
先週購入したバンダイのソフビ人形『ムービーモンスターシリーズ』、ゴジラ(1973)です。こちらはゴジラ・ストア限定商品となります。
ゴジラ(1973)は、昭和48年(1973年)3月に公開されたゴジラシリーズ第13作『ゴジラ対メガロ』に登場したゴジラの着ぐるみ(スーツ)を再現したものになり、ファンの間では俗に【メガロゴジ】と称されるゴジラです。
メガロゴジは前作『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』よりスーツアクターが交代となった事により着ぐるみ自体が新調されており、大きな目が特徴で全体的に幼い印象の顔をしているゴジラですね。
この頃(1970年代)のゴジラは【人類の味方】という設定が定着しており、本編ではカットされていますが『木枯し紋次郎』の紋次郎が如く電柱を長楊枝に見立てて口に咥える仕草をしているスチールが有名ですね。また、放射能熱線よりもパンチやキックなどの身体を使った肉弾戦を多用するゴジラでもあります。
ちなみに本作公開後、TV特撮作品『流星人間ゾーン』にもゴジラやキングギドラがゲストで登場しますが、その時のゴジラはこのメガロゴジが使用されています。
映画産業全体がとうとう斜陽を迎えた1970年代、東宝を代表する【看板スター】であるゴジラも製作予算削減などの厳しい時代を迎えていた頃ですね。折しもこの頃は【第二次怪獣ブーム】または【変身ブーム】と呼ばれる時代でもあり、TV特撮作品では『帰ってきたウルトラマン』以降のウルトラシリーズや『仮面ライダー』などの東映作品、『スペクトルマン』などのピー・プロが多く世に出てきた時代で、【映画スター ゴジラ】としても苦しい時代だったでしょう。
でも、この1970年代のゴジラシリーズやガメラシリーズなどの怪獣映画、特撮映画の数々が生まれていなかったらゴジラシリーズやガメラシリーズはもとより、日本の特撮作品そのものがもっと早い時期に衰退して終焉を迎えていたとも思うんですよね。『~対メガロ』をはじめとする1970年代のゴジラの戦っている姿って、確かに造形的にもチープさは否定できなのだけれども、どこか哀愁を感じるというか悲壮感が漂っていて、その切なさみたいなものもある意味作品の魅力だったりします。
それと同時に、現代のゴジラのデザインよりもどこか安心感を感じるですよね(笑)。

メガロゴジ

ジェットジャガーを助けにやってきます

メガロとガイガンが共闘します

「コイツがどうなってもいいのかッ!!」といった感じでジェットジャガーの首を刈ろうとするガイガンですが…

ためらいなくガイガン目掛けて放射熱線を浴びせるゴジラが好きです(笑)。
Posted at 2023/12/09 11:54:02 | |
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