海洋地形学の物語

昨晩は岡山市内で本職のミュージシャン稼業に勤しんでいた。

本年の演奏納めという事で明け方まで打ち上げに付き合い、酔っ払い達の相手をしながらも、自分はドライバージャンケンに負けて素面で帰宅という見事なオチが付いた夜なのであった。

晩飯に超〜久しぶりのデミカツ丼を食べたがコレは美味かったなぁ…。





そして、まだ残る眠気を昇る朝日に叩き起こされ、今日はあれこれクルマの仕組みについて勉強している中のトレッド拡張によるロールセンターとコーナリング剛性についての考察を深めるコトにした。


街道先生に乗りやすくなったと言って戴いた現状インテRだが、ステアリングを握って思うのは車高とアライメント調整だけでなくホイールのオフセットが外に出た事によるトレッド拡張の恩恵も大きいように思えたからだ。


Wウィッシュボーンサスペンションは車高によるロールセンター変化の影響を受けにくいとは言うものの、車高を下げれば少なからずロールセンターも重心から下がる。
（キャンバー等その他の要素もあるが）

そしてトレッドを広げると遠心力であるタイヤから離れたアームのストローク量は増し、逆に左右の荷重移動量が減るのでステアリングのレスポンス、コーナリング中のニュアンスが変わる。
（足を広げて立った方が倒されにくいのと同じ原理で）




ふーむ、なるほどね。

そうは言っても文面では非常〜に体感しづらいものなので、実際に自分でその変化を考察してみようと思い立つ。


まぁ…

単純に先生に激攻めしてもらった時に結構フェンダー内側に当たってたから、
ちょっと外に出せば当たらんのじゃねーかな？
と思っただけなのは内緒の話であるw



さて、用意したのは2mmのスペーサー。



これ以上はストロークするとリアがフェンダーの爪と干渉するのでやむなし。

そして念入りに増し締めをしてからテストコースへDASH〜！


途中で青いフィットや白いエスの亡霊とすれ違ったりしたが、勤勉な自分は真面目に課外研究に没頭するのであった。



で、結論から言うと片側2mm拡張しただけでもその変化はかなりのモノ。

ノーマル比だとホイールのオフセットもあるので片側7mmの拡張となる。


まず出だしから減衰を弱めたように足の動きがしなやかになってビックリ。
よく足が動いてるというか、突き上げ感が抑えられかなりマイルドに。


コーナリングでは進入での頭の入りはクイック。
旋回中は踏んでも破綻する気配がない変な安定感（むしろ踏まないと曲がらない、弱アンダー？）があるが、テールを振り回すような心ヒラヒラした軽快感は薄まってしまった。


ステアリングやサスペンションのレスポンス変化のせいか、R1R特有のヨレも何故かたわみ程度にしか感じられず、なんだかBSやハマのタイヤで走ってた頃の感覚を思い出していた。

そして自粛する前の、真面目だった頃の走り方が蘇ってきたので火が付く前に大人しく帰還w


あとは山野哲也氏の動画を見てステアリングの握り方を癖だった10時10分から9時15分に変えたけど、これは正解だった。

シートバックと体がしっかり密着してコーナリング中に体がブレず視点を定めやすい。

しかし近眼鳥目では夕暮れ時の戦闘力は半減である。



なんにしても、こうやってクルマの動かし方を仕組みと共に研究するのは非常に有意義で楽しい。

セッティング、ドラポジ、ブレーキング、ステアリングの切り方、目線etc…

ハマるには十分過ぎるぐらい、漆黒の闇のような、黒い悪魔のような、深い深〜い奥行きがあると思う。

おクルマのドライビングというものは。




その後はホンダへ行って板金の見積り。

今日はドーナツをくれた。
ムシャムシャ食べた。





実家に寄ると親戚からお歳暮が届いていた。
ゴクゴク飲んだ。





メリクリ！