現在私が所有しているクルマは実家に長期貸し出し中のE350 BlueTecも併せると5台になりますが、図らずも
全車ターボの純ICE車という構成です。ハイブリッドやEV全盛の時代に於いて、かなり
偏った車種構成と言えます。で、5台ともターボなんですが、それぞれまったくキャラクターが異なり、一口に「ターボ車」と言っても
全然違うことに驚かされます。今日はこの辺について少し掘り下げてみようと思います♪
G63AMG・・4.0LV8ツインターボ
エンジン型式 177
最高出力 585ps(430kW)/6000rpm
最大トルク 86.7kg・m(850N・m)/2500~3500rpm
種類 V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量 3982cc
内径×行程 83.0mm×92.0mm
圧縮比 8.6
過給機 ツインターボ
燃料供給装置 電子制御式燃料噴射
燃料タンク容量 100リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
所有している車両の中で一番排気量が大きいのがコチラになります。いわゆるロングストロークのツインターボで、パワーはなんと585㎰もあります。日常使いではほとんどターボを意識することはありませんが、高速の加速時などにターボブーストがかかると2.5トンのボディを強力に推進します。どの回転域からも
怒涛のパワーが出る様は驚異的で、
畏怖の念さえ抱きます。前車のレンジローバーSVも似たようなスペックでしたが、音はG63の方が
デロデロしていますw。トルクも鬼のようにあるので、よく400dのディーゼルエンジンの方が街乗りでは速いという声も聞きますが、
絶対G63の方が速いです。このような古典的な大排気量ターボももはや
絶滅危惧種ですね。
992カレラT・・3.0L水平対向6気筒ターボ
エンジン型式 ----
最高出力 385ps(283kW)/6500rpm
最大トルク 45.9kg・m(450N・m)/1950~5000rpm
種類 水平対向6気筒24バルブICツインターボ
総排気量 2981cc
内径×行程 91.0mm×76.4mm
圧縮比 10.2
過給機 IC付きツインターボ
燃料供給装置 ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)
燃料タンク容量 64リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
次に排気量が大きいのがカレラT。このターボエンジンは過去のブログでも再三述べていますが、とにかく「ターボを感じさせないターボ」です。具体的には低回転からしっかりトルクが出ていて、ブーストがどこでかかったかもよく分かりません。加えて、ターボエンジンが苦手な高回転領域でも
淀みなく回ります。超ショートストロークなので、
レスポンスもめちゃくちゃ良いです。私のカレラTはまだナラシ中なので高回転まで回せていませんが、過去の試乗などではぶん回してみたこともあり、リミットの7500回転まで
綺麗に回ります。また、回転フィールの良さもフラット6ならでは。991.2以降のカレラ系はすべてターボエンジンですが、個人的には
純ICE水平対向ターボエンジンの集大成と思っています。MC後はハイブリッドに移行するようなので、このタイミングでICEに乗れたのは本当に良かったです。
E350 BlueTec・・3LV6ディーゼルターボ
エンジン型式 642
最高出力 252ps(185kW)/3600rpm
最大トルク 63.2kg・m(620N・m)/1600~2400rpm
種類 V型6気筒DOHCターボ (ディーゼル)
総排気量 2986cc
内径×行程 83.0mm×92.0mm
圧縮比 15.5
過給機 ターボ
燃料供給装置 電子制御燃料直接噴射(コモンレール)
燃料タンク容量 80リットル
使用燃料 軽油
現行のメルセデスはほぼ全車種4気筒ターボに移行していますが、これはその前の世代のV6版。やはり排気量があるのと、ディーゼルターボなので低速域からの
トルクの立ち上がりがエグいです。このエンジンも今となっては
世界遺産的な感じがします。やっぱりメルセデスの6気筒エンジンは良いですよ!!BMWのシルキー6とはまた違った良さがあります。ディーゼルの性質上、高回転まで回して気持ち良いタイプのエンジンではありませんが、それでも振動とかもかなり抑えられていて
上質感があります。アイドリング時、外で聞いているとやっぱりガソリン車とは違ってガラガラ音がしますが、遮音性が高いので、車内では一切気になりません。親には死ぬまで乗るように、と伝えていますw。
A4オールロードクワトロ・・2L4気筒直噴ターボ
エンジン型式 DMT
最高出力 265ps(195kW)/5250~6500rpm
最大トルク 37.7kg・m(370N・m)/1600~4500rpm
種類 直列4気筒DOHC16バルブICターボ+モーター
総排気量 1984cc
内径×行程 82.5mm×92.8mm
圧縮比 9.6
過給機 IC付きターボ
燃料供給装置 電子式
燃料タンク容量 58リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
妻のクルマ。乗ってみると、意外にも軽快感があって、以前乗っていたスポーティなゴルフRよりもむしろ
アジリティ方向に振ったクルマです。エンジンはターボエンジンですが、結構軽快に回ります。パワーもそれなりに出ていて、馬力だけを見ればE350よりもあります。中間加速も普通に速いですし、まあ一般的にはコレ以上速い必要性もあまりないですね。同じAudiでもRS系とは明確に
エンジンの出力特性が違っていて、暴力的な速さはありませんが、文字通り過不足無い感じです。奥様のアシ車としてはかなり良いレベルの仕上がりかと思います。現在オールロードはカタログ落ちしているようで、現行は作られていた期間も短いので今後は希少になるかもしれません?!
アバルト695 esse esse・・1.4L4気筒ターボ
エンジン型式 312A3
最高出力 180ps(132kW)/5500rpm
最大トルク 23.5kg・m(230N・m)/2000rpm
種類 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
総排気量 1368cc
内径×行程 72.0mm×84.0mm
圧縮比 9.0
過給機 IC付きターボ
燃料供給装置 マルチポイント式電子制御燃料噴射
燃料タンク容量 35リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
笑っちゃうくらい速いです。0-100km/hの数値以上に速く感じる不思議w。でもって、
超古典的なドッカンターボです。出足は結構マイルドですが、ブーストがかかりだすとトルクステアが出るほどの加速っぷり。ベースモデルの165㎰でも十分速いと思いますが、このコンパクトなボディに180㎰は明らかに
オーバースペックです。でも、それが独特な
じゃじゃ馬感に繋がっていて
とにかく愉しいんですよね~。最近はターボラグを減らす方向で各社エンジン開発をしていますが、敢えてドッカンターボという乗り味が
むしろ新鮮に感じますw。スロコンやサブコン、フルコンを入れれば出足のモッサリ感は低減できそうですが・・敢えてしばらくこの旧き良きドッカンターボを愉しみたいと思います^^。
いかがでしたでしょうか、5車5様のターボエンジン!純ICE終焉期の今だからこそ、敢えて
楽しみ尽くしたいと思います♪
Posted at 2024/01/31 14:21:33 | |
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