
昨年の12月30日、どういう訳か大映の「大魔神3部作」のDVDを3本まとめて購入してしまいました。まぁ…たまたま寄った地元のハードオフに第1作の「大魔神」と第3作の「大魔神逆襲」が1本1,250円で売っていたもんで、更にハードオフの近くにある行きつけの書店には第2作の「大魔神怒る」の在庫がちょうどあったもんだから、これはもう魔神様のお告げに違いない!と思い3本全て購入した次第です(笑)。ですので、この度の年末年始は大魔神を堪能しまくりの、ある意味「良い正月」を過ごす事ができました♪とはいえ、恥ずかしながら36年生きてきて大魔神は今回が初見なんですよ。(あ~恥ずかしい!)ガキの頃はともかくとして、血気盛んな(?)20代の頃なんて観る機会がいくらでもあっただろうに、ウルトラや東宝の怪獣映画ばっかり観まくっていましたからねぇ。(今もだけど)今年は趣味の原点に戻って特撮作品をいっぱい観ようと思います。(勿論、かつての旧作(傑作)ですけどね!)あ、これから大魔神を観ようと思われている方もおられる事でしょうから、今回は物語の内容については一切書きませんよ(笑)。
さて…この大魔神シリーズ、上述の3作が大映によって製作された訳ですが、3作全てが昭和41年(1966年)に製作、公開されているんですよね。第1作が4月、第2作が8月、第3作が12月にそれぞれ公開されてます。大魔神シリーズは特撮時代劇ですので、もともと時代劇の撮影を行っている大映京都撮影所で製作されています。大映京都撮影所と言えば、「眠狂四郎」や「座頭市」などを手掛けているスタッフですからね、よくよく考えてみれば凄い事ですよねぇ。東宝で黒澤組がゴジラを撮る様なもんですよ。そして、この映画の要となる特撮も今回初めて観て驚いたのですが、かなり高い技術力の特撮映像でしたよ。特に大魔神の身長を約4.5mに設定した事により、建物のミニチュアも怪獣映画の現代劇(空想ですが)のビルなどのミニチュアよりも大きく細部まで作り込まれたものが登場し、ダイナミックな破壊シーンが実に格好良いですね!また、この大魔神シリーズでは大魔神と人間とが対峙するシーンなどでブルーバック合成が随所に使用されていますが、このブルーバックの質が実に高いものなんですよね~。それに加え、京都のスタッフの優れた照明技術も特筆すべき点だと思います。昭和41年と言えば日本の映画産業もすでに斜陽期と言われていた頃ですが、この作品には当時の大映の映画会社としての意地を見ることができます。
まぁ…空想特撮映画はやっぱり昭和ってコトなんスよねぇ。もうこの先、日本人が怪獣映画を真正面から作るような事が期待できない分、こういった昭和の名作は大切にしたいものです。あ、ちなみに昨年の「シン・ゴジラ」は良い作品だと思いましたケドね。
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特撮関係 | 音楽/映画/テレビ
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2017/01/05 22:07:06