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2024年06月23日 イイね!

自動車会社 訪問記 海外編 その5

自動車会社 訪問記 海外編 その5タイには10回くらい出張したのですが、定宿は「オークウッド レジデンス スクンビット 24 バンコク」というホテルでした。

駐在員家族をはじめとして、日本人がたくさん住み暮らしているスクムビット地域の中心であるプロンポンにあるホテルです。

最初の頃はもう少し郊外にあるホテルに泊まっていたのですが、駐在氏の家に近い方がピックアップに便利ということで、ここが定宿になりました。


※現在のストリートビューです

台所とリビングがついた広い広い部屋でした。



当時の出張旅費精算書を見ると、1万円弱/泊。



こんな広い部屋は必要ないのですが、ここにしたもうひとつの理由が、BTSプロンポン駅前にある日本人向けショッピングモール「エンポリアム」がすぐ近くなので、一人で歩いて行けるからです。

出張期間中、毎日の夕食に駐在氏を付き合わせるのは気の毒です。
奥さんと小さなお子さんが、家で寂しく彼を待っています。


※現在のストリートビューです

そこで、駐在氏に付き合ってもらうのはバンコクに到着した日の夜と帰国する前の夜くらいにして、その他の日はエンポリアムへ一人で食べに行きました。
よく行ったのは、新宿さぼてんと大戸屋です。

一方、駐在氏とよく行ったのが、エンポリアムの隣にある「居酒屋いもや」です。



もうここは昭和の居酒屋そのもので、海外でたくさん行った日本食の中で、ダントツNo.1でした。



BTSプロンポン駅の反対側にある「ワットポーマッサージスクムビット校 直営サロン」にもよく通いました。



タイ式マッサージ師の養成校直営店なので、腕利のベテラン揃い。
料金は一般的なフルコースが300バーツで、チップが100バーツ、合計1,200円程。
2時間たっぷりマッサージしてもらい、出張の疲れを癒しました。

さて、昼食事情です。



バンコク近郊にいる日は、このS&Pが好きでよく行きました。





エビ入りバッタイが特にお気に入りでした。



アイスティーと一緒に頂くのですが、ここは高級なレストランの部類に入りますので、日系企業や大企業にお勤めと思しきOLさんなどが主たる顧客でした。



このカフェチェーンにもよく行きましたね。



南の方のチョンブリやレムチャバンは日本人が多いので、こんな素晴らしい牛丼屋があります。



日本のと遜色なく、空調も効いていて最高でした。



ところが東の方のゲートウェイでは日本人がほとんど居ないので、道路沿いのこういったオープンエアのお店で頂くことになります。
トラックが通るたびに砂埃が舞い上がる中、汗を拭き拭き、熱い麺を啜ります。



さて、レムチャバンやイースタンシーボードへ行った日は、バンコクまで帰るのが遅くなりますので、シラチャにあるシーサイドレストランで夕食です。



海のすぐ側に、レストランがあります。



新鮮な海の幸です。



恋人同士なら沈む夕陽を見ながらで最高なんですが、生憎おっさんのグループ。



料理は美味しいのですが、これから延々と車に乗ってバンコクまで帰ると思うと、気が重くなりました。

そして、やっと出張が終わって帰国できる土曜日。
早めに空港へ行って搭乗手続きを済ませ、ターミナル内のソファーに陣取り、出張報告書を書き始めます。



職場への土産は、いつもプリッツとポッキー。
コーン味のプリッツと、ライチ味のポッキーが一番人気でした。



これをいっぱい買ってスーツケースに詰め込み、職場のお局さんたちに配るのが常だったのですが、一回くらいは観光地らしきところへ行ってみたかったなあと思います。

ま、お陰様でタイの工業団地にはすっかり詳しくなりましたが。。。
Posted at 2024/06/23 10:57:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 海外出張 | 旅行/地域
2024年06月09日 イイね!

自動車会社 訪問記 海外編 その4

自動車会社 訪問記 海外編 その490年代はアメリカや欧州へ、2000年代はアジアの諸国へと、合計60〜70回も出張したのですが、海外出張はとにかく大変でした。

といいますのは、乗り物に酔うからです。

子供の頃に比べると少しはマシになったとはいえ、何も対策しなければ、車やバスだと10〜20分くらいで気持ちが悪くなります。

もちろん飛行機も揺れるとダメですし、船も然り。
鉄道が未だ一番マシなので、鉄道移動が主となる国内出張は良かったのですが、海外だと車に長時間乗る羽目になります。



自分で運転すると酔わないので、アメリカや欧州では事前に用意しておいた国際運転免許証で運転出来たのですが、アジアではそんな恐ろしいことはできません。

中国は浙江省でのローカル自動車会社巡りや、インドのニューデリー近郊の自動車会社巡りでは、8時間以上も車で連れ回されました。



助手席に乗って前を見ているのが最もマシなので、タクシーでもホテルの送迎車であっても、運転手に嫌がられながら助手席に座ります。

そして、乗り物に乗る時に必須なのが、この三種の神器。
酔い止めバンド、アネロン、ホールズです。



乗り物酔いのツボを刺激する酔い止めバンド、12時間くらい効果が持続するアネロンニスキャップ、そしてメントールとレモンの味で口の中をスッキリさせるホールズです。

ただし、ホールズはフレーバーがコロコロ変わり、売っているところが限られましたので、海外出張前にはあっちこっち探し回ったものです。

出張期間中はアネロンを毎日飲み続けるのですが、それだけ飲み続けると身体にダメージを及ぼすようで、帰国後はいつも体調を崩していました。
多分、おそらく、海外出張で10年は寿命を縮めたんじゃあなかろうかと思っています。

ちなみに、乗り物酔いは「動揺病」という立派な病気なんです。
アネロンを飲み続けるダメージが心配でネットを調べたところ、動揺病の治療を大々的に謳っていた京都の耳鼻咽喉科を見つけたので、すごく期待して行ったことがあります。

しかし残念ながら広告に偽りあり。
市販の酔い止め薬を処方されただけだったので、元の三種の神器に戻りました。

さて、タイへ向かうにはいつも関西空港からタイ航空ですが、機体がこのエアバスA380の時は乗客が多くて搭乗手続きなどが混雑し、大変でした。



バンコクのスワンナプーム国際空港はとても大きく、タイらしいディスプレイやショップがあり、楽しい空港でした。





そして到着ロビーから出ると、吉利汽車のロンドンタクシーが停まっていました。



ところで、タイは東洋のデトロイトと言われるだけあって、沢山の日系自動車メーカーの工場があります。

私が訪問したのは、

1、T自動車
サムロン・ゲートウェイ・バンポーの各工場



アジアパシフィック-エンジニアリングマニュファクチャリング
その他のT社系列の各社


※ストリートビューです

2、M自動車 レムチャバン工業団地内の工場


※ストリートビューです

3、I自動車 ゲートウェイ工業団地内の工場、テクニカルセンター

4、S自動車 イースタンシーボード工業団地内の工場

5、H自動車 R&Dアジアパシフィック



6、N自動車 サムットプラカーンの工場

7、Y発動機 サムットプラカーンの工場

8、サプライヤー Kペイント、Nペイント、その他 Tier1サプライヤー

これらの中で圧倒的に多かったのがT自動車で、その次がM自動車、I自動車、S自動車です。

日本国内のI自動車はずいぶん以前に自動車から撤退していますが、タイでは格好良いSUVを販売しており、大人気でした。

いずれの訪問先もバンコク近郊なので日帰りで行けるのですが、ゲートウェイ・レムチャバン・イースタンシーボードの各工業団地はバンコク市街から遠く、大変でした。



それらの位置関係は、上の地図の通りです。

ホテルから高速を飛ばしてレムチャバンまで2時間くらい、イースタンシーボードまではさらに半時間ほどかかります。



問題はゲートウェイで、下道を延々と走らないといけませんので、朝だと3時間近くかかったと思います。

ゲートウェイ工場の日本人駐在員は、お子さんの日本人学校の関係でバンコク市街に住まいを構えていますので、毎日の通勤が大変そうでした。



大雨が降るとすぐに洪水になりますし。

ちなみに、レムチャバンの近くのシラチャには日本人街があり、日本人学校もありますので、レムチャバン工場の日本人駐在員はその辺りに住まわれているようです。

さて、それらの工場へ行くときは、朝早くにバンコク市街のホテルを出発し、とっても広い高速道路をぶっ飛ばしていきます。



インドネシアのジャカルタは高速道路も渋滞が酷いですが、バンコクで渋滞するのは市街地だけなので長距離移動ができました。



駐在氏の当初の社有車はカローラだったのですが、陳情が実ってアコードになりました(^^)
ちなみに、日本ではインスパイアとして販売されていた車種ですね。
ただし、インスパイアのエンジンは3,500ccだったのに対して、こちらは2,000ccです。

写真に写っている運転席から出ようとしている御仁は、駐在氏の専用運転手です。
気の良いおじさんなのですが、タイ人らしくとっても楽天的で、呼んでもなかなか現れないことがちょくちょくありました。



私は例の如く、この革張りの助手席に座り、しっかり前方を凝視します。

やっぱりホンダの車は足回りが硬く、社有車として一般的なカムリが良かったと駐在氏が言ってましたが、長距離走行時の疲れは古いカローラと大違いでした。
Posted at 2024/06/09 08:36:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外出張 | 旅行/地域
2024年06月05日 イイね!

自動車会社 訪問記 海外編 その3

自動車会社 訪問記 海外編 その3ベトナムへはその後6回行ったのですが、そのうちハノイが5回でした。
目的は、セミナーの講師と日系顧客の訪問です。

5回ともタイ出張とのセットなので、ベトナム滞在は2〜3日。
タイ航空で関空からバンコクへ飛び、そこで乗り換えてハノイかホーチミンへ行きます。

ハノイ空港は首都とは思えないくらい小さな空港で、いつでしたか到着して手荷物ターンテーブルでスーツケースを待っていた時のこと。
同じ飛行機に乗り合わせた二人の日本人が、「やっぱりこっちは臭いなあ」と話していたことをよく覚えています。



10年以上前は未だハノイ市街へ繋がる高速道路がなく、バイクに揉まれてせいぜい40km/hくらいでノロノロ走るのがやっとでした。



ハノイの定宿は、グランドプラザハノイ。
旧市街から離れた新興開発地域に建つ、韓国資本の5つ星ホテルです。



テレビをつけるとまず韓国語の画面になるのですが、キングサイズのベッドは寝心地最高でした。



こんな豪華なホテルは勿体ないのですが、総代理店の人がピックアップしてくれるのに都合が良い場所らしく、素直に従います。
ちなみに当時の出張旅費清算書を見たら、1泊朝食付きで9,200円だったので、やっぱり安かったですね。



なお、このホテルには1年半の間に5回も宿泊したので、最後の宿泊時にはお得意さん扱いでこんな部屋に無償アップグレードされてしまい、広すぎて落ち着きませんでした。



部屋の窓からの景色はこんなでしたが、今はすっかり変わっていることでしょう。



空港への送迎サービスはBMW。



朝食は、韓国料理が少しありましたがインターナショナルなのがメインだったので、これは助かりました。



中国の無錫大飯店は日本人客ばかりだったので、朝飯も和食だらけでしたが、このホテルでは結構いろんな国の宿泊客を見かけました。

さて、ベトナムでの自動車生産は少なかったので、訪問した自動車会社は空港近くのT自動車くらいで、大手の家電メーカーや住宅設備機器などがメインの訪問先でした。



ちなみに、ベトナムでの移動はタクシーなのですが、小型と大型があります。
大型の車種はこのトヨタイノーバで、小型に比べるとはるかに楽でした。



空港とハノイ市街の中間にあるタンロン工業団地へよく行きました。
たくさんの日系企業が工場を構えていますし、ここの会議室でもセミナーを開催しました。



この工業団地にある「ほたる食堂」は美味で、ベトナムで日本食を口にできたのはここだけでした。



インドネシアでもそうでしたが、日系企業がたくさん入ってる工業団地のレストランは間違いありません。



ハノイでのセミナーの後に、Quan An Ngon というベトナム料理レストランへ連れて行ってもらったことがあります。



すごく人気のあるところらしいのですが、料理にはパクチーがふんだんに使われており、残念ながら口にあったのは焼き飯と焼きそばくらいでした。



ヒロシの「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」をよく見ていましたが、あの番組でも焼き飯と焼きそばは間違いないとヒロシが言っており、全く同感です。



ベトナムでは、若者が親元を離れて就職することはなく、必ず自宅から通勤できるところに就職します。
朝になると皆んなバイクに跨って通勤するのですが、何処かのオフィスに勤務しているであろうお姉さんもスーツ姿で颯爽と走っていきます。



そしてスコールがやってきたらシートの下からカッパを取り出し、それをサッと着てすぐさま走り出すのですが、エネルギッシュで格好良かったですねえ。
写真を撮っておけばよかった。



ハノイで連れて行ってもらった観光地らしきところは、旧市街にあるホアンキエム湖の畔だけです。

有名なハイランズコーヒーへ入ったのですが、欧米人でいっぱいでした。



土日を挟んだ出張なら、ハロン湾クルーズにでも行けたかもしれませんが、残念ながらひたすら仕事なベトナム出張でした。
Posted at 2024/06/05 11:11:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外出張 | ビジネス/学習
2024年05月27日 イイね!

自動車会社 訪問記 海外編 その2

自動車会社 訪問記 海外編 その2身体的に最も過酷だったのがインド出張でしたが、精神的に最もキツかったのは英語でセミナーをやることになったベトナム出張でした。

その数年前のことです。無料セミナーによる啓蒙活動と販促活動を思いつき、PowerPointで資料を作成して国内で開始しました。
そして産業の空洞化によってメインの市場となってきた中国でも広めようと、国内の営業所にいた中国人に資料を翻訳してもらい、一緒に中国でセミナーを開催しました。

そんな頃、ベトナムの総代理店から声がかかり、ベトナムでもセミナーを開催することになったのですが、問題は言語です。

私は日本語しか話せませんので、日本語からベトナム語への通訳を要請したのですが、そんな人は用意できない!と、にべも無い返事。
う〜ん、どうしようかと躊躇したのですが、英語でセミナーすることを苦渋の決断。



聴講者が飽きないように、PowerPointには写真・絵・イラスト・アニメーションをふんだんに盛り込み、文字は大きくして文章を最小限に留めるのが私のやり方なので、画面には空白が結構できます。

そこで、画面の一番下の方に喋る文章をそのまま表示させることを思いつきました。
それを見ながら喋ると間違えないですし、翻訳者もその英文を見ながらベトナム語を話せますので一石二鳥。

そんな工夫をしてなんとか難儀な講師を乗り切ったのですが、問題は質疑応答です。
こればっかりは、その都度必死に頭の中で返答を英作文せねばなりませんので、もう四苦八苦でしどろもどろ。

ベトナムでの英語のセミナーは、結局6回もやる羽目に陥りましたので、1回あたり1年寿命が縮むとして、合計で6年は縮まったと思います。

さて、2010年の8月。
盆休みを返上して、関西空港からベトナム航空でホーチミンへと向かいました。



機体がとても古く、肘掛けがすっかり擦り切れていたことを覚えています。

ホーチミンに着いて迎えの車に乗り、到着したのがソフィテルサイゴンプラザホテル。



豪華な5つ星ホテルです。



フロントでチェックインしようとしたら、なにやら上層階へと連れて行かれ、そこのロビーでチェックイン。

どうも、総代理店の社長が上層階の特別フロアを予約したようで、そのフロアにある専用ラウンジでは飲み放題食べ放題ですし、帰国後の出張旅費精算が心配でした。



セミナーはホテルのカンファレンスルームを貸し切り、休憩時の軽食やホテルのランチバイキングも付いた豪華なもの。



初日のセミナーを終え、夜なべして資料を修正し、翌日もセミナーだったのですが、ベトナムにいた3日間はひたすら英語のみ。





折角だからと、ホテル近くのSaigon Central Post OfficeやNotre Dame Cathedral of Saigonに連れて行ってくれましたが、本当に疲れた出張でした。



Posted at 2024/05/27 13:32:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外出張 | ビジネス/学習
2024年05月22日 イイね!

自動車会社 訪問記 海外編 その1

自動車会社 訪問記 海外編 その1先日アップした国内編の備忘録に引き続き、海外編です。

1990年代はアメリカや欧州へ数十回ほど出張していたのですが、この頃の要件は主にDTP関連でしたので、自動車会社には縁が無し。

アジアの顧客を技術サポートする職務に就いた2000年代になり、タイを中心に各社を訪問しました。

中国での自動車会社訪問は、以前にアップした下記の出張記に詳しいのですが、上海VW、上海汽車、衆泰汽車、吉利汽車、一汽VWといった中国ローカルメーカーやVWとの合弁ばかりでした。

中国自動車メーカー訪問 爆走1,000kmの旅-1 VWとムルティプラ
中国自動車メーカー訪問 爆走1,000kmの旅-2 VOLVOとAUDI

一方、タイ・ベトナム・インドネシア・インドは日系企業ばかり。

アジアで最初に出張したのは、インドでした。
その後、バンコク、上海へ出張したので、高層ビルが立ち並ぶ上海はものすごい都会に見えました。

さて、事前に噂を聞いていたインドなので緊張していたのですが、出発予定の10日ほど前のこと。
ムンバイ列車爆破事件が起きたのです。

列車に乗る予定はなかったのですが、一等車を狙った大規模なテロということもあり、安全のために出張が延期になるのではと期待しつつ上司の部長に打診したところ、「気をつけて行ってらっしゃい!」という、つれない返事。

典型的な輸出企業であり、海外出張は日常茶飯事だったので、そんなことをいちいち気にするな!というお達しでした。

2006年7月、一抹の不安を抱えつつシンガポール航空に乗り、シンガポール経由でムンバイへ向かいました。
ムンバイへ向かったのは、インドの総代理店がムンバイにあったからです。

空港に到着し、飛行機が搭乗口に着いて停止しました。
するとおもむろに、大柄なスチュワードが両手に殺虫スプレーを持ち、乗客の頭上にそれを噴霧しながら通路を歩いていくのです。

何をするんや!こいつは!
いやもう吃驚しました。

おそらく、飛行機の扉を開けた途端に蚊が機内へ侵入することを防ぐためなんだと思いますが、実際問題、空港のターミナルにも沢山の蚊が飛んでいましたから、やむを得ない措置なんでしょう。



そしてパスポートコントロールを経て到着ロビーに出ると、見ず知らずの男たちが群がってきて、スーツケースを奪おうとするのです。
なんじゃこりゃあ!と思いつつ、ロビーの床に横たわった沢山のホームレスを踏まないように気をつけ、迎えにきてくれた代理店の人の後についてゆき、やっと車に乗り込みました。

噂には聞いていたインドでしたが、いきなりその洗礼を浴びた気がしました。



宿泊したのは、空港近くにあるグランドハイアット。
外観の写真は撮らなかったので現在のストリートビューを借用しましたが、出入口はもっと厳重に警備されていたように思います。

この当時は写真をほとんど撮らなかったので、携帯電話で撮った写真が少しあるだけ。



ホテルの部屋から撮った写真ですが、豪華で綺麗な敷地内と、汚くてゴミだらけの敷地外との対比が凄かったのをよく覚えています。



これはロビーで撮った1枚です。

さて、翌日にダウンタウンにある総代理店のオフィスへ向かったのですが、幹線道路の脇に沢山の男たちが所在無げに佇み、水たまりの脇には女性と子供たちが座ってゴミの山を漁っている光景を目にしました。

うわあ、これは大変なところに来てしまった!
つくづくそう思いました。

今はもうそんなにホームレスはいないと思いますが、18年前のインドはこうでした。

ムンバイでは総代理店と日系塗料メーカーのK社を訪問し、飛行機でバンガロールへ移動。

バンガロールではT自動車の工場を訪問し、よくまあこんなところまで来てくれました、と大歓迎されました。

そして今度はニューデリーへ移動し、H自動車の工場と、S自動車の工場と、建設中の新工場を訪問。



移動の足は、総代理店の小型車で、軽自動車くらいの大きさです。
それに大人が4人乗りますから、とにかくアンダーパワー。
加速する間はクーラーを切り、巡航し始めてからやっとクーラーON。
まるで昔の国産の小型車です。

そんな状態で終日連れまわされたので、クーラーが効いていないS自動車の建設中の新工場を訪問した時には熱中症のようになり、ほとんど口がきけない状態でした。



ホテルの部屋に置いてあるペットボトルの水は、封が切られていないかをまず確認しろ。(5つ星ホテルであっても、従業員が勝手に飲んで、かわりに水道水を入れることがよくあるらしい)
歯磨きの時も、ペットボトルの水でうがいしろ。
サラダの生野菜はもちろんのこと、アイスクリームも危ないので食べるな。

といった、インドに慣れた先輩方の教えを忠実に守ったので下痢は大丈夫だったのですが、1週間後に帰国した時には4kgも痩せ、過労で倒れて病院で点滴を受ける始末。

60〜70回くらい海外出張に行ったのですが、身体的に最も過酷だったのが、このインド出張でした。

(つづく)
Posted at 2024/05/22 12:50:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 海外出張 | ビジネス/学習

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「来る13日の関西万博開催日に飛行するブルーインパルスですが、予行飛行が本日実施されました。
ちょうど我が家の上空を飛んでいくので待ち構えていましたが、なんとか撮影できました。」
何シテル?   04/10 12:24
社会人となって初めて車を所有し早や47年。その間14台所有しましたので、平均して3年強の所有期間。2~4年経つと、どうしても別の車が欲しくなる「車欲しい病」が発...
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