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black frogのブログ一覧

2024年06月03日 イイね!

規制!規制!そして更に規制!!

規制!規制!そして更に規制!!当初2025年から施行される予定だった、いわゆるユーロ7規制は数年先延ばしになりましたが、現時点では2028年からの施行が濃厚と言われています。欧州製EVが苦戦しているため、再延長の可能性も無くはありませんが、現時点でのロードマップとしては、2028年がデッドリミットとなります。ユーロ7となれば、排ガス規制はもちろんのこと、騒音規制やブレーキダスト規制もかなり厳しくなります。

先日アップデートされた992.2はいわゆるLambda1オペレーションへの対応をすべく、様々な対策を講じています。例えば、992.2素カレラですが、Lambda1では「すべてのエンジン動作ポイントで使用される、燃料と空気の完全なバランスが取れたエンジン設計」が要求されます。これを達成するのは容易ではありません。低ブースト時はまだ良いのですが、高ブースト時の燃焼室温度は、点火タイミングを意図的に劇的に遅らせなければならないポイントまで上昇します。つまりLambda1を達成するには、本来のエンジン性能を出し切れないのです。苦肉の策として、992.2素カレラではタービンとインタークーラーを992.1カレラGTS用の大型の物に変更しています。パワーダウンを回避するためには、「より多くの空気と、より冷却化した空気を内燃室内に取り込む必要があったから」です。ここに992.1→992.2で僅か9psしかパワーアップ出来なかった理由があります(もちろんSとの差別化というマーケティング的な要因もゼロではないでしょうか)。本来であれば、ECUマッピングの変更と大型タービン、大型インタークーラーまで投入すれば30~50㎰アップは容易かったハズです。

次に問題なのが騒音規制です。国に拠って色々差はありますが、日本は基本的に欧州と足並みをそろえています。来年から施行されるのがいわゆる騒音規制フェーズ3と呼ばれるモノです。排ガス規制も絡みますが、現在ポルシェの多くの車両では三元触媒に加えて、直噴エンジンから排出されるPMを減らすために、GPF(ガソリン・パーティキュレート・フィルター)が装着されています。年式によってあったり無かったりですが、今後の規制強化を考えると992.2以降は全車装着がデフォルトになるものと思われます。結果、騒音規制対策にもなるので、992.2では今まで一つだったGPFが二つに増えています。ちなみに私のカレラT(MY2024)にはGPFが装着されていませんので、遮音材が無い事と相まって個人的には水冷カレラ系随一の快音だと思っています。YouTubeの動画を観る限り、音に限って言うと992.1に軍配が上がると思います。これも時代の流れなので仕方ないとはいえ、残念ですね。296で見られるようなサウンドエンハンサーの装着も検討していただきたいモノです(スピーカーから音を出すのはちょっと抵抗があります)。

最後にブレーキダスト、タイヤダスト規制。欧州の「環境への配慮」はこんなところにまでいちゃもん口を出す事に余念がありませんw。なんとダストに加え、ロードノイズにまで言及していますから、ね。ブレーキダストやタイヤダストを一定量以下にすべし、という内容がユーロ7規制の中に盛り込まれています。これまでは、パフォーマンスタイヤやパフォーマンスブレーキはコンパウンドが相対的に柔らかいため、ダスト量も多い、というのが常識でした。しかしながら、今後はこうした従来のパフォーマンスを維持しつつ、ダストを軽減するという相反するミッションを成し遂げなければなりません。タイヤメーカーもブレーキメーカーも大変ですよ、ほんと。まあ簡単にまとめてしまうと、ユーロ7の言いたいことは「パワー出すな、音出すな、ダスト出すな」とこういう事ですよね?つまりはスポーツカーは死ね、ということだと私は思います。ポルシェは涙ぐましい開発力と企業努力で何とか911を存続させようとしていますが、規制で雁字搦めになっていく未来が容易に想像出来ます。次期994辺りは正念場になりそうです。
Posted at 2024/06/03 14:21:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | ポルシェ全般 | クルマ
2024年05月29日 イイね!

992.2でMTは生き残るのか?

992.2でMTは生き残るのか?992.2の発表から一夜明けました。興奮冷めやらぬ中、早くも次の疑問が沸いて来ました。それはつまり992.2でもMTは存続するのか、という点です。ベースの素カレラは従来の3.0LツインターボICEを踏襲していますが、MTの搭載は見送られました。そして新型GTSは電動ターボ機構がPDKと一体化しているため、そもそもMTは搭載出来ません。

コスト的な問題なのか、マーケティング戦略上の問題なのか、排ガス規制の問題なのか分かりませんが、「現時点ではMTは搭載しない」という決断をポルシェは下したということになります。本日ディーラー営業から連絡があり、どうやら次に発表されるSもハイブリッドになるとのこと。新型GTSは400vのハイブリッドですが、Sが同じシステムのデチューン版になるのか(たとえば排気量を3.6Lから3.0~3.4Lに落とす)、あるいは別の48vシステム(マイルドハイブリッド)を採用するのかは現時点では不明です。ただし、恐らくボルグワーナーのeTurbo™は共有でしょうから、そうなるとGTS同様8速PDK(そう、992.2からPDKが7速→8速へと多段化しました)という選択しかなくなります。技術的にはベースの3.0LツインターボICEにMT搭載は可能ですから、唯一カレラ系でMTが生き残る道があるすると、それは992.2カレラTということになるかと思います。

しかしながら、S以上の全モデルがPDKとなる中、わざわざMT用のプロダクションラインを残すかな・・という疑念が残ります。GT3のような少量生産モデルであれば何とかなるかもしれませんが、年間相当台数が予想される通常プロダクションモデルについてはポルシェは効率化を推し進めたいハズです。今回タイカンやマカンEVで見られるようなエンジンスタートボタン、液晶インストゥルメントパネルに意匠変更したのもこうした効率化の一環でしょう。となると、或はカレラTはディスコンとなり、カレラ系からMTが消滅するシナリオも残念ながら否定は出来ません。一方で、ポルシェのマーケティングは、MT需要があることは重々承知のハズ。ボクスター、ケイマンがEVになる中、GT3のようなハイエンドモデル以外のMT需要の受け皿となるモデルが存在しなくなる、というのはビジネスモデルとしてはどうなのか??という逆の疑問も沸いて来ます。

・・個人的には992.2を購入するシナリオは非常にシンプルになりました。それは①992.2カレラTがMTで登場した場合、或は②MTを搭載する新たなグレード(GT3系を除く)が投入された場合です。私がここ最近見ている海外ソース(Rennlist-ほぼ事前情報は的中しています)には、新型ターボはノン・ハイブリッドでRR、MT選択が可能になる、という情報が出ています。ターボSは逆に、GTSの更なるハイパフォーマンスバージョンでAWD+PDK確定。この情報がもし本当なら、RRのターボなんて、空冷以来となりますのでびっくり仰天ですが、(金額を除けば)かなり魅力的なモデルになりそうです^^。でも速さを取るか、軽さを取るかという選択であれば私は軽さを取りたいので、何とかシンプル&軽量かつRR+MTが選択可能なモデルを具現化してもらいたいと思います。もしこのようなモデルが992.2で出ないようなら・・992.1カレラTとは長いお付き合いになりそうです♪
Posted at 2024/05/29 13:43:49 | コメント(5) | トラックバック(0) | ポルシェ全般 | クルマ
2024年05月27日 イイね!

992.2発表前夜

992.2発表前夜いよいよ明日日本時間22時に992.2がアンヴェールします。これまではカレラとカレラSが同時に発表されることが通例でしたが、今回はカレラ系のフラッグシップであるGTS素のカレラが同時発表になるとのこと。どうしてこのような異例の形になったのか、明日いよいよその答えが分かります!本日は発表前夜ということで、最後の発表前考察をしていきたいと思います♪

考察その① ~内外装の変更について~

クルマの見た目の美しさというのは極めて主観的なモノです。従って、自分がカッコいいと思えばそれで良いワケですが・・やはり他人の目から見てもカッコいいと思われた方が良いではないですか。その点で言うと、ヒップポイントが高過ぎるだの、全体的にデカ過ぎるだの、という批判の声も散見されますが、概ね992.1のルックスの評価は高いと思います。少なくとも992.1がカッコ悪いという話は聞いた事がありませんし、オーナーの多くはルックスに満足しているように見受けられます。ご多聞に漏れず、私も992.1のルックスは、歴代水冷911の中では997.1の次に好きですw。そんな992ですが、後期型992.2の外観上の違いは大きく3つあります。まず、リアマフラーが左右分離ではなく、中央に寄る事。フロントに電動式の縦スラットが入る事(スポーツデザインパッケージのみ、という噂もあります)。そして、フロントのウィンカーがヘッドライトユニットの中に統合される事です。

外装がこうした慎ましやかな変更に止まる一方、内装については結構変わります。一番は992.1で残されていたアナログ式タコメーターが無くなり、ついにフルデジタルメーターとなります。992.1の数少ない批判の一つとして、5連メーターの端二つがステアリングに隠れて見えないというモノがありましたが、フルデジタルならいくらでも弄れる上、スパイショットを見る限りデフォルト画面で5連メーターが重なっているのが分かります。996~997で採用されていた手法ですね。これまではアナログだったので、タコメーターの色を変えるのに52000円のOP代金を支払っていましたが、これも不要になるのでしょうか?wあと、ル・マン式スタートの名残で、ステアリングカラムの左にあり、内側に捻るタイプのイグニッションだったものが、どうもプッシュボタン式になるようです。まあ捻ろうが押そうがスイッチはスイッチだろ、というご意見もあろうかと思いますが、ヘリテージが一つ、また一つと消えていくのはちょっと寂しいです。

考察その② ~ハイブリッド化について~

2週間前の992.2開発ドキュメント動画(公式)で、開発ドライバーが新たに採用された「パフォーマンスハイブリッド」について言及しています。これがいわゆる48vのマイルドハイブリッドに相当するモノなのか、例のボルグワーナー社による電動ハイブリッドe-Turbo™)なのか、まったく現時点では明かされていません。今確実に分かっているのは「何かしらのハイブリッドを搭載されたモデルがデビューする」という事だけです。冒頭で、何故か今回は素カレラとカレラGTSがローンチモデルとして発表される、ということについて触れましたがコレが一つのヒントでは無いか、と思います。ここからは完全に私の推察でしかありませんが、既報通り素カレラは純ICE、そしてカレラGTSはe-Turbo、後にその間を埋める48vを搭載したマイルドハイブリッドのカレラSが登場するのだと仮定すれば腑に落ちます。エンジンも素が3.0Lターボで395ps、GTSが3.4ないし3.4Lのe-Turboで541ps、Sが3.0Lターボ+48vでその隙間を埋めるという事なら説明が付きます。

ハイブリッドシステムについては、e-Turboにしても48vにしても「さほど重くはならない」、具体的には30~50kgの重量増に止まるのではないか、と見られています。ポルシェは992.2でPHEVを見送る事をすでに公表しており、その理由として「車重が増えるから」と述べて居ます。なので、懸念されるような100kg、200kgという車重増には恐らくならないと個人的には見ています。それよりも心配なのはサウンドですね。排ガス規制も然ることながら、欧州では騒音規制についてもかなり厳しくなってきており、物議を醸したGPF導入時のように、音が992.1よりも悪くなる可能性は少なからずあるように思います。296が採用するようなサウンドエンハンサーを用いて、車内の音は良くしつつ車外の音は低減する、という方法もあるかと思いますが、これはコストが掛かります。一方、スピーカーから疑似音を流すようなギミックだけは勘弁していただきたいと思います。992.1、とりわけカレラTは音が良かったので、個人的にここは妥協できないポイントです。

考察その③ ~MTはどうなる?~

海外のフォーラムを見ていますと、GT3系以外のモデルではMTは廃され、PDKのみの選択になるのでは、と言われています。技術的にはマイルドハイブリッドでも、e-TurboでもMTを載せられなくはないようなのですが、①排ガス規制をクリアする、②生産効率を上げるという2点に於いてMTは見送られる模様、という事です。まあこの点に関しては少なくとも明日には白黒はっきりするでしょう!992.1のカレラGTSで設定のあったMTの設定が無くなる、ということになればその他のモデルも同様になるでしょうから、ね(素カレラはもともとMTの設定なし)。あとはカレラTがモデル末期に出るか、どうかですね。出るのであれば、それ以外のカレラ系との差別化という意味で最後の最後にMTを搭載してくる可能性はあると思います。しかしながら、現時点では憶測の域を出ませんし、後期型ではそもそもカレラTは設定されない、という説も根強くあります。この辺は来年以降に事実関係が判明することになると思います。

考察その④ ~値上がり幅はどうなる?~


年々価格が上がり続けているポルシェ。911に限らず、全モデルプライスアップしており、CEOからして今後はより一層プレミアムブランド化を目指すといって憚らないのですから、価格がアップすることはまず間違い無さそうです。後はどのくらいアップするか、ですね。以前のブログで、私は911は概念的に1000万円くらいのスポーツカー、と述べた事がありますが、それはもう遠い昔の話。現状、992.1素カレラ(オプションなしの状態)でさえ1620万円もするので、OP付けた乗り出し価格はすでに2000万円というオーダーです。海外のフォーラムを見ていると、大体6%~10%のプライスアップが見込まれているようですが、モデルによっては更に上がる可能性もあると見ています。価格的にはもう立派にスーパーカーの領域で、それでも世界的に需要>>供給で有り続けるのでしょうから、ポルシェにしてみれば笑いが止まりません。ぜひそのプライスアップに見合った内容であることを願うばかりです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

いかがでしたでしょうか?まあ全容が解明されないまでも、明日の22時にはこの数年間モヤモヤしていたものが、色んな意味で大分スッキリするように思います^^。ポルシェの事ですから、下手なモノは出してこないハズ!!きっと我々があっと驚くような内容を纏い、今一度最新=最良であることを証明して見せる事でしょう。明後日、営業しているディーラーはひっきりなしに掛かって来る電話の対応で大変そうですね・・お察ししますw。さて、それでは最後に、海外フォーラムで今の時点で出ているモデル登場のタイムスケージュールをシェアさせていただき、本稿を締めくくらせていただきたいと思います。また明日22時以降、オフィシャル発表後の速報をお届けできれば、と思っています♪



【992.2モデル別 登場タイムスケジュール】

2024年5月 カレラGTS、カレラ4 GTS、カレラGTS カブリオレ、カレラ4GTSタルガ
      カレラ、カレラ4、カレラカブリオレ

2024年8月 ターボS 50 Jahre?(ポルシェターボ50周年記念モデル)

2024年10月 GT3、GT3 Touring
       カレラGTSカブリオレのスペシャルエディション(1954年スピードスターのオマージュ・70周年記念モデル)

2025年1月 カレラS、カレラ4S、カレラSカブリオレ、カレラ4Sカブリオレ、カレラ4Sタルガ
      ターボS、ターボSカブリオレ

※レギュラーターボモデルについては発表時期未定


【5月27日23時追記】

《カラーバリエーション》

Black
White
Guards Red

Carrara White Metallic
Jet Black Metallic
Carmine Red Metallic
Gentian Blu Metallic
GT Silver Metallic

Cartagena Yellow
Vanadio Grey Metallic
Laguna Blue
Shade Green Metallic
Slate Gray Neo
Posted at 2024/05/27 14:17:38 | コメント(3) | トラックバック(0) | ポルシェ全般 | クルマ
2024年05月17日 イイね!

【考察】992.2とMTのマッチングは良いのか?

【考察】992.2とMTのマッチングは良いのか?992.2の詳細発表まであと10日少しとなりました。私含めマニュアル派はMTの存続を熱望しているワケですが、本当に992後期型にMTはマッチするのか、検証してみました。スポーツカーに於いて、自分でクラッチを切ってシフトする歓びは何物にも代えがたいカタルシスがあります。フェラーリやランボなどのメーカーがとうの昔にDCTのみとなったのに対し、ポルシェはこれまでMT車を作り続けてきました。

さて、歴代の911のパワー・トルクカーブを見る事で、992.2にどのような特性が与えられるのか、ある程度推察することが出来ます。まず、伝説のMezgerユニットを積む997型GT3から見て行きましょう。このユニットは最大415㎰と、現代の水準で言うとカレラS以下のピークパワーとなっていますが、出力特性にその魅力が見て取れます。トルクはリニアに立ち上がり、4500回転でカムが切り替わると更に一段とトルクが出ます。5200回転くらいで頭打ちとなり、7000回転を超えるとトルクは落ち始めます。つまり、5000回転まで引っ張ってシフトアップする事でカタルシスが得られる高回転型ユニットとなっています。NA高回転型ユニットの真骨頂と言えましょう。



一方、現行の992GT3はどうかというと、こちらも似たような出力特性となっていることが分かります。やはりトルクはリニアに立ち上がり、4500回転前後でピークを迎えます(こちらはチューニング屋さんが作ったグラフなので少々分かりにくいですが、参考までに)。やはりMezgerから4.0のユニットに代わっても、こうした出力特性(味付け)に大きな差は無い事が見て取れます。



一方、992ターボSの出力特性を見ると、まったく異なる事が分かります。こちらは2500回転ですでにピークトルクを迎え、そのトルクは4500回転付近から落ち始めます。回せば回すほどトルクが出るというよりは、立ち上がりのトルクが強烈で、4000回転手前で早目のシフトアップをすることで最大効率が得られるようなユニットとなっています。GT3のユニットと違って、回せば回すほど愉しいユニットではないことが分かります。



991.2と992.1の出力特性を比べたグラフも見ておきましょう。基本的にはピークパワー、トルクこそ違うモノのターボSと同じような特性が与えられていますが、注目すべきは5500回転くらいまでトルクの落ち込みが無い、という点です。この点に於いてはターボSよりもカレラ系ユニットの方がより高回転型となっており、低いギアで引っ張ってもトルクの落ち込みが少ない事が分かります。現行の992.1では、カレラT、カレラS(日本ではMT未導入)、カレラGTSにMTの設定があのも頷けます。つまり、GT3系ほどではないにせよ、低いギアで引っ張るような走り方をしてもそれなりのカタルシスが得られる、という事ですね。



一方、992.2GTSはeTurboと呼ばれる電動ハイパフォーマンスターボユニットが搭載されることが予想されており、従来のICEターボ車で見られたターボラグを解消するものと見られています。出力特性的にも、これまでのICEユニット以上に早々にピークトルクに達することが予想されます。回転数が上がった際にどのような特性が与えられるかに注目したいと思います。これが現行カレラ寄りであればMTでもそれなりにマッチするでしょうし、ターボS寄りならPDKの方がマッチするでしょう。この辺が最終的にポルシェが992.2GTSをPDKのみの設定にするのか、MTを残すのかの一つの判断材料になるのではないか、と思います。
Posted at 2024/05/17 08:59:28 | コメント(1) | ポルシェ全般 | クルマ
2024年05月14日 イイね!

992.2に搭載予定のT-HEV詳細

992.2に搭載予定のT-HEV詳細992.2の正式発表日が公表されてから一夜、海外フォーラムでは様々な情報が出てきています。その中で私がもっとも注目したのは、新型カレラGTS(あるいはGTSとターボの間隙を埋める新しいグレード)での採用が予想されるT-HEVユニットの詳細です。これまでの情報で、エンジン構成は素カレラがICE、カレラSがMHEV、カレラGTSがT-HEVと予想されており、T-HEVはボルグワーナー社からOEM提供されるまったく新しい電動ターボユニットになりますが、同社のホームページに詳細が載っていたのでご紹介したいと思います。

以下、ホームページより抜粋・翻訳:-

ボルグワーナーは、高電圧ハイブリッド乗用車(具体的には400V以上)に使用するために、その先進的な eTurbo™ をヨーロッパの大手 OEM に供給する世界契約を2021年に締結しました。ボルグワーナー社の高度な電気ブースト技術は、エンジン効率と性能に大きなメリットをもたらすと同時に、自動車メーカーがますます厳格化する排出ガス規制に対応できるようにします。同社の電動アシストターボチャージャーが高電圧ハイブリッド車に適用されるのはこれが初めてとなります。

ボルグワーナーのエミッション・サーマル・ターボシステム担当社長兼ゼネラルマネージャーのジョー・ファドゥール氏は、「当社のeTurboは、パワーエレクトロニクスを統合した単一マシンのソリューションで、幅広い車両に強力な電動ブーストアシストと回生を提供できます」と述べた。 「ボルグワーナーにはこのメーカーとの長く生産的な歴史があり、この 400V ハイブリッド アプリケーションを通じて強化されたエンジン効率とパフォーマンスをクライアントに提供できることに興奮しています。」

eTurbo™ は、シャフトに直結された超高速電気モーターを備えた機械式ターボチャージャーです。クライアントは、統合型または半統合型パワーエレクトロニクスを選択できます。ボルグワーナーのソリューションは、従来のターボチャージャーの利点に加えて、応答性を高める電動ブーストアシストという追加の利点を提供します。 200% 以上高速な過渡ブースト応答を実現するとともに、トルク発生までの時間を50%短縮し、ターボラグをほぼ排除、エンジンのダウンサイジングをさらにサポートします。この電動ターボチャージャーはミラーサイクル エンジンのコンセプトに特に適しており、性能を損なうことなく燃費の向上と排出ガスの削減の両方を実現します。

ボルグワーナーの eTurbo™は発電機としても機能し、過剰な排気エネルギーを収集して電気エネルギーに変換できます。エネルギーを再利用することでアクセサリー電源やバッテリーの充電に有効で、バッテリーサイズの小型化も可能になります。ブースティング技術のさらなる利点には、後処理管理と正確な空燃比制御を通じて排出物を削減できる機能が含まれます。 eTurbo™は、エンジンの負圧を高めて排出物を削減する機能を備えているため、オンデマンドの排気ガス再循環もサポートしています。

-過渡ブーストを 200% 強化し、トルク発生までの時間を 50% 短縮します。
-エンジンのさらなるダウンサイジングを可能にし、燃費を向上させる技術です。
-高電圧ハイブリッド車の生産は2023年を予定しています。

私の理解が正しければ、eTurbo™は従来のように排気圧で直接タービンを回すだけではなく、排気圧を電気モーターの電源として利用し、得た電力でモーターを回すという仕組みのようです。更には回生ブレーキもモーターの電力源として利用する、と。つまりターボブースト+モーター過給という二段構えの過給システムということになり、恐らく触れ込み通りターボラグはほぼ無いモノと思われます。懸念点は重量増ですが、海外ソースではICE比で50kg~100kgに止まるのでは、と言われています。現行のカレラGTSが480㎰というパワーであるのに対し、後期型は540㎰と言われているので、パワーウェイトレシオは更に向上します。結果、ニュルのラップタイムは9秒短縮しています。

メカ的には、マニュアルトランスミッションを搭載出来ない理由は見当たらないように思いますが、どちらかというとエミッションの関係でPDKのみになる可能性が高いように思います。5月28日の正式発表までは何とも言えませんが、少なくとも992.2のローンチの段階では選べるトランスミッションはPDKのみ、となる可能性が高い印象を受けます(ちなみに海外ソースでは、後期型「ターボ」はICE+MT+RRになるという俄かに信じがたい情報も出てきており、目が離せません)。このeTurbo™ユニットの特性を考えると、ターボエンジンであっても限りなくNAに近いレスポンスが得られるようなので、重量面に目を瞑ればサNAは過去の物になるかもしれません!
Posted at 2024/05/14 13:29:51 | コメント(3) | トラックバック(0) | ポルシェ全般 | クルマ

プロフィール

「みん友さんのlidocaineさんにお付き合いいただき、見に行って来ました!大変綺麗な個体でしたが、結果は…成約に至らず😅。lidocaineさんお付き合いいただきありがとうございました✨」
何シテル?   06/09 13:05
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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2024/01/21 09:49:00

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