
12/9発売のデアゴスティーニ『大映特撮映画DVDコレクション』vol.8「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」です!
この作品は昭和のガメラシリーズ第2作目にあたり、シリーズ初となる総天然色のカラー作品として昭和41年に公開されました。前年(昭和40年)に公開された「大怪獣ガメラ」がヒットした事を受け製作された続編であり、物語自体も前作から続いています。物語冒頭、前作でカプセル型のロケットに閉じこめられて火星へと飛ばされたガメラはカプセルが隕石と衝突した事により地球に帰還します。地球に帰還したガメラはエネルギーを得る為に黒部ダムを襲うのですが、ガメラの回転ジェットで黒部ダムが破壊されるってのも、考えてみれば凄いですよね〜。「黒部の太陽」の石原裕次郎もビックリですよ。
しかしながら本作は、ガメラシリーズのお約束である子供とのカラミが唯一ない作品となっており、冒頭のガメラによる黒部ダム襲撃シーンの後は、しばらく怪獣が登場しない物語の展開となっており、必ずしも子供目線の映画の作り方はされていません。このバルゴン登場までの時間が結構長かった事は、子供たちを飽きさせる原因となってしまった様で、翌年の「ガメラ対ギャオス」からは再びガメラと子供が物語の軸となる様な作り方に戻され、これは以降のシリーズ全作に受け継がれました。
ただ、ガメラとバルゴンの対決はなかなか見もので、これまたガメラシリーズの特色の一つである迫力の流血戦が描かれています。物語中盤の大阪決戦でガメラのパンチを喰らって顔面から紫色の血を出すバルゴンとか観てると、東宝との違いを感じられて面白いですね。物語のクライマックス、琵琶湖で対決する二大怪獣ですが、水の苦手なバルゴンを琵琶湖に引きずり込んで琵琶湖がバルゴンの紫色の血で染まるシーンなんかは、まさに大怪獣決闘というに相応しい感じがします。まぁ、ガメラと言えば流血。って言っても良い程毎回流血戦を繰り広げてますから、ある意味作品のサブタイトルは全部「大怪獣流血戦」になっちゃうんですけどね。(笑)
このバルゴンが琵琶湖の湖底に葬られた事を活かして平成版「ガメラ対バルゴン」が出来ないものか?と考えてしまうのですよ。「鳥人間コンテスト」の最中に湖底から新たなバルゴンが出現する!とか想像するだけで楽しいですな!
Posted at 2014/12/16 12:57:14 | |
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