地味な仕事もしていますね。

死なないクルマ作りのために・・。

　衝突安全試験で、人体各部にかかる加速度を計測するためのダミー（人体モデル）の価格は一体数千万と言うお高い物だったと思います。　認証試験にも必要なために今も各国で認定されたモデルを自動車メーカーは購入して対応しているのではないかと思います。　でも自動車メーカーは試験車を作るずっと前の設計段階で、あらゆる衝突形態で、乗員のどの部位に、どのような負荷がかかるのかまでをシュミレーションして知った上で、クルマの構造や安全装置に反映して、死亡事故を防ぐほか、後遺症予防にまで範囲を広げて設計する仕事が存在しています。　トヨタの場合、それらの解析技術向上のために、存在しなかったバーチャルモデルまで自主開発して、それが活用できる全ての研究機関や企業に安価で提供しようと言う地道な企業活動を続けているそうです。　タイトル画像は、今回発表された「ＴＨＵＭＳ（サムス）バージョン６」と言うバーチャルモデルの紹介画像です。　上手い運転動作をこのバーチャルモデルで解析すれば、人に優しい自動運転車にも利用できそうですね。

　現実に、ＴＨＵＭＳ（サムス）は、「ＪＳＯＬ」、「日本イーエスアイ」と言う会社を通じて販売されるており、ＴＨＵＭＳ（サムス）はこれまでトヨタだけではなく国内外の自動車メーカーや部品メーカー、さらには大学や研究機関など多くの施設でクルマの安全技術研究に使用されているそうです。

■ＴＨＵＭＳ（サムス）の製品変革図（ネットからの借り物です）。