
いつもと少し趣旨を変えてみたい。そんな企画。
RCのマークレビンソンの音で気に入らないところがある。今はなんとか良くなってくれることを祈りながら鳴らしている、そんな日々。
そんな日々で、マークレビンソンのプレイヤーの、とあるレビューを読み直していたら、膝を打ちたくなるようなことが書かれていた。「これだよ、これ。これらはまさにRCのマークレビンソンにも当てはまる言葉の羅列じゃあないか」と。
ということで、評論家3人に付け加え、私もなるべく単語が被らないように本音を書いてみたものを、わかりやすく文字色を変えて、4つ書いてみる。どれがプロが書いたもので、どれが私が書いたものなのか、考えて戴くのもいいんじゃあないか、なんて、暇人向けの企画。使う言葉が違っても、認めているところ否定しているところ、同じことを指し示しているのがわかってもらえるはず。
①
明晰すぎるぐらいであり、細密と言ってもよい音の再生である。したがって、やや硬質でメカニカルなイメージが気になる。生々しいのはよいのだがもう少し豊潤で暖かな肉声感が聴きたい。高域にメタリックな質感がつきまとうようだ。慣れれば気にならない程度かもしれないが本来はもっと有機的な暖かい質感であると思うのだが。美しいがやや冷たい質感と雰囲気を感じる。熱い雰囲気に欠けるようだ。クールな音楽には魅力が感じられ面白く聴けた。
②
静寂な背景が用意され、そこへ音像が浮かび上がる。ワイド&フラットでしかもスムーズな音である。さまざまな音楽に対して選り好みすることもなく対応できるのは素性のよさの現れであるはずだ。低音は重厚だが暴れることはない。明るすぎず渋すぎず、アタックがケバ立つようなオーバーシュートもなければ丸まっていることもなく、非常にオーソドックスで中庸をいくサウンド。
③
美しく磨かれた透明度の高い音と、キメ細かく、しかも瞬発力に富んだ表現が鮮度感に満ちた清々しい雰囲気を生み出している。軽やかだが拡がりのいいスケール感とともに爽やかで伸び伸びとした演奏を再現。濃厚なタイプとは異なるが乱れがなくしなやかで倍音は澱みない拡がりを見せたが表情がやや爽やかにすぎる印象。もうひとつ肉感的な味の濃さも欲しい。俊敏さが活きてスカッとした聴き心地のよさだ。
④
それぞれの音像が潰れることもなく全体的に引き締まっていて色合いもニュートラルな音楽を奏でるが低音のみが遊離して聴こえがちである。高音域と中音域は溌溂としていて鈍さはないが重厚感に乏しく少々艶に欠ける。油でベトついてそうな音とは無縁の音で荒ぶった音楽も分析気味に傾倒する。タメとグルーヴのある低音に感じられる粘りや湿度感が低音以外にも欲しい。その分精細さには秀でておりきっちりとした演奏を聴かせるという意味では長けている。もう少しだけリラックスした演奏を望みたくもなるが、この音で新天地を見出すのも一興。どっしりした低音に支えられた洗練された音を楽しめる。
はい。なんかもう私のはバレバレって感じですが、オーディオレビューを読み慣れてる人が読めば大体の予想がつくと思います。この番号はあの評論家だな、ということもね。逆に言ってしまうと私の好みって〇〇さんと似てるなあってことも(笑)
ちなみに私のレビューを当てたからって、何も出ませんよ(´・ω・`)
やっぱりRCのマークレビンソンは『マークレビンソンらしい音』ではあるのは間違いないようだ。
Posted at 2017/01/11 17:19:19 | |
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RC300h | 日記