はじめに・・・
前回のブログの通り、誠に遺憾ながらプロフィアに突っ込まれたことにより、修理の運びとなりました。
時期は8月上旬。すると言わずもがな間もなく世間はお盆休み。
走れなくはないが、
事故処理している警視庁の警察官に心配されつつ、
叩いて引っ張って無理やり取り付けて自走して東京から群馬まで帰ってきたような車両を放置するわけにもいかず。。。(どこまで破損しているか分からない)
致し方なく事故当日中にDへ連絡し、翌日には代車手配の運びを頂くことに。
BT5が納車されて10か月後に、BS9を代車としてご提供いただいた形となったことは前回までにお伝えした通り。
さて、文句をたらたら書いてもBT5は戻ってこないので、ここはタイトル通り、
BT5乗りがBS9に乗ってみた感想をブログにしてみました。
以降、単純比較になるのと、仮に”BS9とBT5のどっちにしようか”と悩んでいる人がいたら参考程度にしていただければと思います。
■ エンジンについて
まずBS9ですが、BT5の人がBS9に乗り換えた瞬間にまず一番最初に感じることは、
軽い!軽すぎる!という感覚になります。
とにかく”軽快”という言葉が真っ先に浮かぶほど。
その味付けをしているのは、SI-Driveがどのモードでも強制的に入っているステップ制御の賜物だと思われます。
アクセルペダルにちょこんと足を乗せて加速したとき、BT5と同じように2000rpm付近を目指して踏み込んでいくと、嫌でも2500~3000rpmくらいまで跳ね上がり、疑似ステップが入り込みます。
丁度アクセル開度計で見ると30%付近ですね。
たとえ、SI-Driveが「i」でもこの機能が生きており、ステップ制御させないように走らせるのがものすごく難しいです。
多段ATのような走り味を限界までチューニングしてCVTで再現しています!と訴えかけているかのようであり、この制御を回避するには1500rpm以内でなんとか加速していくほかありません。
これが
良いか悪いかはさておき、全領域で一定のトルクが出るN/Aエンジンかつ、疑似ステップ制御が面白い味わいを出しているので、軽快感が伝わってくる感じですね。
そんな面白い制御にも関わらず、いざ踏み込んでいくと高回転域でトルクがスカンと抜ける感じになります。厳密には4000rpm超えると最早うるさいだけで、踏み込んでいる意味があるのか?という錯覚を覚えます。
上記踏まえて一式要約すると
-- BS9(FB25)
・回転=トルクと言わんばかりに、全領域で一定のけん引力が感じ取れる
・スタートダッシュ、出始めなどは比較的大型なクルマを運転している感覚がない(それだけ軽快に感じる)
・どの領域でも疑似ステップ制御が入ることが前提となっているので、CVTのスムーズな加速は不可能
・高速域での加速が寂しい。60km/h超えた後の加速が物足りなさ過ぎる。
-- BT5(CB18)
・走り始め、普段使いに0~60km/hまでのごく一般的な加速がものすごく重く感じる
・アクセル開度が特にインテリジェントモードが「i」だと重く感じるため、相対的に軽快さがない
・ガツンとアクセルペダルを踏み込んだ時の加速が気持ちいい(特に高速域)
・ステップ制御がインテリジェントモードの「S#」でも控えめ。Mレンジ+パドルシフトで固定しても少々違和感あり。(BM/BRのCVTに似ている)
■ シャシー・足回りについて
先述のエンジンもしかりですが、BSとBTの見た目の差以上に感じるのは走り出した瞬間に分かります。
もちろん、履いているタイヤや年数などの違いはあれど、タイヤだけで以降記載の部分が変わることはないと思われます。
まず、タイヤから伝わるダイレクト性については、
まさしくBSのほうがはっきりしています。
路面の状況もタイヤのグニャった感じも全部ハンドルを握るドライバーにちゃんと伝えている、そんな感じがひしひしと伝わります。
逆にBTはタイヤの限界値が非常に伝わりにくいといいますか、ある意味”誤魔化しが効いている”という言い方が正しい。そんな感じが伝わります。
タイヤの違いか?と問われると、厳密に断言できませんが、少なくともBSでスタッドレス状態だったら、BTのサマータイヤ状態に近い。そんな感覚は感じますね。
さて、一見するとBTはタイヤのダイレクト感が無いから危険か?みたいな見え方にもなるので、ここは補足していくと、拾わなくてもよい突き上げもすべて拾ってしまうのがBSですね。
同じ路面、同じ条件下で走った場合、揺れやら突き上げを気にせず走れるのがBT。
それに加えて、
全部拾う。全部伝える。というスタンスなのがBS。そんな感じです。
■ 品質性能について
品質性能と初めて使ったワードですが、室内やら細々とした部分を見比べての感想となります。
ここは、ユーザビリティを含みますが、BT5に慣れた人からBS9を見てしまうとざっくりと下記のような感想です。
・BT5 : 質感高し、ただしコスト削減の粗が出ている
・BS9 : 質感平凡、ただしBP程ではないが細かいところもぬけがない
正直、
コスト削減、コスト削減、コスト削減、コスト削減・・・・ プラス ラグジュアリー要素追加 という削りに削った後に付加価値を付与したのがBT。
コスト削減をしている途中、まだ削れる箇所あるよ!余裕がある!というのがBS。
ざっくりというとこんな感じです。
例えばとなりますが・・・
・サングラスケースにしっかりと衝撃緩衝材がついている(BTは無し)
→ BSはちゃんと内張が貼られているのに、正直BTのケースがクソ過ぎて、オンロードでもガチャガチャうるさいです。
RNステラでもちゃんと施工されているのにね・・・
・リヤガーニッシュの防水処理がされていない
→ BPはガラスのモールと一体、BSはガラスとリヤガーニッシュの間にモールあり(VMレヴォーグも一緒)、ただしBTはモール無しのためガンガン水が入り込みます。
ここは正直GTインプやら、FKシビックを乗ってきた人からすると違和感ないのですが、歴代レガシィを乗ってきた人からすると、ほんとにレガシィですか?と思うような作りです。
・ボンネットダンパーがない
→ いや、フラグシップでしょう、なんだかんだで税込み500万超でしょう。って正直思うのですが、実はBT5はボンネットダンパーがないのです。
BS9にはもちろん存在しますし、VMも、VNレヴォーグも存在します。
GH(GV/GR系)はあった気もしますが、比較的新しいGP、GT、GUも全部乗ってきていますがインプレッサ系は存在しません。
なので、個人的にはあまり気にしなかったものの、BSには存在する時点で明らかにBTの時点でコスト削減で削られたのでしょう。
はっきり言って、質感そのものに関してはBS9のほうが圧倒的に良いと感じました。
■総評
2024年8月末現在の総評ですが、ざっくりと下記のとおりです。
・BT5 : スバルが現在の予算内でぎりぎりで作ったラグジュアリーカー。
・BS9 : BPやらBRやら乗っていた人が違和感なくツーリングワゴンからSUVに乗り換えられるクルマ。
もっと大雑把に書くと、BTを買う人はゆったりのんびり走る人、BSを買う人はアクティブに使う人。
何だかんだで税込み500万円クラス、しかも当てられて急遽BS生活になった人から言わせてもらうと、正直申し上げて手が出るうちにBS9買っておくべきだと思います。
積載性やX-MODEを加味したハード面に関しては大差がない認識なので、BS9で程度が良いのがあるうちに手を出しておくのはありだと思います。
色々書きましたが、BTが嫌いとは言いません。ただ、BTより良いな・・と思う箇所が随所にあるため、ほんとに年式だけではなくて、型式による違いが顕著にあるのが流石スバルだなと感じています。
ちなみに、BS9のここが寂しいなと思うポイント(BT/GT比較)を挙げると
・ドアミラー自動格納がない(キーレス連動無し)
・純正スピーカーの音が悪い。実質ダイアトーン一択だったのにダイアトーンチューニングが甘い。
・走行時にEyeSight設定ができない(メーター画面はPレンジじゃないと設定変更できない)
・メーターの画像が荒い
・アレイ式に比べるとアダプティブドライビングビームが遅いし感度が悪い
・至る所がハロゲン。ナンバー灯も室内灯もフォグも(まぁ、フォグはハロゲンがいいが)・リヤフォグが片側のみ
・ラゲッジスペースの張り出し・開口部が左右均等ではない
・ラゲッジスペースにシガーソケットがない(別売OP設定)
ここまで書きましたが、やっぱり世代かな・・・
BS、GT、SKは非常に似ている。
BT、GUは非常に似ている。
なので、2024年8月現在未発売のSLフォレスターはBT、GUと同じ感じになるのかもしれませんねw