現在車検入庫中ですが、黒蛙号こと964カレラ2が我が家に来てから
約1年が経過しました。この間、納車直後のメーター不調で入院期間が約2か月あったため、実質手元にあった期間は9か月程度になります。この1年弱で走行した距離は
760キロでした。まあ旧い趣味車で、ほとんど遠出もしていないので、こんなモノですかね。10年所有していても1万キロも増えない計算になります^^;。クルマは乗ってナンボですので、さすがに今年はもう少し遠出もしたいですね♪
さて、憧れて買った
空冷911ですが、実際に所有してみて期待通りだったか?と言えば
ほぼ期待通りだったと言えます。空冷ならではのコンパクトなボディに、
金庫の中にいるような
剛性感、見た目の
可愛さ、ロードインフォメーションの
濃密さ、入力に対する
レスポンスの良さなどなど。維持費も、最初の整備ではソコソコかかりましたが、以降、今回の車検まで一切追加の整備費用はかかっていません。たまたま当たり個体だっただけなのかもしれませんが、とにかくフェラーリ
(部品がバカ高い)、ロータス
(しょっちゅう壊れる)と比べるとお金がかからない子だなあ、という印象です。約30年前に作られたクルマの維持費がこれだけ安いというのは
驚異的だと思います。
乗り味に関しては明確に現行の水冷911と比べると(当たり前ですが)
911らしい味の濃さです。RRでリアヘビーなので、コーナリングの際にはしっかりフロントに荷重を乗せてあげる必要がある一方、トラクション性能はさすがの一言です。こうしたRRならではの
独特な挙動を示す一方、巷で言われているほど
高速安定性が悪いということはありません。高速道路でかっ飛ばすこともたまにありますが、フロントがふらつくようなことはまずありません(360モデナもそうでしたが、どうもこういうのは都市伝説が独り歩きするきらいがあるように思います)。明確なネガとしては、ホイールベースが極端に短いクセに、とにかく
小回りが利きませんw。Uターン、狭い駐車場での車両の出し入れは空冷911の
もっとも不得意とするところかもしれません。
もう一つ不満があるとすれば、水冷911(とりわけ991以降)と比べるとすべての操作系の
剛性感が乏しい事でしょうか。伝統のオルガンペダルはさすがに剛性感がありますが、それ以外のシフトや、スイッチ類はいかにも節度感がなく、一言で言って
壊れそうな感じがします(苦笑)。一昔前のイタ・フラ車並の剛性感のなさです。この辺は最新のドイツ車に身体が慣れていると少々
拍子抜けする部分かもしれません。また、シフトのストロークがスポーツカーにしてはあり得ないくらい
冗長なので、こちらも慣れが必要です。RSのエンジンのようなカミソリレスポンスだと、シフト操作が間に合わないような気がしますがどうなんでしょうか?まあとは言え、不満らしい不満はこのくらいで、後は期待通りかそれ以上と言えます。
ユーティリティ-については
PCCMのインプレでも述べましたが、インフォテインメントシステムを純正ラジカセからこちらに換装して
とても満足しています。30年前のクルマが一気に現代のクルマになったような感すらあり、値段はそこそこしますが、十分その価値はあると思います。何より
純正品という
安心感が全然違いますね!また、アンプが良いのか、望外に
音が綺麗になるのも嬉しい誤算でした。純正スピーカーでも、十分満足出来るレベルにあります。内装はミニマルながら、不思議と古臭さはなく、純正シートの出来栄えは珠玉です。ご存知の通り、993までの純正シートは
RECARO製ですが、見た目以上にホールド性が良く、乗り心地も
最高の部類です。
まあざっくりこんな感じです。昨年末あたりからまたすこーし空冷ポルシェが市場に出てきているためもし
空冷に乗ってみたい!という想いをお持ちの方がいらしたら、今すぐ手に入れることを強くお勧めします。今後はどんどん良い個体は減って行くでしょうし、国内で売れないモノは海外に流出してしまいますからね。ココが本当に
ラストチャンスですよ、皆さん!昔の中古車価格を知っている身としてはたしかにお高かったですが、私は昨年のタイミングで入手して
とても良かったと思っています(買っていなかったらきっと後悔していたと思います)。水冷モデルは球数も多いですし、(レアモデルを除き)これからいくらでも買う機会はあると思いますが、空冷はもはや
時間との闘いですヨ!
Posted at 2022/02/15 14:21:27 | |
964カレラ | クルマ