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今年はいっぱい紅葉を見に行くぞと心決めていたのですが、急な寒波襲来で色づきが早くなってきた様子。

本当は11/19位から紅葉シーズンスタートだと計画していたのですが、この週末も祭日もすっきりしない天気予報。

そこで、涙を呑んで(ホンマカイナ)会社を休み、平日に出かけて参りました。

ここ数年で京都の紅葉スポットはほとんど回ったのですが、昨年参加した京都観光ガイド人による紅葉スポット勉強会の成果を発揮すべく、嵯峨野の穴場を巡ることにしました。


京橋から大阪駅へ出、阪急で一路、嵐山へ向かいます。
駅前から清滝行きの京都バスに乗り、愛宕寺前で降ります。
そうです、4年前の新緑の時期に訪れた「愛宕(おたぎ)念仏寺」です。



嵯峨野の一番奥に位置しますので一般観光客はほとんど来ないのですが、有名な撮影スポットだけあり、この日も撮影教室様ご一行がお越し。



9時半到着と頑張ったつもりだったのですが、他の撮影者とかぶらないタイミングが難しく、もっと早く来ないとだめですねえ。
まあそれでも最低限の撮影は出来、やはりここはえも言われぬ風情があり、次回はもっとゆっくり来たいところです。



さて、そこを後にしてぶらぶら下って行くと、鳥居本にある有名な平野屋さんに到着しますが、苔むした屋根と紅葉のコントラストは、それはもう綺麗のひとことです。


そのまま下ると化野念仏寺や祇王寺へ行ってしまうのですが、真東へ歩を進めて向かったのが、「護法堂弁財天」。



ここも知る人ぞ知る穴場でして、この日も全く誰にも会うことはありませんでした。


そして民家の間をすり抜けて元の道へ戻り、祇王寺のすぐ奥にある「滝口寺」へ向かいます。



ここは勉強会で薦められた穴場でして、ほぼ確実にゆっくり座って紅葉を楽しめるスポット。
嵯峨野を代表する有名スポットである、すぐ下の祇王寺の喧騒に比べ、この静けさは感動ものです。


※靴を脱いでここへ上がり、ゆったりとした時を過ごすことが出来ます。

日本一の紅葉名所である嵯峨野で、こんなにゆっくりと紅葉を独り占めできるところは、ちょっと無いのでは？




さて、そろそろお腹が空いてきたので、二尊院の門前にあるいつもの「あだし野」へ向かいます。



嵯峨野のど真ん中という凄いロケーションに有りながら、観光料金でないこのお店は、本当に貴重な存在です。


さて、腹ごしらえを済ませ、最後の訪問先「大河内山荘」へ向かいます。

ここは他のスポットに較べてちょっと離れた場所にあり、いままで足を延ばせなかったのですが、一度来たかったスポット。
トロッコ嵐山駅の前を通り過ぎると、鬱蒼とした竹林の中に入り口があります。

言わずと知れたあの名優、大河内傳次郎が30年に渡り創り上げた名園。

寺院じゃないということもあり、嵯峨野の中での知名度はやや劣るのではと思いますが、驚いたのは外国人の多さ。
特に欧米人は本当に多く、どうも海外の観光ガイドやSNSなどで高い評価を受けている様子。

抹茶・菓子付きとはいえ、入山料金が1,000円と高いのですが、ここがこれほど素晴らしいとは、全く知りませんでした。



入山して坂を登って行き、中門からいよいよ庭園へ入ります。



大乗閣の前で一服し、順路に従って回遊路を進みます。



鬱蒼と生い茂る紅葉の木々の中、風雅な建物が現れたり、庭園が登場したり、面積が広いうえにバリエーションが豊富で、こんなに楽しめるところは滅多にありません。



さすが、30年の歳月と莫大な資金を投じただけのことはあります。



路はやがて嵐峡展望台に到着し、桂川を挟んだ対岸の嵐山と、その中腹に位置する大悲閣千光寺を間近に望むことが出来ます。



ちなみに、この千光寺も、嵐山の有名穴場スポットですね。

そしてさらに進むと市内展望台へ到着。
遠く、比叡の山々を望むここは、絶景のひとことです。



そして回遊路は山を下り、大河内傳次郎記念館へ。



この写真の右手前にモニターがあり、出演映画が映されていましたが、やっぱり丹下左膳が一番有名でしょうか。



最後に抹茶を頂いてここを後にしたのですが、嵯峨野にお越しの折は、ぜひ訪れてください。絶対に後悔しませんよ。


ちなみに、ここを出るとすぐに竹林の道なのですが、どうですかこの混雑。



これ、平日ですよ。
土日は日本人が増えますので、もっと悲惨なことになっているのでしょう。