※以下の内容はあくまでも個人の主観に基づく記事です。
サスペンションのセッティングや車重などによって大きく異なる場合もありますのでご了承ください。
およそ1年半以上に渡り、私がメインとして使い続けているのが TOYO の誇るハイグリップラジアルタイヤ PROXES R1R です。
巷での評価としては、
・抜群のドライグリップ
・熱ダレが早く周回に向かない
・剛性が弱くヨレを感じやすい
といったところでしょうか。
私自身も、このタイヤで幾度となくサーキットや峠道を走ってきましたが、兼ね同じような印象を持っていました。
ちょうどタイヤも磨耗が目立ってきた頃で、最近は周回するとフロントグリップの低下に悩まされていたこともあり、次のタイヤは別の銘柄にしようかと考えていたのですが、本当に今の自分の使い方が正しいのだろうか?という疑念も拭いきれませんでした。
ある時、平日にお金の掛からない暇潰しとしてTSUTAYAでビデオでも借りようかと足を運んだ際に、頭文字Dが知らぬ間にシーズン5まで進んでいたコトを知りまして(笑)何気なく見ていたら、あのアニメって峠レースなのに物凄くデータ取りするシーンが出てくるんですよ(笑)
ぶっちゃけそこまでストリートでしなくても…と思いながらも、自分は今迄の蓄積データを有効に活用できているか?と反省した事もまた事実だったのであります。
そこでインターネットという文明の利器を使ってタイヤのセッティングに関して調べまくってみたところ、いやはや、みなさん色々なアイデアでセッティングを試されているではありませんか!
まず気になったのが、先日岡山国際でゲストに来られていたデカトーさんのブログ。
minkara.carview.co.jp/en/smart/userid/221868/blog/29869285/
本当にこんな空気圧で走ってたの?(笑)
という衝撃と共に、当日のタイム表を引っ張り出してデカトーさんのS2000のタイムを見てさらにビックリしました(笑)
ちょっと自分の常識を超えたセッティングだなぁ…と思いながら、次に見付けたドラテクマニア田中ミノル氏の記事。
www.tm-square.com/minoru/?p=6377
Z2ってこんな使い方がメジャーなのですか?(笑)
ちょっとコレは考えを根本的に変えていく必要があるなぁ…と思いながら、次に見付けたエイトリアンカップの記事。
minkara.carview.co.jp/en/smart/userid/376186/blog/25372236/
いやいや、コレは眉唾ものでしょう(笑)
しかも木下みつひろさんに至ってはこんなサイトまであるし…
s.ameblo.jp/ats-official/entry-11173165414.html
木下先生、それこそプロドライバーからしたら企業秘密な内容なんじゃないですか?(笑)
未だかつてない驚愕の内容に動悸を覚えながらも、過去の自分のブログを読み返し当時のセッティングを振り返ってみました。
以下、使用タイヤは全てR1R。
主な改造箇所は、
・車高調 クスコZERO1 (減衰固定式) F 10k R 8k
・パッド アクレフォーミュラー800
・マフラー 無限
・ボンネット メーカー不明カーボン製
・ラジエーター koyo銅2層
・シート BRIDEジータ
LSDは純正ノーマル。
案外ライトチューンなんですよ(笑)
2013.10.12 @岡山国際サーキット(初回)
F 205/50r16 冷感 2.1 温感 2.5
R 205/50r16 冷感 1.9 温感 2.2
ベストラップ 2'00'659 (午後枠2週目)
※ベストラップ後にドラシャが逝って終了(笑)
2013.12.29 @中山サーキット(2回目)
F 205/50r16 冷感 2.1 温感 2.5
R 205/50r16 冷感 1.9 温感 2.2
ベストラップ 1'11'117 (39周目)
※ベストラップ後にハブが逝って終了(笑)
2014.3.29 @岡山国際サーキット(2回目)
F 225/45r16 冷感 2.0 温感 2.4
R 205/50r16 冷感 1.8 温感 2.1
ベストラップ 1'59'481 (午後枠6周目)
※駆動系トラブルにビビってアタック5本で終了(笑)
直近のデータを見ると、コースが変わっても温感での内圧変化は均一ですね。
(上昇値 フロント 0.4k リア 0.3k)
3月の岡山国際では多くのインテグラユーザーの方々からアドバイスやデータを教えて戴き、以降は前後の空気圧は揃えて乗っていました。
しかし、前半部に紹介しているブログを見ると温感値はもっと高めで良いような雰囲気がしますね。
2度目の岡山国際では225サイズを投入したにも関わらず、約1.2秒のアップに留まってしまっています。(ヘタクソ?笑)
そこで今日は県北での法事から帰路に着く際に、渋滞を回避するために少しルートを変えて岡山県中部に位置するワインディングコース、キビ・セントラルタウン(笑)を経由して空気圧のセッティングを試すことにしました。
ワインディングということもあり、Co.ドライバーに弟を配備して準備完了!(笑)
まずは普段通り前後冷感 2.0kでスタート。
クルマ通りも少なく、コーナーが多いコースは楽しいですね!
ある程度温まってきたところでグリップ面が分かるよう砂に乗せて停車します。
早速タイヤの温感を測ってみると、フロント 2.3k リア 2.2kでした。
暑い時期とはいえ、やはりサーキットほど内圧は上がっていませんね。
トレッド面はこんな感じ。
少しショルダー部分が余ってしまっています。
これではグリップが勿体無いですねぇ…。
ここで温感値を前後 2.7kまで上げて再出発します。
ところが不思議なことに内圧を上げてもあまり乗り心地が変化しません。
やはりR1Rのトレッド面は非常に柔らかく、空気圧に関係なくタイヤのグニャリ感は変わらない?
しかしハンドリングの初期応答はクイックになり素晴らしくGood‼︎
しばらく帰路を走りつつ、ワインディングが終わりそうな頃合いでまた砂に乗せて停車します(笑)
おやおや?
何故かグリップしているトレッド面が広がっていますよ!?
ここで思い出されるのが、木下みつひろさんがR-S3の構造を説明している内容です。
私の結論としては、R1Rを使って初期応答にヨレを感じる要因はサイドウォールの柔らかさによるものであり、接地するトレッド部分の作りは他のハイグリップラジアルと比較してもしっかりしているのです。
また空気圧によって減り方が変わる訳でもなく、いずれの空気圧でもやはり真ん中から磨耗が進むことから、トレッド部分のコンパウンドは非常に柔らかく、発熱しやすいのでしょう。
<イメージ図>
※雑でごめんなさい(笑)
ゆえにタイヤの空気圧によってバネ成分を調整することでサスペンションの延長として使うことも可能ですし、逆を言えばどんな条件であれ発熱してコンパウンドのピークが来ればグリップは戻りません。
おそらく岡山国際などに合わせてバネレートが20kオーバーのようなガチガチに固めた足回りでは少し低めの空気圧でも良いかと思いますが、私のような街乗り兼用レベルの足回りであったり、ダンパーの減衰力やバネによるロールを活かして走れるドライバーであれば空気圧は比較的高めで使う方がグリップもハンドリングも美味しく使えるのではないかと思います。
以上、長文になってしまいましたが、私がR1Rを使用して実験の元に立てた仮説でありました。
最新セッティングで岡山国際をアタックしてみたいので、やはり次もR1Rかな?
なんせ庶民のサンデーレーサーには値段が安いというのは大きなポイントでありますから…(笑)
p.s. この場を借りて今回の執筆にあたり記事を参照させて戴いたデカトーさん、田中ミノルさん、木下みつひろさん、もっさり☆さんには改めて感謝と御礼を申し上げます。