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2022年12月10日 イイね!

天上人のSUV、プロサングエ

天上人のSUV、プロサングエフェラーリ正規ディーラー担当氏の粋な計らいで、プロサングエのプライベートショールーム(招待された人のみ展示車をゆっくり見る機会)に行って参りました。短い時間ではありましたが、写真をたくさん撮って来ましたので、シェアさせていただきたいと思います。ちなみにこの個体は京都・仁和寺でのジャパンプレミアでお披露目されたモノとまったく同じ個体です。前年ながら私は京都には行けなかったので、本日実車を見ることが出来て良かったです♪

プロサングエ、イマイチ人気なのか不人気なのか分からないモデルです。ローンチモデルとなるV12についてはすでに枠が一杯という説がある一方、本日ディーラーで聞いた限りインポーターから正式なオーダーストップの指示はない、との事。これは一体どういう事なんでしょうか?つい先日もネットメディアでプロサングエ受注停止みたいな記事が出ていましたが、飛ばし記事だったということでしょうか?いずれにせV12については世界的に需要が多い(らしい)ので、手に入れられるのは限られた一掴みの方のみとなるのは間違いありません。



プロサングエネタはイマイチ食いつきが良くないのですが(笑)、それでも興味をお持ちの方も少なからずいらっしゃると思います。まだ雑誌等にもほとんど写真が出ていませんし、みんカラでもローンチイベント以外の記事・写真は皆無なので、興味のある方に見ていただけるよう、今回のブログは文章少な目、写真多めで行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。なお、本日撮った写真をブログにアップすることにつきましてはディーラーの許可を得ておりますので、悪しからず。



フロントマスクは新型トヨタク〇ウンに似ていると揶揄されることもありますが、実際に見てみるとまったく別物です。最近のフェラーリらしいデザインランゲージで、惚れ惚れするような造形です。クルマというより、もはや彫刻のような工芸品に見えます。細かいディテールの作りこみが半端ではありません。ひとつひとつ書いていきたいところですが、ちょっとそこまでの気力がないため、写真から感じ取っていただければ、と思います(笑)。観音開き扉はRX-8以来ですかね、市販車では。









居住性は、間違いなく大人4人が乗れるスペースが確保されています。リアの方がフロアが高くなっており、後部座席からの視界もかなり良好でした。シートの座面がえぐれているため、ヘッドクリアランスは望外によく、身長180㎝近い私でもレッグルームは十分にあります。逆にドライバースシートはタイトで、良く言えばレーシーですが・・SUVというよりはスポーツカーの空間ですね(それを狙っているのでしょうが)。目線が低く、ボンネットが長大なため、フロントの見切りは最悪の部類でした。













この内装色は私が296GTBで選択したBlu Sterlingという色なのですが、実にクールでモダンな印象。現代のフェラーリを象徴するようなカラーで、個人的にはこの色にして本当に良かったと思いました。後部座席の居住性が良い一方、トランクスペースはミニマル。リアシートを倒さないとゴルフバッグを積むことは不可能です。家族4人分のスーツケースも難しいというレベル。ミドシップモデルと違って、OP表記のプレートがこの位置なのが新鮮でしたw。







ナンバーもついていない車両のため、試乗は叶いませんでしたが、何となくこのクルマの美点・欠点が分かった気がしました。一言でいって、天上人のためのSUVという気がします。全幅2mを超え、またフロントボンネットを開けるためにはガレージの天井高が相当ないと当たってしまいます。日常使いでは大人4人は問題なく乗れますが、ほとんど荷物は積めず、視認性も悪いです。22/23インチという超巨大ホイールと超扁平タイヤも浮世離れしています。





ポルシェも、マセラッティも、アストンも、ランボも、今はSUVを作ってますが、ぶっとび具合ではプロサングエが群を抜いている気がします。神々しいまでに美しいですが、現実離れしすぎ、普通の人は乗れません!そしてOP入れたら5000万オーバーというプライスタグ・・。それでも欲しい!という人が世界中に大勢いる、というのはまさにフェラーリのブランド力でしょうね。フェラーリのV12には私も憧れがありますが・・だったら812スーパーファストが良いな♪

というワケで、私がプロサングエを買うことはないでしょう。恐らくローンチモデルのV12以降は296と同じV6PHEV搭載モデルも出てくるものと思われますが、ここでも人気が出るかどうかがこのモデルの分水嶺でしょうね。ちなみに今フェラーリでは296GTB/GTSしか新規オーダー出来ないみたいですが、来春くらいにはローマ・スパイダーが発表になるみたいです。ソフトトップになるのか、RHTになるのかはまだ未定とのことでした。それではまた!
Posted at 2022/12/10 23:51:43 | コメント(1) | フェラーリ | クルマ
2022年09月26日 イイね!

欲しい時が買い時?

欲しい時が買い時?10月末に296の商談日が確定しました。本当はもう少し早く予定を組みたかったのですが、なかなか私と先方の日程が合わず・・試乗車が用意出来るタイミングとの兼ね合いもあり、1か月近く先の予約となりました。時間はたっぷりあるので、それまでに色々リサーチしようと思います(ちょっと旧いフェラーリはそれなりに分かりますが、最新モデルには少々疎いもので)。

さて、趣味車というのは欲しい時が買い時というのは昔から言い古されたクリシェです。資産性とか、為替とか、株価とかまあ大人の事情は色々ありますが、そもそも「趣味のクルマを買う」という行為自体が無駄の極みですし、あまり深く考えるのは野暮だと個人的には思います。なので、欲しい時が買い時なのは間違い無いのですが、ここ1、2年特に顕著なのが「欲しい時に買えない」という問題です。これはフェラーリのような希少車メーカーに限った事ではなく、例えばメルセデスベンツのGクラスやポルシェの役物にも言えます。ウクライナ問題、半導体不足、理由は色々あるでしょうが、すぐに「受注停止」となる昨今です。

フェラーリは、スーパーカーメーカーとしてはかなり先進的なブランドです。いち早くマニュアル車を廃し(最後がF430、599でした)DCTに一本化したり、長年愛されたNAエンジンをあっさり捨てターボエンジンに切り替えたり。もちろん、年々厳しくなる環境規制の中で生き残りをかけている結果とも取れますが、それでもMT車を作り続けるポルシェや、V10NAエンジンを作り続けているランボルギーニと比べると「決断が早い」印象が非常に強いです。で、その時々で批判を浴びつつも、後から見れば間違いなく「そのモデルにしかない魅力」があり、セカンドマーケットの価格推移もこの事を証明しています。

で、現状のフェラーリはどうなっているかと言いますと、フラグシップのSP3デイトナはもちろんのこと、主力モデルのSF90ストラダーレ、F8トリブート、ローマ、ポルトフィーノ、いずれも発表から数年ですべて販売が終了しています。現在、新規で買えるのは296GTB(日本割り当て分は残りわずかとの噂)、6月に発売になったばかりの296GTS、そして先日発表されたばかりのプロサングエの3車種のみとなります。プロサングエに至っては、発表と同時に予約が殺到し、日本国内正式価格発表前にすでに受注停止との噂もあります。つまり、フェラーリのモデルサイクルは間違いなくどんどん短くなっている、という事ですね。

かつては5~6年が平均的なモデルサイクルで、モデル末期にスペチアーレなどが販売されるのが常でしたが、現在はモデルサイクルが1/3~1/2程度に短縮しているように感じます。その結果、今はスペチアーレでなくとも、世の中に出回る台数自体が極端に少ないため、新車で販売された途端にプレミアがつくような状況になりつつあります。比較的新しいローマでさえ、受注停止と同時に中古車市場では数百万円値上がりしています。で、恐らくEV化が急務と言われる欧州の事情を考えると、今後益々フェラーリ最後の〇〇(最後のV8エンジン、最後の内燃機関搭載車、最後のPHEV)というモデルだらけになるのではないか、と思います。

フェラーリを買うという事は一般人にとっては不動産を買う並みに勇気が要ることですが、価値が目減りしないというのは非常に大きいです。買っても、買った値段かそれ以上で売れる事が分かっていれば、敷居はグンと下がります。ただし、そもそも売ってもらえれるかどうか、ココが問題です。フェラーリも一定数は新規顧客を入れることを考えていると思いますが、転売目的で買うような人には売らないでしょうし、簡単に言ってしまえばブランドイメージもあるのでどこの馬の骨か分からない人間には売りたくないのが本音でしょう。高級腕時計ブランドのパテックフィリップ辺りにも言える事ですが、まずは売る側のお眼鏡に適う必要があります。

今は人気に今一つ火が付かない296ですが、そのコンパクトさや排気量の小ささから来るレスポンスの良さ、PHEVが付いている事による日常使いとの両立など、後からジワジワと人気が追いついてくる要素満載です。前項で、「今は過渡期かな・・」などと悠長な事を言ってましたが、そんな温いことを言っているようではフェラーリを新車で買う機会は永久に失われてしまうかもしれません・・。商談のテーブルに着く機会を頂けたので、ここが勝負?の分かれ道でしょう!試乗した結果「こりゃダメだ要らん!」となる可能性もあるにはありますが・・今月出て来た雑誌のレビューを見たら俄然本気モードになってきました。10月末の商談&試乗が楽しみです♪
Posted at 2022/09/26 14:28:49 | コメント(2) | フェラーリ | クルマ
2022年09月20日 イイね!

フェラーリ296の憂鬱

フェラーリ296の憂鬱働けど働けど我が暮らし楽にならず・・むしろ累進課税による税金の重さがどんどんと圧し掛かって来る事に対し、労働意欲が低下気味の今日この頃ですが、エンスー諸兄はいかがお過ごしでしょうか?さて、本日はちょっと物議を醸しそうなネタですが、フェラーリ肝いりのV6PHEVモデルについて少々私見を述べさせていただきたい、と思います!

さて、年々身体の衰えを自覚する事は先日のブログでも愚痴った通りですが、カーライフの最終章に何に乗るかを妄想する日々が続いています。ま、妄想だけならタダですから、ねw。で、先日アガリのクルマ候補としてフェラーリ・ローマを挙げました。Dolce Vita(=甘い生活)というキャッチコピー通り、ローマならまったりとした余生にもマッチする一台と考えますが、やはりフェラーリのクルマとしてはかなり緩いかつ異端であることは間違いありません。個人的にはあの緩さが良いと感じますが、まあ生粋のフェラリスタからしたらFRの8気筒ターボだし、4座だし、邪道と言えば邪道なのかもしれません。

ではフェラーリの「王道」とは何か?というと、やはり2シータークーペのV8ミドシップもしくはV12でしょう。F8トリブートであり、SF90ストラダーレであり、デイトナSP3です。しかし、これらはもはや価格的にもスペック的にもはっきり言ってちょっとお金を持っているくらいでは手の届かない領域になっており、おいそれと買えるモノではありません(恥ずかしながら趣味のクルマに5000万円は無理です、ハイ)。で、フェラーリがエントリーユーザー向けに、満を持して昨年投入したのが表題の296GTBです。発表の4、5年前からすでにフェラーリのエントリー6気筒モデルの噂はあり、Dinoの再来か?!とも言われておりました。

で、実際に大きな期待を背負っていざ登場した296ですが、どうも売れ行きがあまり芳しくないようです。発表と同時に受注ストップになったり、あるいは一見さんお断り、あるいは1年以内に受注停止となるモデルが多い中、2022年9月現在、296は依然オーダー可能な状態ということです。期待のエントリーモデルで、王道の2シーターミドシップで、見た目だって悪くないのに、何故今一売れていないのか?かく言う私自身も、実はつい最近まであまり食指が動かなかったワケですが、その理由は主に三つあるように思います。一つ一つ考察して行きたいと思います。

フェラーリ296の憂鬱その① 価格問題

恐らくこれが一番ではないか、と思うのですが、296はエントリーモデルと期待されながら、リテールプライスが恐ろしく高いです。気筒数が2つ減り、いくら最新のPHEVユニットを搭載しているとはいえ、スターティングプライスは3700万円もします。これはV8モデルのF8トリブートよりも300万円以上高い価格となります。エンジンがダウンサイジングしているのに価格はアッププライシングしています。フェラーリの新車をOPレスのストック状態で買う人はまずいませんから、新車でOP付けてオーダーしたら軽く4000万円を超えてきます。V6エンジンに4000万円出したい!と皆さん思いますか??

フェラーリ296の憂鬱その② 車重問題

PHEVユニットはVバンクの間に鎮座しますが、その重さは単体で100kgもします。単に100kgならまだまあ・・と思いますが、当然エンジンの重心も高くなります。マウント類も強化せざるを得ず、電子制御の力も借りて何とか挙動への影響は最小限にしているようですが、それでも腰高で重いパワーユニットとなってしまっています。V8のF8トリブートより140kgも重く、オープンのGTSは更に70kg重くなります。PHEVで800㎰以上を絞りだすので、速い事は速いでしょうが・・。さらにアセットフィオラノPKGというサーキット特化OPがありますが、427万円もするわりに軽量化はわずか12kgに留まります。つまり1㎏あたりの軽量化に356,000円も掛かる計算です。ライザップに通ってダイエットした方がコスパ良いです。

フェラーリ296の憂鬱その③ PHEV+ターボ問題


フェラーリと言えばアノ甲高いF1のようなサウンドをイメージされる方が多いと思いますが、実際にあのハイトーン・エギゾーストノートが健在だったのはNAエンジン最終モデルの458イタリアまでです。488でターボ化されて以降、フェラーリのV8エンジンのサウンドは何とも色気の無いモノになってしまいました。で、恐らくほとんどの方がターボ+PHEVということで、サウンド面では期待していないのではないか、と想像します(実際にはV6ターボとは思えないほど音はイイです!)。あとはリセール。電池+モーター搭載のモデルというのはリセールが厳しい傾向にあります。フェラーリもこの先どうなるか読めないという点を不安視する声もちらほら・・です。

いかがでしょうか?以上の3つの点が、296の足枷になっているのではないか、と(飽くまで個人的な想像ですが)思います。では何故そんな296に惹かれるかというと・・カッコイイから!これに尽きます。ピニンファリーナが撤退して以降のフェラーリのデザインは正直ピンと来ませんでしたが、このブラックのGTSのカッコよさと言ったらどうでしょう!細かい事は吹き飛ぶほどカッコイイではありませんか!あと、近年のフェラーリにしてはボディがコンパクトに引き締まっているのも魅力です。ただ、PHEVの信頼性も含め、まだ今は過渡期という気がします。貯金に勤しみつつ、市場動向や今後の展開を注視したいと思います。個人的にはPHEVユニットを廃した、100kg軽くて1000万円安い「廉価版」が出れば間違いなく「買い」なんですけどね(笑)。
Posted at 2022/09/20 14:28:25 | コメント(6) | フェラーリ | クルマ
2020年12月18日 イイね!

LA NUOVA DOLCE VIDA

LA NUOVA DOLCE VIDAフェラリスタの皆さま、大変ご無沙汰しております。昨日、ロッソスクーデリアさん主催のフェラーリRoma体験イベントに参加してきたので、報告させていただきます。まだ展示車すら日本国内には無いというRomaですが、この度ロッソさんが本国イタリアより急きょ試乗車を入れ、本イベント開催となったようです。事前登録制で10万円のデポジットを入金した上での抽選でしたが、運良く当選しました^^。発表時から大変注目していたモデルだけに、今回のイベントは痺れました♪

今回のイベントはリビエラ逗子マリーナという最高のロケーションで開催されました。風光明媚な場所ですので、行かれた事が無い方はぜひ一度訪れてみてください。さて、今回はロッソさんの粋な計らいで、随所にスタッフが配置されていて、大変素晴らしいお・も・て・な・し(古)を受けました。来場すると、スタッフに誘導され駐車場に。駐車場は段差もなく、大変広々としていて停めやすかったです(笑)。クルマを無事停めると、担当氏がクルマまで出迎えに来てくださり、プレゼンテーション会場へ。ウェルカムドリンクとスイーツをいただきながら、お話を伺う事が出来ました。受付嬢も美人な方ばかりで、さすがのホスピタリティでした!



時間は16時15分~18時15分という2時間枠で完全予約制。私たち夫婦と、もう一組だけでした。これぞソーシャルディスタンス!!コロナ対策、バッチリです。16時30分からフェラーリジャパンの代表からフェラーリのヒストリー、そしてRomaの成り立ち、簡単な技術的プレゼンテーションがありました。昔のイタリア映画でDolce Vida(=邦題「甘い生活」)という傑作がありましたが、Romaは正に新しい甘い生活(LA NUOVA DOLCE VIDA)をコンセプトに掲げているとのこと。スポーツカー、スーパーカーというとややもすれば敷居が高く近寄りがたいモノだが、Romaはグッとその敷居を下げ、日常に馴染む新しい時代のスーパーカーとのことでした。ふむふむ。



プレゼンテーションが終わると、さっそく試乗会場に。会場に移動すると、真新しいRomaが3台鎮座していました。ファーストインプレッションは、やはり写真で見て想像していた通りエレガント、の一言に尽きます。新しさの中に、どこか懐かしいスポーツカーのシルエットを纏っていました。車高は低すぎず、それでいて往年のGTカーらしいロングノーズ&ショートデッキという出で立ち。車幅は1974mmとかなり大柄ですが、全長が短い事もあって、それほど馬鹿デカいとは感じませんでした。ピニンファリーナと決別して久しいフェラーリですが、自前のデザイン部門が手掛けたこのモデルは久々に「フェラーリらしい」ルックスを纏っていると感じました。



中に乗り込むとフェラーリが+2と表現するキャビンがお出迎えです。後部座席は「身長155㎝までの人が短時間乗れる」スペースが確保されており、小柄な女性や子供なら問題無く乗れそうですが、ファストバックスタイルのため、ヘッドクリアランスはかなり狭そう。身長156cmの妻に座ってもらったところ、「ちょっと無理」と言われてしまいました(笑)。フロントの座席は、ドライバーズシート、助手席がそれぞれ独立した「カプセル」に包まれているような独特の形状。オプションで助手席にもインフォテインメントモニターが装着出来るようです。まずはプロドライバーに運転してもらい、私は助手席へ。



動き出してすぐに感じるのは巌のような車体剛性の高さ。感覚としては過去に試乗させていただいたSLS AMGにかなり似ています。足はGTカーらしく適度に引き締められていますが、ボディ剛性が高く良くアシが動くので路面の段差もまったく不快ではありません。シートはフェラーリらしく、上質なレザーシートですが座面・バックレストともにやや硬め。ホールド性も標準シートはイマイチな印象を受けました。長時間乗っていたらやや苦痛に感じそうです。車幅が広く、キャビンスペースはゆったりしているため、レッグルーム、ヘッドクリアランスとも申し分なく、閉塞感はありません。随所に高級感のある素材があしらわれており、現行モデルの中ではもっともリーズナブルなプライスタグを掲げるローマですが、十二分な質感です。

トランクスペースはミニマルな感じ。夫婦二人で1泊旅行くらいなら何とか行けるかもしれません。後部座席は可倒式のため、ゴルフバッグを2個積めるとのことでした(が、ゴルフバッグ積んじゃうと他に何も積めなくなりそうです)。個人的には+2を謳うのであれば、もうほんのちょっとだけ荷室スペースは欲しい所ですが、そこはそこ、何せフェラーリ様ですから多少の不便は許容しないといけません。これでも従来のモデルと比べればはるかに実用的ですし、フェラーリが言う所のエブリーデイフェラーリというのも強ち嘘ではありません。



プロドライバーからハンドルを譲ってもらってしばしドライブ。飽くまで街乗りの感想ですが、うーん・・悪くはない。電動パワステは速度感応式なんでしょうけど、低速域では望外に軽く、360モデナとは大違い。取り回しが楽な反面、フロントの重さを無理やりステアリングのアシスト量で誤魔化そうという意図が見え隠れします。一言で言って不自然。ちなみに、ドアミラー等の操作がすべてタッチパネル式になっているのですが、反応が悪くイライラw。インターフェイスの電子化は時代の流れですが、やり過ぎると逆に使い勝手が悪くなってしまう良い例ですね。

エンジンレスポンスはすこぶる良く、ブレーキも良く効きます。操舵応答性も良く、フロントに大きなエンジンを積んでいる割には回頭性も悪くありません。ロールもピッチングも抑えられていて、不快な揺さぶられ感は皆無。これなら長時間のロングクルージングでもパッセンジャーシートから不満の声が漏れることはないでしょう。残念ながら今回は一般道のみの試乗でしたが、620㎰を叩き出すツインターボエンジンは非常に扱いやすく、サウンドも悪くなかったです。やはり458イタリアまでのV8NAエンジンとは別物ですが、コレはコレでアリなのかも、と思わせてくれるチューニング具合でした。

ただ敢えて言わせていただくなら、総じて感動はほとんど無かったです。予想の範囲内。もちろん出来は良いのですが、優等生過ぎる。乗り味はレクサスLC500と瓜二つ・・といえば伝わるでしょうか。レトロ&モダンの融合を前面に出しているのは良く分かるのですが、演出過多が故に逆にスポーツGTカーとしてのエモーショナルな何かが欠けているように感じてしまいました。ゴルフが趣味の60歳を過ぎたオジサマにはアピールするかもしれませんが、生粋のフェラリスタのお眼鏡に適うかというと・・。

フェラーリのラインナップの中ではかなりリーズナブルなRomaですが、素の状態で買う事はあり得ないので、諸々OPを付けたらあっという間に3000万円の大台です。エントリーとはいえ、そこはフェラーリです。この金額を出せるなら選択肢は物凄く多いですし、どうしてもコレが良い!という指名買い以外にはなかなかアピールするのが難しいのではないかと思います。+2というパッケージングそのものは魅力ですが、この分野では911という金字塔があるだけに、いくらフェラーリ様と言えどもその牙城を崩すのは容易ではないと思った次第。

ロッソスクーデリアさんにはこのような貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます

Posted at 2020/12/18 14:35:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | フェラーリ | クルマ

プロフィール

「@Tcar01 さん、GPFは再来年施行される欧州騒音規制フェーズ3と排ガス規制に適応するためと思われます。また992.2から、素カレラのタービン&インタークーラーは992.1GTSのモノへと変更になってますが、これも排ガス規制対策ですね。規制だらけで、大変な世の中ですね😓」
何シテル?   06/02 21:00
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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