜日に430MHzアクティブネットロールコール
深夜の部でキー局をやっているローカル局長さんで、天気悪いのに最近では見る事の無い、同軸
型バンドパスフィルター(BPF)を調整製作して貰ったので、TV、ラジオ等各種主要無線の送信所
及び中継所に成っている金甲山で430MHzを運用する時に受信するとこれらの抑圧搬送波で受信
すると強力に混信受けてる状態で非常にノイズだらけです。同じ場所で自分のハンディ機では、
中間周波数の違いと内臓フィルターの違いからクリアなのですが、キー局はプリアンプを使うので
プリアンプを通過させた途端に信号無くてもSメーターはいきなりS9+60db振り切りで真っ赤です。
BPFは2本の胴体中に共振器となる管が入っていて、接続コネクタから入力されて隣りの共振器で
目的の周波数だけ通過させる同軸型で端部のネジでアースと共振器のキャパシタンスを変える
ことで同調周波数は変化します。以前はタクシー無線とか、業務無線の基地局が近隣周波数の
抑圧用に使われていたPRO仕様のBPFですが、おっちゃんはアマチュア無線用にV/UHFでは
昔に製作使用していた時期がありますが、製作精度が難しくて材料も入手難しいので最近は
作ってませんし、久し振りにキャビティ構造以外のUHF用BPFを拝見しました(´0ノ`*)
BPFを挿入してもこの同軸型は損失が非常に低くて良いのですが、アンテナ直下に使うのが理想
です。ところがキー局さんは、アンテナと無線機の間にプリアンプを使用するのでアンテナ⇒プリ
アンプ⇒BPF⇒無線機の構成を選択せざるを得ません。そうした場合はプリアンプで増幅された
抑圧波やノイズは減衰域を超えるレベルなので結局は実験してもBPFの効果を発揮出来ません
でした(´‐ω‐)=зBPFの耐電力も小さいもので、タクシー無線用を調整して頂いたそうですが、
ファイナルに負担掛かるからアンテナ直下に入れた場合にBPFが温度上昇するのは危ないよと
アドバイスして置きました。この様に電波送信所や中継基地、レーダーサイト近くでの運用はロケ
が良くても思わぬ問題が有り、対策が必要です。またお逢いすることがあれば、同軸型のBPFで
もっとアマチュア無線電力で使用可能な設計図をお渡しして置こうと思います。
プリアンプを一度使っちゃって味を占めると使わない交信は出来なく成っちゃうくらい利得効果は
あるのですが、要らない電波やノイズも一緒に増幅されるデメリットがあります。
おっちゃんが自宅で使っているUHFモービル機のIC-2300には受信RF回路のFETを交換して、
更にスイッチでもう1段のプリアンプ効果を増設していますが、普段はプリアンプは切ってます。
相手が聞こえているからと呼びかけても、古い10W機ですから限界が有り、空振りが多いですね。
ロケが良い近くの山には大抵の中継アンテナがあったりして、携帯電話やネット関連が無かった
頃に比べて非常に遊び辛いのと同時に太陽光発電やハイブリッド自動車、LED照明・信号の
インバーター高周波ノイズなどアマチュア無線の敵は30年前に比べて非常に多くて困ります。
BPFの原理と理論を正しく認識してインターフェアの無いクリーンな電波社会にしましょう(=゚ω゚)ノ