
僕がかつて乗っていた3代目セルボ(CG72V型/CH72V型)のご先祖、初代スズキセルボ(SS20型)の薄型カタログです。
初代セルボは昭和52年(1977年)から昭和57年(1982年)まで販売された2ドアファストバッククーペで、360ccの規格で製造、販売されていたフロンテクーペのデザインを受け継ぎ、新たに550cc規格車として登場しました。
エンジンは【T5A型】と呼ばれる水冷2ストローク直列3気筒(539cc)で、車体後部に横置きで搭載され、駆動方式はRR(リアエンジン・リアドライブ)方式となっています。トランスミッションは4速MTのみとなっています。
グレードは上からCX-G、CX-L、CXの3種類が設定されており、上級グレードのCX-Gのインパネには先代のフロンテクーペ同様に丸型の6連メーターが配置されています。また、ブレーキはCX-Gのみフロントブレーキにディスクブレーキを採用していますが、CX-LとCXは前後共にドラムブレーキとなっています。
ボディカラーは僕の持っているカタログに掲載されているものでは全4色となっていますが、販売期間中に設定から外された色もあるんでしょうかね?ミニカーなど見ているとオレンジっぽい色なども見掛けますからね。でも、僕はこの初代セルボと言えばやっぱりカタログの表紙にも載っている【パナマレッド】と呼ばれる朱色っぽい赤いボディカラーの印象が強いですね。
実車はこれまでに旧車イベントや街中でたまに見掛けた事がありますし、正直なところ、自分が乗っていた3代目セルボや2代目セルボ(SS40型)よりも実車を見掛ける機会が多かったです。このSS20型って、何気にセルボとしては唯一の2ストローク車で、RR方式なんですよね。やっぱりこの辺なんかも2代目以降とは違う70年代車って感じがしますよね。
カタログの雰囲気も80年代車のカタログとはまた違ったものが感じられるんですよねぇ。上手く言えないですけど、カタログの紙面上からもそれぞれの時代の空気感が伝わってくると言いますか、この初代セルボのカタログからは、時間の流れが80年代以降よりもゆったりとしている様に感じられます。
こういったクルマのカタログを一つ見ても、その時代々々の景色の違いみたいなのがあって面白いですね。

Posted at 2022/08/15 11:45:05 | |
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