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2020年12月18日 イイね!

LA NUOVA DOLCE VIDA

LA NUOVA DOLCE VIDAフェラリスタの皆さま、大変ご無沙汰しております。昨日、ロッソスクーデリアさん主催のフェラーリRoma体験イベントに参加してきたので、報告させていただきます。まだ展示車すら日本国内には無いというRomaですが、この度ロッソさんが本国イタリアより急きょ試乗車を入れ、本イベント開催となったようです。事前登録制で10万円のデポジットを入金した上での抽選でしたが、運良く当選しました^^。発表時から大変注目していたモデルだけに、今回のイベントは痺れました♪

今回のイベントはリビエラ逗子マリーナという最高のロケーションで開催されました。風光明媚な場所ですので、行かれた事が無い方はぜひ一度訪れてみてください。さて、今回はロッソさんの粋な計らいで、随所にスタッフが配置されていて、大変素晴らしいお・も・て・な・し(古)を受けました。来場すると、スタッフに誘導され駐車場に。駐車場は段差もなく、大変広々としていて停めやすかったです(笑)。クルマを無事停めると、担当氏がクルマまで出迎えに来てくださり、プレゼンテーション会場へ。ウェルカムドリンクとスイーツをいただきながら、お話を伺う事が出来ました。受付嬢も美人な方ばかりで、さすがのホスピタリティでした!



時間は16時15分~18時15分という2時間枠で完全予約制。私たち夫婦と、もう一組だけでした。これぞソーシャルディスタンス!!コロナ対策、バッチリです。16時30分からフェラーリジャパンの代表からフェラーリのヒストリー、そしてRomaの成り立ち、簡単な技術的プレゼンテーションがありました。昔のイタリア映画でDolce Vida(=邦題「甘い生活」)という傑作がありましたが、Romaは正に新しい甘い生活(LA NUOVA DOLCE VIDA)をコンセプトに掲げているとのこと。スポーツカー、スーパーカーというとややもすれば敷居が高く近寄りがたいモノだが、Romaはグッとその敷居を下げ、日常に馴染む新しい時代のスーパーカーとのことでした。ふむふむ。



プレゼンテーションが終わると、さっそく試乗会場に。会場に移動すると、真新しいRomaが3台鎮座していました。ファーストインプレッションは、やはり写真で見て想像していた通りエレガント、の一言に尽きます。新しさの中に、どこか懐かしいスポーツカーのシルエットを纏っていました。車高は低すぎず、それでいて往年のGTカーらしいロングノーズ&ショートデッキという出で立ち。車幅は1974mmとかなり大柄ですが、全長が短い事もあって、それほど馬鹿デカいとは感じませんでした。ピニンファリーナと決別して久しいフェラーリですが、自前のデザイン部門が手掛けたこのモデルは久々に「フェラーリらしい」ルックスを纏っていると感じました。



中に乗り込むとフェラーリが+2と表現するキャビンがお出迎えです。後部座席は「身長155㎝までの人が短時間乗れる」スペースが確保されており、小柄な女性や子供なら問題無く乗れそうですが、ファストバックスタイルのため、ヘッドクリアランスはかなり狭そう。身長156cmの妻に座ってもらったところ、「ちょっと無理」と言われてしまいました(笑)。フロントの座席は、ドライバーズシート、助手席がそれぞれ独立した「カプセル」に包まれているような独特の形状。オプションで助手席にもインフォテインメントモニターが装着出来るようです。まずはプロドライバーに運転してもらい、私は助手席へ。



動き出してすぐに感じるのは巌のような車体剛性の高さ。感覚としては過去に試乗させていただいたSLS AMGにかなり似ています。足はGTカーらしく適度に引き締められていますが、ボディ剛性が高く良くアシが動くので路面の段差もまったく不快ではありません。シートはフェラーリらしく、上質なレザーシートですが座面・バックレストともにやや硬め。ホールド性も標準シートはイマイチな印象を受けました。長時間乗っていたらやや苦痛に感じそうです。車幅が広く、キャビンスペースはゆったりしているため、レッグルーム、ヘッドクリアランスとも申し分なく、閉塞感はありません。随所に高級感のある素材があしらわれており、現行モデルの中ではもっともリーズナブルなプライスタグを掲げるローマですが、十二分な質感です。

トランクスペースはミニマルな感じ。夫婦二人で1泊旅行くらいなら何とか行けるかもしれません。後部座席は可倒式のため、ゴルフバッグを2個積めるとのことでした(が、ゴルフバッグ積んじゃうと他に何も積めなくなりそうです)。個人的には+2を謳うのであれば、もうほんのちょっとだけ荷室スペースは欲しい所ですが、そこはそこ、何せフェラーリ様ですから多少の不便は許容しないといけません。これでも従来のモデルと比べればはるかに実用的ですし、フェラーリが言う所のエブリーデイフェラーリというのも強ち嘘ではありません。



プロドライバーからハンドルを譲ってもらってしばしドライブ。飽くまで街乗りの感想ですが、うーん・・悪くはない。電動パワステは速度感応式なんでしょうけど、低速域では望外に軽く、360モデナとは大違い。取り回しが楽な反面、フロントの重さを無理やりステアリングのアシスト量で誤魔化そうという意図が見え隠れします。一言で言って不自然。ちなみに、ドアミラー等の操作がすべてタッチパネル式になっているのですが、反応が悪くイライラw。インターフェイスの電子化は時代の流れですが、やり過ぎると逆に使い勝手が悪くなってしまう良い例ですね。

エンジンレスポンスはすこぶる良く、ブレーキも良く効きます。操舵応答性も良く、フロントに大きなエンジンを積んでいる割には回頭性も悪くありません。ロールもピッチングも抑えられていて、不快な揺さぶられ感は皆無。これなら長時間のロングクルージングでもパッセンジャーシートから不満の声が漏れることはないでしょう。残念ながら今回は一般道のみの試乗でしたが、620㎰を叩き出すツインターボエンジンは非常に扱いやすく、サウンドも悪くなかったです。やはり458イタリアまでのV8NAエンジンとは別物ですが、コレはコレでアリなのかも、と思わせてくれるチューニング具合でした。

ただ敢えて言わせていただくなら、総じて感動はほとんど無かったです。予想の範囲内。もちろん出来は良いのですが、優等生過ぎる。乗り味はレクサスLC500と瓜二つ・・といえば伝わるでしょうか。レトロ&モダンの融合を前面に出しているのは良く分かるのですが、演出過多が故に逆にスポーツGTカーとしてのエモーショナルな何かが欠けているように感じてしまいました。ゴルフが趣味の60歳を過ぎたオジサマにはアピールするかもしれませんが、生粋のフェラリスタのお眼鏡に適うかというと・・。

フェラーリのラインナップの中ではかなりリーズナブルなRomaですが、素の状態で買う事はあり得ないので、諸々OPを付けたらあっという間に3000万円の大台です。エントリーとはいえ、そこはフェラーリです。この金額を出せるなら選択肢は物凄く多いですし、どうしてもコレが良い!という指名買い以外にはなかなかアピールするのが難しいのではないかと思います。+2というパッケージングそのものは魅力ですが、この分野では911という金字塔があるだけに、いくらフェラーリ様と言えどもその牙城を崩すのは容易ではないと思った次第。

ロッソスクーデリアさんにはこのような貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます

Posted at 2020/12/18 14:35:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | フェラーリ | クルマ

プロフィール

「みん友さんのlidocaineさんにお付き合いいただき、見に行って来ました!大変綺麗な個体でしたが、結果は…成約に至らず😅。lidocaineさんお付き合いいただきありがとうございました✨」
何シテル?   06/09 13:05
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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