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black frogのブログ一覧

2022年04月27日 イイね!

996C4Sファーストインプレ!

996C4Sファーストインプレ!996C4Sが無事納車となりました!さっそく東京某区から自宅まで首都高速道路をメインに走らせたファーストインプレッションをアップしたいと思います。まず、率直な印象は「996カレラ系ってこんなに良かったっけ?」というモノ。ハイ、996世代の911は極めて不人気なのは重々承知しております。涙目と称されるフロントライトも不人気ですし、肥大化してしまったこともまた不人気の理由です。しかし!この不当な評価に私はモノ申したい!!

私は今まで3台の水冷ポルシェ(997カレラ、996GT3クラブスポーツ、996GT3RS)と、1台の空冷ポルシェ(964カレラ2)を乗り継いで来ました。過去の記憶に照らし合わせて考えてみても、996C4Sは水冷911初期モデル(996~997前期)の良いトコ取りのモデルだと思います。まず、997以降のようなお節介な電子制御がありません。また、ターボ由来のワイドボディで剛性が上がっており、これは996GT3RSに通ずるモノがあります。リアトレッドはワイドで、見た目も迫力があり、また空冷由来のリアガーニッシュもC4S専用装備ということで気分が高揚します。また、私のC4SはOPのスポーツシャシーが装着されており、足回りが適度に引き締められています。印象としては、997のPASMのノーマルとスポーツモードの間くらいの硬さです。

塊感、剛性感という点ではよく水冷911は空冷に劣ると見られがちですが、個人的には996C4Sは巌のような堅牢なボディを纏っていると感じます。また、当時肥大化した、と散々ディスられたボディも今となってはコンパクトに感じます。もちろん、964と比べたら大きいですし「ポルシェを着る」という表現には無理がありますが、それでも現代的基準に照らし合わせれば十分にコンパクトに感じます。エンジンのレスポンスは極めてシャープかつスムーズ。997世代以降はスポーツクロノ装着でスポーツモードをオンにしないとややかったるい印象でしたが、996C4Sのエンジンは(ハイパフォーマンスOP+スポーツエギゾーストという事もあり)極めてレスポンシブです。また水冷フラット6の乾いたサウンドが物凄く良い!トンネル内は快感です♪

私の個体はショートシフターが装着されているため、ゲトラグ製(?)の6MTも手首の返しだけでコクッ、コクッと小気味良く決まります。996GT3およびRSはたしかノーマルシフトだったので、エンジンの回転落ちにシフト操作がついていかない事がありましたが、C4Sではそういったことはありません。操作系の剛性感も物凄くあり、964のふにゃっとした何とも頼りないシフトフィールから見れば雲泥の差です。ブレーキは泣く子も黙るPCCBが装着されているため、控えめに言って宇宙一効きます。踏力に応じ、制動力がリニアに立ち上がる感じがあり、唐突さとは無縁です。ややブレーキペダルの調整が甘いのか、踏みシロが大きく、この辺りは調整が必要と思われます。

私が今まで所有した911は4台ともRRだったため、C4Sは初めての4WDですが、Audi RS4と違ってフロントの重さや、操舵時の雑味はほとんど感じません。いわゆるフルタイムと違って、ビスカスカップリング式のオンデマンド4WDなので、通常走行時は駆動力の5%ほど(最大で40%)しかフロントには伝わらないので、さもありなんという感じ。これならほぼRRとして乗れて、いざという時にはフロントのトラクションがクルマを引っ張ってくれるという感じです。ホイールベースが短いため、しっかり前後に荷重移動をすることでコーナリングがバシッと決まる一方、フル加速時やフロントが抜けそうになる際には4WDがその威力を発揮します。素晴らしい!!

現行992は素晴らしいスポーツカーである一方、安定嗜好過ぎて公道レベルではほとんどRRらしさを感じませんが、996C4Sは4WDであるにも関わらず、RRっぽい挙動を示すのが興味深いです。古典的な911らしい乗り味という点では、異論はあるかもしれませんが、断然996C4Sの方が上だと思います。では、私がスポーツカーに求めるモノで、996C4Sに無いモノは何か??強いて言うのであれば、車重があと100kg軽ければ言う事無いと思います。車検証上の車重は、フロント600kg、リア920kgの合計1520kg。これが1400kg台前半であれば、きっと乗り味は更にシャープなハズ。しかし、4座でフルレザー、快適装備もすべて付いてこのパフォーマンスならまあ良しとしましょう。

964は、空冷911の代表選手のような人気モデルで、私も所有していて大変良いクルマだと感じています。しかし、実際に996C4S納車の翌日に964を大黒まで走らせてみたのですが、意外や意外、スポーツカー濃度は996C4Sの方が全然上だと私は感じました。速さだけではなく、ヒリヒリするようなスパルタンな空気が996C4Sにはあります。現役当時の評価はさておき、2022年の今改めて乗ってみると996世代の本当の良さが見えて来ます。996C4Sは紛う事無き生粋のスポーツカーですし、現行の911には無い荒々しさ、漢っぽさがあり、私は今回改めて996に惚れ直しました。あまり多くの方の賛同は得られないかもしれませんが、自分の911が最高の911ということで、ご容赦いただきたいと思います(笑)。
Posted at 2022/04/27 14:27:16 | コメント(5) | トラックバック(0) | 996C4S | クルマ
2022年04月18日 イイね!

Audi RS4 ~走行2000㎞雑感~

Audi RS4 ~走行2000㎞雑感~昨年8月から約半年間で2000㎞ちょっとを走ってみてのインプレをアップしようと思います。自分の忘備録も兼ねてのブログアップとなりますので、興味の無い方はスルーしてください。さて、結論から言って、RS4には概ね満足しています。マフラーを交換するまでは優等生すぎてやや退屈な印象でしたが、マフラー交換後はすごく良くなりました。RS4の〇な点、×な点について私見を述べたいと思います。

RS4の良い点

➀レスポンスの良い珠玉のV8エンジン

ハイ、このクルマ最大の魅力はココですかね。8400回転まで回る4.0LV8NAユニット。初代R8はこのユニットをドライサンプ化した物でしたが、エンジンブロックそのものは共有です。つまり、スーパーカーとほぼ同じエンジンをRS4は積んでいる事になります。まさに羊の皮を被った狼。エンジンレスポンスは非常に良く、パワー、トルクともにリニアで、現代の基準を以てしても十分速いです。ただ、リニア過ぎて、やや盛り上がりに欠けるきらいがあり、同じ時代のE92M3のV8ユニットの方がヒュンヒュン高回転までスムーズに回る印象でした。ノーマルだとサウンドがイマイチなので、マフラー交換は必須。私はたまたまメ〇カリに出ていた中古のMilltekを選びましたが、年式的に選択肢が大分少なくなっているのが泣き所と言えます。

➁4WDならではのトラクション性能

当時ライバルだったE92M3がFRだったのに対し、こちらは4WD。やはりトラクション性能という面ではこちらの方が一枚上手だと思います。どの速度域からでもアクセルを踏み込めば怒涛のようなトラクションとともに加速してくれます。中間加速もかなり速いです。体感的にはスバルのAWDによく似た乗り味で、国産4WDスポーツカーから乗り換えの方が一番しっくり感じるかもしれません。その分、どうしても操舵輪に駆動力が伝わる関係上、ステアリング応答性とう点では当たり前ですがRWD車に劣ります。鬼トラクションの4WDか、シャープなハンドリングのRWDか、という事になりますが、この辺は完全に好みの問題ですね。でも、私はどちらかと言えば後者かな・・。

➂高いボディ剛性感とサスペンション性能

2 Boxのセダンボディにしては、剛性感は極めて高いと感じます。当時ライバルだったE92M3クーペよりもソリッド感は上だと思います。記憶が正しければ、この時代のAudiにはまだマグネティックライドが奢られていませんでしたが、代わりにRS4には独特のクロス油圧式ダンパーシステムを採用していて、ボディバランスの良さ足回りの良好な動きに寄与しています。故障すると高く付くことでも有名な同システムですが、すでに社外品の車高調に換装されてしまっている個体も多いようです。個人的には純正の足回りでなんら不安はありませんでした。ブレーキ性能については、車重が重い割にストッピングパワーはもう一つという点。公道では十分ですが、ワインディングやサーキットだと少々物足りなく感じそうです。

RS4のダメな点

➀重く、回頭性の悪いフロントエンドとアンダーステア

RS4のドライバビリティを損ねる最大の理由は恐らくココですね。とにかくフロントが物凄く重ったるい。私はE85Z4Mロードスターの直6エンジンでさえ、フロントが重いと感じていた人間なので、RS4が積むV8ユニットはとにかく重たく感じます。しかも、搭載位置もフロントミドシップになっておらず、まんまフロントオーバーハングにV8の巨大エンジンが鎮座している感じで、タイトコーナーは右に、左によっこらしょ、という感じです。これに付随するのですが、とにかくステアリング特性は強アンダー。曲がるには強引に曲がれますし、荷重移動も一切考える事ないのですが、ワインディング(特に下り)だと結構走るのが苦痛です。アウトバーンを250㎞/hでかっ飛ばすためのクルマなんでしょうね、本来。

➁今となっては古臭く感じてしまうデザイン

これは好みの問題かもしれませんが、B8世代から急にモダナイズされたAudiのデザイン。逆にB7世代以前のAudiは今見るとえらく古臭く見えます。同じ世代のE92M3は全然古臭く見えないのに、不思議です。当時は色々批判されましたが、やはりBMWのクリス・バングル氏はかなり優秀なデザイナーだったのかもしれません。あと、「羊の皮を被った狼」という風情は嫌いではありませんが、にしても外観上の差別化があまりにも少なすぎる気がします。一言で言って「特別なモデルに乗っている」という優越感に浸れないんですよね。まあ自分が良ければ良いのですが、それでもちっともビラかし要素が無いとちょっぴり悲しくなりますw。

➂高いヒップポイント&アイポイント

これもセダンなので、致し方ないのかもしれませんが、一番下まで座面を下げても明確にヒップポイントが高いです。またダッシュの位置も高いため、たとえば車外品のバケットシートを入れたとしても、限界があります。見た目とホールド性は悪くないんですけど、ね。で、必然的にアイポイントも高くなるので、どうしてもクルマとの一体感が生まれにくいです。比較するのも酷かもしれませんが、964のアイポイントの低さ、一体感と比べてしまうと違いは歴然です。実は996系もGT3以外はヒップポイント高めなので、996C4Sのアイポイントは、ちょっと不安だったりします。スポーツカーにとって、着座位置って極めて重要だと改めて考えさせられた次第。

・・・ざっとですが、以上が私が感じたRS4の良い点および悪い点です。細かい所は他にも色々あるのですが、まあこの辺で。良い所も悪い所もありますが、冒頭で述べた通り、概ね満足していますし、すでに絶滅種となってしまった大排気量NA+MTの4座というパッケージングだけでも大変希少価値のあるクルマであることに間違いはありません。車重がもう少し軽くてRWDだったら言う事無かったのですが・・ってそれE46M3ですねw。いずれにしましても、所有できる期間は(よほど996C4Sが気に入らないでも無い限り)6月まで!もしそれまでに譲ってほしい!というエンスーな方がいらっしゃいましたらぜひお声掛けください!!
Posted at 2022/04/18 14:30:07 | コメント(2) | Audi RS4 | クルマ
2022年04月15日 イイね!

驚愕?!964の車検費用

驚愕?!964の車検費用2月に車検入庫した黒蛙1号ですが、近々退院となります。車検および修理の明細が上がって来ましたが、今回は想定外の重整備がいくつかあったため、予想より大分高額になってしまいました(汗)。まあさすがに、今回である程度膿は出し切ったと思いますので、次回2年後の車検まではそれほどかからないと信じたいですw。それでは、項目毎に見て行きましょう!

➀デストリビューターローター&キャップ交換(約8万円)

定番故障部位ですが、大分劣化していたため交換となりました。接点不良が原因で故障してしまうと、点火が正常に出来なくなり、エンジンにもダメージが加わる可能性があります。こちらはやっていない車両であれば、早めに手を付けるべき、ということで今回交換に至りました。

➁ステアリングボックス修理(約27万円)

盛大にオイル漏れが生じていたようで、運転していて気が付きませんでしたがたしかにアンダーパネルからも目視で分かる程度のオイルにじみがありました。こちらは交換ではなく、外注業者での修理となりましたが、かなり高額でビビりました。まあただこちらも一度やればしばらくは大丈夫なハズですので、この機会にやってもらって良かったです。

➂エアコンコンプレッサー、一式交換(約30万円)

エアコンガス充てん時に、コンプレッサーからの漏れが見つかり、コンプレッサーおよび補器類ごとアッセンブリー交換となりました。夏場にエアコンを入れるとヒューっと音がしていたので、気にはなっていました。エアコンの効きも今一つ安定しなかたので、これで今夏は安心して乗る事が出来ます。

➃その他もろもろ

大きなものは上記3点でしたが、これ以外にもDMEリレーの交換(これまた定番)や、キーランプの交換、温度センサー交換、リアブロワーリレー交換、右ミキシングフラップモーター交換など、細かい部品の交換が色々ありました。まあこの辺は消耗品なので、経年劣化を考えれば致し方ないところです。また、当然油脂類の補充、交換なども行っています。

というわけで、上記+点検費用、他車検に伴う法定費用等諸々入れて、合計で117万円ほどの修理代になりました(◎_◎;)。高額であることに間違いはありませんが、それでも正規ディーラーのアフターサービス部門できっちりレストア出来たので、個人的には納得です。何より、これだけのパーツをポルシェジャパンがストックしていることに驚きを覚えました。素晴らしいです。

964も生産終了から30年近くが経過しています。私の黒蛙1号も、今年で28歳になります。それなりに手が掛かるのは当たり前で、あとはそれだけ手を掛ける価値があるとオーナーが感じるか、どうかですね。ちなみに360モデナの時は、タイミングベルトとウォーターポンプの交換だけで100諭吉掛ったので、それに比べればポルシェは良心的です!完調した状態での退院が待ち遠しいです♪
Posted at 2022/04/15 13:27:14 | コメント(3) | 964カレラ | クルマ
2022年04月09日 イイね!

996C4S購入の決め手

996C4S購入の決め手996C4Sですが、一応今の所2週間後くらいに納車の予定で作業を進めていただいています。今回購入を決定するにあたり、重要な役目を果たしたのが、購入車両についていたメーカーOP群です。正に私的にツボとなるようなOPが奢られており、中古車の一期一会という性質を考えると、千載一遇だったと言えます。

現行世代ではGTSなどのスポーティなバリ―ションもあり、C4Sはどちらかといえば「旦那仕様」のグレードですが、当時はGT3系を除くNAモデルの最高峰スポーツグレードでした。その証拠に、996C4Sにはスポーツシャシー(10mmまたは20mmローダウン)がOP選択することが可能で、オールレザーインテリアは標準装備でした。996系は以降の水冷911と比べると内装が簡素なので、オールレザーがあるだけで気分が違います^^。

それでは、今回購入した車両のメーカーOPをおさらいしてみましょう!

モデル 996カレラC4S
新車価格 11,820,000円


➀ハイパフォーマンスキット(1,680,000円)

実際、これが今回一番の購入の決め手となったOPですが、ノーマルEg比で25㎰のアップとなります。たかが25㎰されど25㎰、NAエンジンをメーカー自身がチューニングしてこれだけパワーアップしているのは大いに魅力です。しかも、当時のカーグラフィックの記事を読む限り、エンジン特性もノーマルとは別物で、5000回転くらいからカムが切り替わって二段ロケット的にもう一段上のパワーが炸裂するとのこと。リニアな特性のノーマルエEgとは大分キャラクターが違うようです。ちなみにピークパワーは上がっている一方、最大トルクはノーマルEgと同様です。

➁PCCB(1,350.000円)

言わずと知れたポルシェセラミックコンポジットブレーキ。鳴き、ダストともに少なく、普通に使っていればローターは半永久的に持ちます。交換する際には多額の費用が掛かりますが、まあサーキットに行く事がなければ車両の寿命の方が早く尽きる可能性が高いです。以前、996GT3RSの時もPCCBでしたが、とにかく鬼のように効くブレーキでした。タッチもパーフェクト。ポルシェのブレーキは宇宙一を地で行く感じです。996後期型は多分第2世代のPCCBだと思うのですが、初期モノのようなトラブルも無い・・ハズですw。

➂スポーツシャシー(90,000円?)

これも結構人気のOPで、10mmダウンと、C4Sに限り20mmダウンが選べたようですが、どちらが装着されているか、実車を見て確認しようと思います(車台番号の履歴で分かるハズです)。ちなみに前者は90,000円のオプションで、後者は320,000円と大分価格に開きがあります。さすがに20mmダウンだと日常使いでリップの擦りなども気になるところですが、パッと写真を見た印象では10mmダウンのOPではないか、という気がしています。

➃ボディカラー同色ホイールスポーク+カラークレストセンターキャップ(170,000円)

今回の車両はバサルトブラックメタリックという、996~997世代の標準的なブラックメタリックカラー(光の当たり方でブラウンっぽくも、バイオレットっぽくも見えます)ですが、これはホイールがボディカラーと同色に塗られるというOPで、おまけにカラークレストセンターキャップも付いて来ます。これがある事で一気に車両の雰囲気が締まって見えます。後から付けようとするとまあまあ高額なOPなので、これも最初から付いているのは嬉しかったです。

一応現時点で判明しているメーカーOPは以上ですが、まだ他にもあるかもしれません。ちなみにOP込みの税込総額は16,318,800円と、当時の車両価格を考えるとかなりの高額車です。フロアマットがKARO製に変更されている以外は、特にこれといった変更点はなく、いわゆるドノーマル状態なのも購入の決め手になりました。ポルシェセンターで調べてもらったところ、インターミディエイトシャフトのリコール作業はまだ受けてないようなので、こちらは早急に手を加える必要があります。ついでにPCCM Plus入れようかな(笑)。いずれにしましても、納車が待ち遠しいです♪
Posted at 2022/04/09 08:54:12 | コメント(3) | 996C4S | クルマ
2022年04月01日 イイね!

水と空のポルシェ

水と空のポルシェえー、本日無事商談が成立しまして、この度水冷911を増車することになりましたw。10年ぶりの水冷911、そして今更ながらの996です。経緯についてちょっと語らせていただきたいと思います。そもそも、この1年くらい・・つまり964納車直後から、密かに水冷911を探していました。ただ水冷と一口に言ってもすでに996、997、991、992.1と4世代ありますが、条件を996~997世代のMT、4人乗りに的を絞っておりました。

昨年秋くらいまでは、実はそこそこ選べたんですが、走行距離が少なければスポクロが付いていない(997)、スポクロが付いていれば余計なサンルーフが付いている、スポーツシャシー+スポクロという理想の仕様だと走行距離が10万キロ超えている・・といった具合であっちを立てればこっちが立たずという状況がずっと続いていました。そうこうしているうちに、MTで程度の良いタマそのものが減ってきて、今年に入ってからはカーセンサーの検索条件にまったくヒットしなくなってしまいました。今更996~997世代の911を買う人がどういう層なのか検討もつきませんが、「意外にライバルが多い」状況に焦りを覚え始めました。

そしてこのウクライナ危機、円安進行、長期金利の上昇傾向、半導体不足による新車争奪戦等々の社会情勢も加わり、このまま指を咥えて待っていても未来永劫欲しい個体に巡り合えないのではないか、と思うに至りました。個人的には911といえばRR+NA+MTという黄金の組み合わせは譲れないポイントでしたが、色々見ているうちに段々C4Sのワイドボディーリアガーニッシュがカッコよく見え始めたんですね^^;。で、C4Sでもいいかぁ・・と検索条件を広げた矢先にたまたま今回商談が成立した個体に巡り合ったというわけです。正直、想定していた価格の1.5倍のプライスタグを掲げていましたので、二束三文時代の996を知る身としては躊躇いもありましたが、とにかく仕様が素晴らしかったので逝くことにしました。

【仕様・スペック】
996カレラ4S(最終2004年式)
外装:バサルトブラックメタリック(Z4)
内装:ブラックレザー
トランスミッション:6MT
駆動方式:ビスカスカップリング式4WD
走行距離:3万キロ

【メーカーOP】
・PCCB(ポルシェセラミックコンポジットブレーキ)
・ハイパフォーマンスキット(+25ps)
・ボディカラー同色ホイール
・スポーツエギゾースト
・ワイドボディ
・スポーツシャシー(10mmローダウン)


996の最終年式ということで、中身はほぼ997です(ホントか?w)。不人気の涙目も、私は過去に2台購入しているほど愛して止まないなので、問題なし。インタミ問題は、リコール対象なので、未対策ならポルシェセンターでリコール対応していただけるとのこと(確認済)。決め手はやはり走行距離と、魅力的なメーカーOPですね。とりわけPCCBハイパフォーマンスキットスポーツエギゾースト(996では激レア)の3連コンボはなかなか見ません。というか見たことありません。ハイパフォーマンスキットの馬力アップはわずか25㎰ですが、エンジン特性がジキルとハイドのように、5000回転オーバーでドラマチックに激変するとのことですので、ノーマルEgとは別物のようです(CG談)。

4WD+PSM付なので、漢一徹ABSオンリーの964と違って天候に左右されることなく、いつでも気軽に乗れるのも996C4Sの良いところです。過去に996GT3クラブスポーツ、996GT3RSという996世代の最もハードコアなモデルに乗っていた身からすれば、物足りなく感じる部分もあるでしょうが、そこは私も齢を重ね丸くなってますから、ね。許容範囲というか、むしろC4Sのコンフォート性に振った特性の方が今の私には心地よく感じられそうな予感がします。997前夜の996・・まさに私にとっては理想の水冷911だと思います。あの時代の911、すなわち水冷911黎明期の911には今の992世代にはない生々しさがあり、どうしてももう一度所有しておきたかったのです(分かっていただけます?)

さて、妻のA4オールロードクワトロと、泣く子も黙るG63の納車を控えている状況で、さすがに5台も6台もクルマを飼うのはスペース的にもお財布的にも現実的ではないので、6月までに整理をする必要があります。964と新規の2台はもちろん手元残し確定、ヴェラールSVはG63と入れ替えで放出確定、E63は親元に長期出向中なので手元残し確定、問題はAudi RS4をどうするか・・ですね。Audi RS4もノーマルマフラーの時は優等生すぎて面白味に欠けるところがありましたが、ミルテックマフラーを入れてから見違えるほどゴキゲンなクルマに変貌したので、手放すのは惜しいです、正直。

まあこの辺りは996C4Sを入手して、インタミ含めしっかり整備をした状態でガッツリhead to headで比較してから判断したいと思います。正にAudi RS4と996C4Sの一騎打ちですね(ファイ!!)。ハイパワーNA同士、4WD同士、左HのMT同士というのもまた奇遇です。いずれにしましても、久々に水冷911に乗れるのは物凄く楽しみですし、久々にワクワクします。ただ、過去の記憶というものは往々にして美化されますからね・・。996~997に乗っていた当時のような感動を与えてくれるかどうか、見物です!最新=最良の992を知ってしまった今となっては肩透かしという可能性も十分あります。得意の(?)キャッチ&リリースとなるか、長期保有となるか・・行く末や如何に?!
Posted at 2022/04/01 23:28:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | 996C4S | クルマ

プロフィール

「みん友さんのlidocaineさんにお付き合いいただき、見に行って来ました!大変綺麗な個体でしたが、結果は…成約に至らず😅。lidocaineさんお付き合いいただきありがとうございました✨」
何シテル?   06/09 13:05
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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