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2025年08月01日 イイね!

国産車はつまらないか その4

国産車はつまらないか その4シトロエンC5とお別れをする気にはなったものの、乗り換えても良いなあという国産車が全く思いつかず、頭に浮かぶのは輸入車ばかり。

駐車場の制約で全幅が1800mm以下しかダメなので、トゥインゴ、プジョーの308、BMWの118i、ルノーのキャプチャーに試乗しました。

トゥインゴは斬新で面白く、キャンパストップにも心惹かれたのですが、リアがちょっと狭い。



308は結構期待していたのですが、車自体は大変良いものの乗り換え意欲をそそるものがありません。つまり、追い金を出してまでわざわざ乗り換えたいという気になりません。

118iは評論家の評判が良かったので乗ってみましたが、はっきり言って貧乏くさいBMW。
もっと高いグレードなら違うのかもしれませんが、内装の設えも安っぽいですし、なによりシートが酷い。
背もたれに全くコシが無く、今までずいぶん沢山のBMWに試乗してきましたが、こんなに酷いのは初めて。



この中で一番良かったのは、ルノーのキャプチャー。
しなやかさに欠けるとはいえ、なんとか耐え得る乗り心地ですし(あくまでハイドロ乗りの感想)、シートもなかなか良くて、ツートンカラーのデザインもグッド。
そしてなにより、セミコマンドポジションは見晴らしも見切りも良く、実に新鮮な運転感覚。
リアシートがスライドするのでベビーシートも充分装着できそうですし、けっこう心が動きました。



買うならオレンジかなあ、とも思ったのですが、対応してくれたセールスマンの対応が悪かったのと、質素清貧な年金生活に入るのに、また維持費の高いフランス車か!という心の声も聞こえます。

う~ん、どうしたものだろうか。。。
やっぱりC5と心中、ずっと乗り続けようか。。。
もんもんと思い悩んでいた折、運命の大晦日を迎えたのです。

墓参りの為に名神高速を走っていた時、あれはちょうど桂PAの手前辺りだったでしょうか。
3台のフォレスターに囲まれるという奇跡の光景。
色は白とシルバーだったと思いますが、大阪ではめったに見ることが無いフォレスターに、一度に3台も出会うなんて、これを運命の出会いと言わずしてなんと言おうか。



もともとデザインはけっこう気に入っていたのですが、なんといいますか、この時すごく格好良く見えたのです。

あっ、フォルスターがあるではないか!と、思い悩んでいた心にランプが灯り、その瞬間、よし試乗に行くぞ!と心に決めたのでした。



フォレスターに決めた理由ですが、アイサイトを始めとする最先端の安全装置があることと、シートヒーターが標準装備ということもありました。

この当時から夜間の運転が辛く感じており、特に雨の夜なんて最悪です。
セミコマンドシートなのでアイポイントが高くなって見易くなり、万一の時にはアイサイトがありますので、最悪の事態を防げるのではと考えました。



さて、乗り換えたフォレスターは室内が広く、ガラスが厚いためにとても静かで、家族に大好評でした。
大事な孫たちや家族を安全に運搬するという道具として、本当に良く出来ています。申し分ありません。

見切りが良くて運転もしやすいし、メーターも見やすく車体もすごくガッチリしており、オートクルーズも便利で、とても良くできた車でした。



ただ、ただですねえ、味わいが無いんです。
なんといいますか、箱が移動しているだけと申しますか、運転している実感、運転する喜びを感じないのです。

BMWやシトロエンといった、味の濃い濃い輸入車に慣れてしまったからでしょうか、とてもつまらないんです。

好対照なBMWとシトロエン。まさに剛と柔です。



これぞドイツの工業製品!というBMW。
日本人がドイツ製品に抱く精密感や剛性感の塊。そして高級感。



一方のハイドロ シトロエンは、路面のあらゆる凹凸をヌメ〜ッと包み込んで通り過ぎてしまう究極の快適さと、スポーツカー並みのコーナリング性能の両立。

こんな濃厚極まりない車に慣れた後ですから、余計につまらなかったのかもしれません。
ただもし、X-MODEを活用して雪道や悪路を走り回っていたら、印象が変わっていたことでしょう。

さて、孫たちの運搬手段としては大変よくできたフォレスターに乗りつつ、やはり次第に悶々としてきました。

大好きな車と生きてきたこの人生、このままで良いのだろうか。
一生後悔しないよう、運転してワクワクする車にやっぱり乗りたい。
アドレナリンが沸々と湧いてくる車に乗りたい。

とはいえ、こんなところに住んでいますので、2台目の車を所有するには、高い駐車場代がかかります。

さらに、各種の税金や任意保険、点検費用など、経費は月に数万円は必要です。
高年齢雇用継続が終了し、いよいよ本格的な年金生活に突入する身にとって、そんな贅沢が許されるはずがありません。

ああ、どうしよう。。。。。
悩みに悩みました。



そしてついに、とうとうついに、あの文言が口からほとばしり出たんです。

「もうこの歳になると、いつポックリ逝くかわからない。思い残すことが無いようにさせてくれ!」

40歳になり、BMWを初めて買った時が最初だったと記憶していますが、このフレーズをなんど口にしたことでしょうか。

ただ今回は、年金生活者であることをわきまえ、セカンドカーの維持費は自分で稼ぐという条件にし、警備員の仕事に就いたのでした。



さて、夢の2台持ち。
憧れのオープンカーを手に入れ、嬉しくて嬉しくて、仕事の無い日にあちこちドライブに出かけました。

大好きなロードスターの為ならばと、警備員の仕事にも張り合いが出ました。
幌を開け放ち、大気と共に走り抜ける開放感。これはまさに、転倒しないバイクそのもの。
春ならば、小鳥の囀りを聴きながら車をゆったりと流す喜び。



シフトレバーを駆使し、ダイレクト感とクルマを操っている感を存分に味わう喜び。
圧倒的な、人馬一体感に浸りました。

輸入車や国産車の枠を越えた、間違いなく今までで最も楽しい、本当に素晴らしい大きなおもちゃでした。



レカロのシートを装着したことは大正解でした。
身体がしっかりとホールドされるだけでなく、自分の体型に合わせてシートを設置してもらえたので、今まで経験したことがないほど、自然でピッタリなドライビングポジションがとれました。

シート位置を調整する際に、高速道路を何km/hで走るのか?と聞かれたことに驚きましたが、そこまで微妙な足首の角度まで考慮することに、チューニングの世界を垣間見た思いがしました。
さすが、老舗の有名チューニングショップだけのことはあります。



このロードスターでも、北海道グランドツーリングを敢行しました。
ただ、寄る年並みとGTカーではないことを考慮して往復ともフェリーにしましたので、グランドツーリングとは言えないですが。



憧れだったオープンカーでの北海道。
日本海オロロンラインも、オホーツクホタテロードも最高でした。

幌を開け放ち、大気をいっぱい浴びながら駆け抜け、北の大地を満喫しました。



身体が衰え、自由自在に操れなくなるまで乗り続けるつもりでしたが、年金生活者の分際でセカンドカーを持つなどという贅沢が許されるはずもありません。

涙を飲んで手放しましたが、一生に一度は経験してみたかったオープンカー生活を満喫でき、本当に良い経験をさせてもらえました。
Posted at 2025/08/01 10:03:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車関連 | クルマ

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