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2019年10月29日 イイね!

映画HELLOW WORLDを観ました

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10月18日~22日まで、天皇陛下の即位の礼に合わせて公休となりました。加えて前後となる17日、23日が通常の公休日…あいにく20日に仕事絡みの試験があったため、週末は一応、お勉強と家の買い物仕業等で時間が過ぎてしまいました。

21日、月曜日の夕方、横浜での飲み会前に昼頃六本木ヒルズへ…展望台にて開催されている「細野観光」という、細野晴臣さんの音楽活動を振り返るイベントを見学しようということで訪れました。正確には細野観光は実質連休の会社が多かったのか展望台への行列が長く…で断念。ヒルズのエリア内にあるTOHOシネマズ六本木ヒルズでHELLOW WORLDの上映時刻が13:20~の1本のみということもあり細野さんと展望台は別の日に譲ることに…そもそも天気も曇りでしたということで。この日は映画のみに、細野観光は後日再訪問したので別途記したいと思います…。

夏くらいにCMを見て気になっていた「HELLOW WORLD」というアニメーション作品を観ることにしました。テレビで「君の名は」の放送を観て、劇場アニメもよいなと思っていたのですが、ここで新海誠監督作品「天気の子」に行かないのが自分らしい…。

さて映画「HELLOW WORLD」ですが、予備知識も無く観に行ったのですが前半が青春恋愛もの、後半がSF展開という折衷です。厳密に言うと舞台自体が量子コンピューター(以下アルタラ)内にストレージされたメモリーの世界…と言葉で言うと混乱しますが主人公の生きている世界は過去に起きたことを再現されている記録されたデータの一部。縦の時間軸でパラレル(?)な構造。しかも忠実な歴史に保存管理された電子データ。…もともと人間て脳で感じる情報しかないわけだから、五感や心まで情報が電子データなのか現実かなんて見分けつかないわけで…という発想のもとの世界観です。

この舞台というのが2027年の京都、「2027年」と書かれるとまだまだ先か…と思っていたらたった8年後の話なのですね。正直近未来どこの話ではない。

映像は3DCGということですが、微妙に動作にCG感が感じられるもの…新しい技術に挑戦しているようです。前半の学園パートで所々、気になったのですが物語が進むにつれて気にならなくなりました。

以下公式より転載
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「お前は今日から三か月後、一行瑠璃と恋人同士になる」

京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕?生する。
しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。
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初見の感想ですが…とにかく理解に苦しみました。

この物語プロットは良かったのですが98分では短すぎた…スピード感はあるのでどちらをとるかでもあるけれど…。
アルタラの自動修正プログラムからの逃亡と戦闘シーンは長く感じたこと…でも最後の展開考えると時限的ハラハラする演出が必要だったんだろうな…とか。わりとネガティブな感じが強かったのです。

でもそれだけではない、何か不思議と考えさせられる物語で、コピー通りラスト1カットで思いもよらない形での幕。直美、大人ナオミ、瑠璃それぞれハッピーエンド。鑑賞後にエンディングは受け入れたもののとにかく勿体ない感が…強く残りました。でもこれテレビで連続でじっくり見せた方が登場人物への共感がぐっと深まったんじゃないかな…とか。

鑑賞後に分からなかった部分を解釈するのに、いろいろな方々の見解をツイッターなどで補完することでなんとなく見えてきました…結論はやっぱり勿体ない感。どちらがいいかは分かりませんが「君の名は」のような娯楽エンターテイメントに展開させるか、SF展開で視聴者を置き去りぎみにしつつ考えさせるのか…ということでHellow Worldは後者、硬派でした。
基本ストーリーは恋愛漫画っぽく懐かし気で好きです、そこからSFにするかファンタジーにするかなんだろうと思います。

観終わった後すっきりせず、ついついコミカライズ版の本をめくってみたりとか、もう一度見直してみたいとか断片でしか見えてないように思う部分もあるような作品でした。商業的には実写やアニメと映画作品の溢れる中、ちょっと埋もれた感がありますが、記憶に残る映画です。

さて、ここからネタばれになります。粗筋を記したうえで…2回目の感想を…すごく私的なメモのようなものですので興味のある方はお時間の許すところでお付き合いください。。













主人公の直美とヒロイン瑠璃の出会いから運命の日までを辿ります。

伏見稲荷の鳥居群の中、直美は10年後の自分(以下大人ナオミ)に出会います。
大人ナオミはアバターであり他人からは見えず、2027年の物質には触れられない存在。直美には視認でき声も交わせます。大人ナオミは3本足のヤタガラスを連れており、このヤタガラス(グッドデザインと呼ばれ、電子の世界で物質に変化を与える権限を持つ装置)の力を直美に貸与します。グッドデザインの力を借りることで直美は日々の鍛錬を繰り返し何でも作り出せるようになります。
来るべき運命の日に身一つで瑠璃を救う防御の道具として与えられた最大の武器です。
その日々、少しづつ成長する直美、伏線として大人ナオミと直美の違いはここから始まりつつあります。

読書好きの直美と瑠璃は図書委員として過ごす時間の中少しづつ接点が増えてゆきます。

この前半部分は青春ど真ん中を感じさせるボーイミーツガールもの…しかも冴えない少年とツンデレメカ音痴女子の組み合わせで若々しい恋愛ストーリーがちょっとまぶしい展開。ヒロインの瑠璃の個性が際立ち、惹かれあう二人にスポットを当てつつ運命の日を迎えます。

大人ナオミの説明では初めてのデート、花火大会の夜に落雷で瑠璃は帰らぬ人に…その運命を変えるべく直美は花火大会の日、歴史に背きデートには誘わず、瑠璃の家の近くで警護しますがアルタラの自動修正プログラム(狐の面をつけた作業員風の怪人)が歴史に合わせるべく花火会場へ二人を強制的に連れてゆきます。直美と事情も分からない瑠璃を落雷が襲う、直美がグッドデザインで生み出した小型のブラックホールで落雷の直撃を防ぎます。アルタラの自動修正プログラムはブラックホールを侵食して事故を起こす行動に出て攻防となります。やがて二人は落雷から逃れ、お互いの思いも高まります。この時、瑠璃が大人ナオミに隔離され異世界へ略取されます。

戦うためにあったグッドデザインも消え直美は絶望の淵に…。

瑠璃をめぐって直美と大人ナオミの攻防が後半の幕開け、大人ナオミの真の目的は2027年の事故直前の瑠璃の記憶をアルタラ内からメモリーとして2037年に持ち帰ること。実は運命の日に落雷事故で瑠璃は死んではおらず脳死状態になっていました。脳死状態から蘇生するためには脳にデーターを落とし込む必要があった。
大人ナオミにとっては二人の気持ちが通い合った瞬間を選んで心身ともに再生させる必要があったため、瑠璃を事故から回避させつつ奪い取る策略を練ったのです。直美は知らずに利用されてしまい2027年の瑠璃を失ってしまうわけです。

メモリー内で歴史の異常事態を感知したアルタラはバグを収拾しようと自動修正プログラムの動きが大掛かりになってゆきます
この2027年の変化に対し2037年で量子コンピューターの技師であった大人ナオミがリカバリーを指示、事の隠蔽を図ります。

2037年世界では大人ナオミ自身、この10年間に瑠璃を救うため、コンピューター技師となり過去へのダイブを繰り返し試み、事故で身体にダメージを受けて右半身不随となっていました。杖に支えられながらも大人ナオミが見守る中、瑠璃は病院のベッド上で目を覚まします。10年経った大人の瑠璃…しかし目を覚ました瑠璃は2027年時点の高校生の心のまま、2027年に接していた直美との違いを見抜き拒絶します。

そしてリカバリーで崩壊する2027年の京都の町の中、直美は天空に連れ去られた瑠璃を追って時空の境界線に飛び込み、その中で水先案内人ともいえるヤタガラスと再会、戦う力を取り戻した直美は瑠璃の奪還に2037年へ向かいます。

そのころ2037年の世界でも自動修正プログラムが動き出します。ここにおいて現代であると思っていた2037年も実はストレージされたメモリーの世界であることが発覚します。2037年において目覚めた瑠璃は「エラー」と捉えられて命を狙われることに…。間一髪、2027年からグッドデザインと共に訪れた直美が2人を救います。直美は大人ナオミにパンチ一発、裏切りを責めながらも杖をつく姿に慮ります。

そして直美は2037年の瑠璃を連れて逃亡、グッドデザインの案内で時空の境界点となる京都駅の大階段を目指します。逃走の中、妨害行為が大掛かりになる自動修正プログラム、自動車で2人を救いに来た大人ナオミのおかげで無事京都駅屋上に到着。

クライマックスは瑠璃を2037年へ無事送還、次に直美も戻るところで暴走した自己修正プログラムと大戦闘。2037年世界にに同一の人間、直美とナオミ(メモリー上です)が二人存在することがエラーとなっていました。大人ナオミは直美と瑠璃の未来を守るために攻撃に身を挺して犠牲になることで事の決着をつけます、直美に「幸せになれ」…と言葉を送りながら。

時を同じくして暴走状態だったアルタラは強制リセットされます。

直美も自分のいた世界に飛ばされますが、戻った世界はアルタラの世界からは独立した新たな世界(解釈としては完全に独立したパラレルワールド)となった京都、そこで高校生に戻った瑠璃と再会して二人の新しい世界が始まります。

…と、最後の1秒はここ…
命を落としたと思われた2037年の大人ナオミも目を覚まします、ベッドの上で…目の前には医療スタッフ姿の瑠璃が…
実は脳死状態で生死を彷徨っていたのは大人ナオミ。脳死からの蘇生で必要だったのは優しい人間らしい心を持ちかつ10年間の穴を埋める成長したナオミであること。当初のような自己の都合で直美や瑠璃を騙すような人柄はなく、二人を救うために身を投げ出す強さと優しさを持つ心でした。(脳死蘇生のプロセスの知識など盛り込んでいるあたりにも再生後を考えての感もあります)
ちなみにこの医療施設は月面上にありましたので2047年という説もありこれが現実世界という解釈も…。それぞれが新しい世界での一歩を恋人と共に踏み出す形で終わります。

以上が粗筋です…で、これも時間軸とか劇中の事象について観る人によって細かい解釈が異なるかもしれません。

解釈とか受け取り方で評価がドカンっと割れる映画なんだと思います。

サウンドトラックは、映画に合わせて音楽集団プロジェクト「2027Sound」という気鋭のミュージシャン、バンドの競演ですごく良かったです。歌もの3曲はamazonで買ってiphoneに入れて楽しんでいます。髭男dismのYESTADAYは抜群に良いです。

主要キャラクターの吹き替えは若手俳優が演じていましたがこちらもとても良かったです。でも松阪桃李さんの大人ナオミは頭一つ抜けて良かったかな。見ようによっては大人ナオミが主人公食うぐらいの魅力がありました。

さてさて後日談…なんだか一回観ただけで理解できず、作品の魅力なのか、ひたすら気になって今、一度劇場へ…自分なりに情報を整理した形で再視聴したところ一歩深く、観ることができました。もともと登場人物も絞られていることもありますし、もの凄く私的な視点が強い作品だなということ。厳密には少年時代の直美と大人ナオミ、それぞれがヒロイン瑠璃に対する一途な思いに突き動かされているだけでシンプルな展開ということ。

後半の瑠璃はエスコートされるだけの存在ではありますが、京都駅の大階段では大人ナオミに謝意を伝えて自世界へ帰るシーンはちょっとした名シーンかな。大人ナオミの涙声がぐっときます。
この娘を前に出しすぎないで少し下げることで直美と大人ナオミが生きてくる、最後に挟んだこのシーンは良かったです。

改めて観ると前半と後半の尺バランスもギリギリまでそぎ落としつつスピード感を維持させることを狙った結果なのかな?何も知識無いとやはり説明欲しくなりましたが、ちゃんとこぼさず見て組立ていく、セリフに現れないキャラクターのちょっとした表情も読み取っていく…と、2回観るとよくわかりました。

連続テレビでやったらラブコメ風のファンタジーな演出の方が作りやすそうです、このSF系の展開なら劇場が最適解だったのかなとも思います。

※文章の前半部、初回に観た直後の感想をあえて残しました。後半に2回目の感想を記しておりますが、かなりの温度差で矛盾していますがSF音痴、アニメ映画は数年ぶりの昭和男子のリアルな感想としてありのまま残そうと思った次第です。

アニメ映画の感想に長々とお付き合いありがとうございました。

今回は聖地が京都、最近は町ぐるみでアニメ作品とのタイアップが盛んなようで、京都でもキャンペーンを張っているようです。有名な観光スポットが舞台として登場しているのでお出かけの機会があれば調べてゆくのも面白いではないでしょうか。

最後に…
最初映画のCM見てふっと浮かんだのが大昔に読んだ漫画で恋人が死ぬのを必死に防ぐため、タイムスリップを繰り返す漫画があったのを思い出しました。調べたら「はるかリフレイン」という作品でした。懐かしいな。

PS 上映前広告で…冬の映画フォードVSフェラーリは面白そうです。

Posted at 2019/10/30 08:49:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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