こんばんは。
きょうのブログは、以前からずーーーと書こう書こう…と思っていた話題です。(特にどなたかの影響があって書き始めたものではありません。)
私は今トヨタのオーリスに乗っています。 前車はトヨタ・WISH (初代後期) で、前車の頃から同じ車の他グレード、または同じトヨタ車の部品や用品を流用して車いじりを楽しんでいます。
これが行いやすい理由としては、製造現場視点で見れば部品の共通化は製造コストや管理コストを抑えることができるためとにかく共通化が徹底されています。仕様などの共通化が進むと流用は容易になることが多いと思います。
みんカラ内を見ていると、同じように純正流用でカスタマイズされておられる方は多いです。特にトヨタ車は日本で一番車を売っているメーカーだけに情報も多く、そして目立ちますし、ある意味トヨタ車の車のいじり方の文化とも思っています。
しかし流用した部品の保証ってどうなってるのでしょうね?
ちょっと疑問に思ったのでブログの話題にしてみました。
私が思う、考える結果から先に言うと…個人的には流用部品の保証ってグレーな部分だと思っています。結論的にはディーラーや販売店、共販や部品商などの現場判断かな…と。(たぶん皆様もそう思われていると思いますが…。)
まず最初に。トヨタの車両側の保証について知っておく必要があるかな~と。

詳細は
このページ ( →
https://toyota.jp/after_service/support/guarantee/ ) に譲るとして、ざっくりと話すと、消耗品などを除くほとんどの部品を対象とする「
一般保証」と、重要な機能を果たす部品についてより長い期間保証する「
特別保証」があります。
保証期間に注目すると、一般保証は3年または6万kmの何れか早いほう…ざっくりな考え方として初回の車検を受けるまで。(実際は納車日まで見てくれると思います。私のオーリスの場合、登録は11月末ですが、納車は1月始めでしたので…。) ですね。
そして特別保証は5年または10万kmのいずれか早いほう…ざっくりな考え方としては2回目の車検までです。
この期間が残価設定支払いの期間と一致しますが、おそらく保証と全く関係ないかというと多少は関係があるのだろうと思いますが、今回は割愛します。(割愛というか素人なのでわかりません (笑) おそらく市場価値的な考え方に関係してくるのだろうと思いますけど。)
ちなみにこれはトヨタブランドの車がこのようになっていて、トヨタ車すべてがこの保証の考え方ではありません。

というのも Lexus ブランドだとこうなってます。
一般保証というのはざっくりいうと消耗部品・油脂類を除いたすべての部品、
特別保証は車として動くために必要な部品…走る、曲がる、止まる関連の部品と考えて良いかと思います。
ちなみに、初回車検時に一般保証内容を延長する
保証がつくしプラン(車検コース)と言うのがあります。前車 WISH の時は入ってました。まあ5年で壊れる事ってないですけど、機械である以上絶対壊れないってことはないので、オーリスでも検討しています。特にオーリスはなにかと壊れる場面に出くわすことが多かったので…入っていた方が安心できそうな気がします。車検の時だけしか入れないので、これから車検を受ける方は要注意です。 (あとで後述する理由で純正用品のエアロ、カーナビなどは対象で、おそらくですが、TRD、モデリスタパーツ類は対象外となるはずです。)

これに
塗装とサビの保証があるようです。
塗装についてこういう保証があるのは私が幼少の頃の自動車…ダイハツのシャレードでしたけど、昭和の自動車はドアがすぐにさびて穴が空いてました。
うちのだけ…と子どもこごろに思っていましたが、たまに見かけたことがあったので当時の品質がそういう品質だったのだろうと思います。
そういうことが無いように塗装と加工の品質を上げ、このようなサビが起こったら保証します…ということだと思います。さすがに買ってすぐにこんなことないなったら悲しいですよね。
昨今は塗装も環境に優しい水性塗料となり、昔は塗料の水槽みたいなところにちゃぷんとつけて塗っていた塗装も今は下地の電着塗装以外はスプレー塗装となっているようです。
余談ですが、ちまたではトヨタのホワイトパールクリスタルシャイン <070> が電着塗装上から剥がれる問題が発生しているようです。
2代目オーリスの方にもそのような記事 (整備手帳だったかな) を書かれていた方を見たことがあります。
その後、今年 (平成31年) 3月に
トヨタも対応を発表。対象車種は平成20年から平成27年に生産したホワイトパールクリスタルシャイン <070> の車両では10年塗装の保証を特別に行うようです。(但し、2020年12月末までは、10年超過車も保証)
オーリスも初代、2代目が対象になっています。
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さて、だらだらと書いてきましたが…ここからが本題。
本題ですよ。
エアロやダウンサス (スプリング)、リバース連動ミラーなどの『トヨタ純正』のディーラーオプションをほとんどの方は納車前にディーラーで装着、納車というパターンが多いかと思います。

そしてディーラーオプションは先ほど説明した一般保証と同じ期間、保証を受けることができるようになっています。製品自身の保証はもとより、性能、機能の保証、取付保証までということなのだと思います。
ちなみに、TRD、モデリスタのパーツはカタログには載っているものの『トヨタ純正』の部品ではない、グループ会社の部品、もっと厳しくわかりやすく言えば、『他社製品』であるため、メーカーとしてのトヨタは保証を行っていません。(保証を行っていませんし、他社の製品を行えるわけがありません。トヨタが日産の部品の保証をするか…と同じことです。)
そのため、保証の規定が別に設けられているのが先ほどの画像の TRD、モデリスタの保証内容1年2万キロです。
知ったかぶりをさせてもらうと、よく TRD、モデリスタの部品を純正と行っておられる方がいらっしゃいますが、細かく言えばこういうことです。
特にモデリスタのエアロなどは DAMD や、アドミレーションなど他社に依頼して製作または他社製品をモデリスタの専売として扱ってる場合があり、そんなときはもうすでにモデリスタでもないサードパーティー製の製品をモデリスタが売っているということになりますから、トヨタの保証がつくわけがないです。
でもですね、今回取り上げたいのはそういうところではなくて、

①こことか…

②ここの話です。
あ、ここは本題じゃないけど ①、②だけでも問題…矛盾が。
①は納車前取付じゃないと保証しないとも取れますよね? これって修理部品はどうなんでしょうね? また納車2年目でこわれて、一般保証で修理した部品の保証は? (意地悪な解釈をしてますが、私としては車両側の保証に準じて納車後3年6万kmで部品単体で3年6万kmではないと思っていますよ。)
②はディーラーやトヨタが認めたサービス工場 (Lexus のディーラー、ジェームスなどのグループの工場、ディーラーと提携している企業 (整備・修理・装着・ガラス・フィルムなどを行っている地方の会社などをさしているのだと思います。) )が取り付けたら納車後でも、いつでも 3年6万km 保証がある…たとえば例として3年目の車検時にエアロを着けたらそこからエアロだけ保証になるように見えますが、どうなのでしょう?
あと純正品とは逆に、TRD、モデリスタ製品はトヨタの販売店うんぬんは書いてないので個人が取り付けても、後付けしても保証があるのだろうと思います。後付けを想定してあるということでしょうね。
じゃあ、例として個人で塗装済みの純正用品エアロや電装品を付属のマニュアルに沿って正しく取り付けた場合で、塗装が剥げてきた、電装品が壊れた時ってどういう対応になるのか?
また、他車用のディーラーオプションの場合や、他車部品の流用の場合、車両の一般保証としての視点、純正部品単体としての保証はどうみたらいいのか?
普通に考えると他車用だから保証はしない。できないでしょうね。
試験したりして、「その車のための専用設計です。間違いなく動きます (機能します)。」…とならないと、メーカーだって保証なんてできないです。機能保証も取付後の動作保証もできないですよ。ぽろっと取れた…なんて取付に対する保証も。
なのでその車用に設計されてる、保証されている部品じゃないからトヨタとしても保証はできないのはわかります。
取付自体も (オーナーを含めた) 他人や他社が取り付けたものを保証なんてできるはずがないですし。
でも明らかに“モノ”が単体として壊れた場合、トヨタの品質管理不足から来る故障ですよね。
今のところ、トヨタの部品は高品質で、
ネジが入らないという1回だけあった不具合を除いて不良品に出くわしたことはありません。品質管理不足なんてあり得ないぐらいしっかりとした品質です。高いけど安心です。
いや、だからこそ純正の性能は絶対で、それ以上でもそれ以下でもない基準の品質。だから金額も高い。けど安心。
しかし実際そのような不具合や不良品に出くわした時は、明らかな製品の不良なので、もちろん共販やディーラーは交換、返品に応じてくれると思いますが、ここがグレーなんじゃないかな~と最近思うようになってきて。
例えばこれ (=カタログ表記) を理由に「SQUAREさん。アクアの部品をつけてもそれはアクアの部品だから故障しても保証交換・修理には応じられません。」とかならないかな~と。
もちろん私個人としては、流用取付は純正品であっても保証外、保証なしで楽しんでいますし、実際問題として部品の交換も行ってもらえたので、今後もそのような対応をされることはまずないと思っていますが、カタログなどの明記されている以上、純正流用カスタマイズは保証なし、自己責任が前提であることをしっかりと理解して行う必要があるのかな~と。
最後はいまさら感がただよう、締まりのない締めくくりになりましたが…
肝に銘じて今後の純正品流用カスタマイズを楽しんで行けたらと思います。