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2022年05月27日 イイね!

旧車を大事にするポルシェの企業姿勢

旧車を大事にするポルシェの企業姿勢996C4Sの近況連絡が来ました。一番の懸念事項だったインターミディエイトシャフトについては問題無いとのこと。細かい作業内容についてはまた別項でアップしますが、とりあえず大きな不具合はなく、一部国内で欠品しているパーツの到着待ちとなっています。また、一部のパーツは本国でも欠品しているようで、現在生産中とのこと。ただちに走行に影響するパーツではないため、もしかしたらやれるところまで作業をしていただき、一旦退院になるかもしれません。

さて、今日はポルシェというメーカーの、旧車に対する企業姿勢について私見を述べたいと思います。自動車メーカーにとって、一番利益率が高いのは、新車を売る事であることに間違いありません。しかも、出来るだけ上位のモデルを出来るだけOPてんこ盛りで売るのがメーカー側からすれば最高に儲かります。しかし、ポルシェのような息の長いブランドでは、旧車に対する需要も一定数あり、本国AGでもレストアプログラムがありますし、各国にポルシェクラシックパートナーと呼ばれる旧車の認定修理工場を設けています。新車が売れればそれで良いやではなく、旧車を大切にするという企業姿勢は大いに共感に値します。過去に生産されたポルシェであればどんなに古くてもパーツを注文出来るというのは本当に素晴らしいです。

ポルシェの更に凄い所はテクイップメントと呼ばれる純正OPパーツも(すべてではありませんが)、後から取り付けが可能なところです。例を挙げると、私の996C4Sに装着されているスポーツエギゾースト(PSE)。これは997世代から国内仕様でもテクイップメントとして選択可能となり、一気に普及したパーツですが、実は996販売当時も本国でのみ設定がありました。これが何と、2017年12月(996の生産終了から14年後)から後付OPとしてポルシェジャパンでも取り扱いが始まり、しかもバルブ開閉スイッチまで車内に増設されるという本格的な代物です。旧車のOPを後出しジャンケンで設定しよう、というこの企業姿勢は凄いと思います。ちなみにマフラー自体は997のPSEと同じドイツEISENMANN製のようです。

インターミディエイトシャフトのリコール作業もそうですが、ポルシェはブランドイメージを保持するのに何が大事かということを良く分かっているメーカーなんだと思います。いつまでも安心して乗れるからこそ、高いお金を出して新車を買っても良い、と顧客は思えるわけですね。旧車はもう作られることはありませんが、これだけメーカーが手厚くパーツを供給し、何なら当時のOPパーツまで注文出来てしまうというのは、ユーザーにとってはぐんと旧車の敷居が下がります。これは旧車好きにとってはとてつもなく有難いことです。生産終了から10年そこそこで純正品が手に入らなくなるようなメーカーも多い中、ぜひポルシェにはこのスタンスを貫いていただきたい、と思います。

そんな旧車を大事にするポルシェの公式You Tubeチャンネルに、つい最近964オーナーにスポットを当てる動画がアップされていて、感銘を受けました。すべての世代のポルシェラバーを大事にするポルシェの企業姿勢に乾杯♪

Posted at 2022/05/27 13:41:06 | コメント(2) | ポルシェ | クルマ
2022年05月16日 イイね!

サーキット走行のススメ

サーキット走行のススメ少し前に湾岸線で暴走するGT2RSが国産車に突っ込んで、被害車両に乗っていたご夫婦がお亡くなりになりました。ポルシェに限らず、時折ハイパフォーマンスカーが絡むこのような痛ましい事故が起き、一ポルシェ乗りとしては忸怩たる想いがします。何故公道でそこまで無謀な運転をしてしまうのか?せっかく大枚叩いて買った高性能車、その性能を試してみたくなる気持ちは分からなくもないですが・・。

そもそも直線でスピードを出すだけならサルでも出来ます。アクセルペダルをべた踏みすれば良いんですから。ハイパフォーマンスカー本来の性能や、限界域の挙動を体感したいのであればやはりクローズドコースに愛車を持ち込むのが王道の楽しみ方だと私は思います。一方、クルマ関連のメディアやSNSにおいて、「サーキットは安全」という話をやたらに見聞きしますが、サーキット=安全という話が独り歩きしすぎるのもまた危険な気もします。もちろん、縦横無尽にクルマが往来する公道に比べれば、ある意味安全なのは間違いありません。しかし、公道では考えられないほどの高速域でクルマを走らせる、ということは、走行に耐えうる車両整備安全点検は必須ですし、最低限のスキルを習得することや、安全装備の装着なども当然の責任として付随します。

私自身はかつて、約10年間に渡りサーキット通いをしてました。雑誌やショップ主催のドライビングスクールやクラブ主催の走行会への参加、広場トレーニング、草レースなどなど。サーキットも関東圏の主要サーキットはもちろんのこと、時にはSUGOやスパ西浦にまで遠征しました(日本が世界に誇る鈴鹿サーキットだけは走った事が無いのが悔やまれます)。で、怖い思いをしたことも2度や3度ではありません。幸い、大きなクラッシュを経験したり、怪我をすることはありませんでしたが、スピンしてグラベルに突っ込んだり、オイルが沸騰してエンジンがオーバーヒートしかかったり、夏場の走行でキャリパーが熱で溶けたり、ホイールが脱輪しかけたり、まあ色々ありました。しかし、40歳手前で自分の体力動体視力衰えを自覚するに至り、「引退」を決意しました。

で、何が言いたいかというと、やはりクルマ好き、とりわけポルシェ好きならサーキットは経験しておくべき、ということです。それも可能なら若いうちに。私がサーキットデビューしたのはたしか29歳くらいの頃だったと記憶していますが、その頃に色々経験したことがその後のカーライフに大きく影響しました。クルマってこう動かすんだ、こう操作するとダメなんだ、ブレーキって本当にフェードするんだ、という原理原則肌で理解出来るようになるんですね。ただし、いきなり走行会に行っておんどりゃーっと走るのはお勧めしません。やはり最初は地味かもしれませんが、オーバルトレーニングやスキッドパッド、八の字走行等の基礎トレから初めて、徐々にステップアップすることをお勧めします。そういった「基礎」があると無いとで、いざとなった時の対応力がまるで異なってくるからです。

サーキットで事故に遭った場合、すべては自己責任です。事故を誘発しても、もらっても、怪我をしても、自分で治すしかありません。掛け捨てのサーキット保険も敷居が上がったと聞きます。まかり間違って死んでしまったらサーキット保険で遺族に多少のお金は出るかもしれませんが、スズメの涙です。であるが故に、私たちは所詮素人なので、十分準備に準備を重ねて、絶対に事故らないよう、安全マージンを保ってサーキットに臨むことが肝要です。そしてサーキットで得たことは、公道走行の際にも必ず役立ちますし、愛車に対する見方もまた変わります。私も未だに「またサーキットを走ってみたいな・・」、とふと思う事もありますが、周りの方や家族に迷惑をかけるワケにも行きませんので、昔の記憶を宝物として、日々安全運転に努めています♪
Posted at 2022/05/16 14:28:33 | コメント(4) | トラックバック(0) | 四方山話 | クルマ
2022年05月13日 イイね!

中古911の購入を検討中の方へ

中古911の購入を検討中の方へ最新が最良・・ポルシェ911というクルマに於いて、使い古されたクリシェですが、個人的には997前期型以前の中古の911にしか目が行きませんw。で、同じような考えをお持ちの方で、これから改めて中古の911を手に入れよう!という方が知っておくべきことについて本日は少々語らせていただきたい、と思います【注:飽くまで空冷~水冷を合計5台乗り継いだに過ぎない、一ポルシェファン(ど素人)の私見です】

まず、中古の911と一口に言っても、初代911から数えると、901、ナロー、930、964、993、996、997、991、992と9世代もあります。ご存知の通り、993以前が空冷世代、996以降が水冷世代となりますが、前期型と後期型を分けるとさらに膨大なバリエーションになります。水冷化以降は、格段に壊れにくくなり、整備もしやすくなりました。そういう意味では維持をしやすいのは間違いなく996以降ということになります。しかしその996もすでに登場から20年以上が経過しており、ポルシェAGの扱いとしてもクラッシックカーの領域に入っています。空冷911は最後の993でもすでに25年選手で、そもそも程度の良いオリジナルに近い個体は数が少なく価格も高騰しています。

まずは水冷モデルですが、実は996~997世代も数年前までは市場にタマ数が豊富にありました。が!!ここ1、2年で激減しています。とりわけMT車は極めて流通数が少なく、オーナーが手放さないのか、海外に流出してしまったのか分かりませんが、とにかく少ない。GT3系のような特殊なモデルを除けば、中古車試乗で流通している全911(合計890台)の内、MT車で修復歴なしの996~997は49台、991を合わせてもわずか55台に留まります(カーセンサー調べ)。そんな水冷初期世代の911ですが、エンジンの構造上、インテ―ミディエイトシャフト問題(通称インタミ問題)というモノがあります(他にも997カレラS系に多い6番シリンダー破損問題というのもありますがマニアックなので割愛します)。

インタミ問題については私がかつて泣く泣く997カレラを手放す直接的原因にもなったポルシェの黒歴史ですが、その後ポルシェジャパンでリコール対象となり、国内正規販売車両については無償で点検・対策をしてくれます。逆に、並行輸入車の場合はリコール作業の対象外となるため、注意が必要です。こんな事もあって、一時は露骨に敬遠された中古996~997ですが、今ではある程度安心して乗れるということで人気を取り戻しつつあります(中古市場価格にもこれは如実に現れています)。ちなみにエンジンが破損し、載せ替えとなると、リビルドエンジン単体で約200諭吉、作業工賃も含めると250諭吉(!)ほどのコストがかかるようです。もし中古で996~997を手に入れて、インタミ未対策だった場合にはただちに最寄りのPCに相談することを強く推奨致します。

一方の空冷モデルですが、基本構造がシンプルなのと、ボディおよび縦割りクランクのエンジンケースが異様に頑強なため、基本的には消耗品関係さえきちんと交換していれば、ほぼ半永久的に乗れるのが魅力です。しかしながら、エアコン廻りやポンプ類、樹脂系パーツを中心に、経年劣化で修理交換が必要な箇所が多く、走行距離の少ない一見程度良好な車両を手に入れたとしても購入価格にプラス100~200諭吉の整備費用を見ておく必要があります。ちなみに水冷モデルに関してはよほどの事が無い限り100諭吉を超えるような整備は発生しないと思われます。そういう意味では、上述の通りランニングコストは水冷モデルに分があります。

ちなみに991以降に関しては私は知識が不足しているので、あまり確実な事は言えませんが、年式的にもまだあまり古くなっていないこともあり、ほぼメンテコストは掛からないようです。そういった意味では「最新が最良」か否かは別にして、間違いなく「正常進化」しており、益々手の掛からない子になっていると言えます(フェラーリ辺りと比べるとポルシェはホントにお金が掛からないと思います)。ただ、これも聞くところによると997以前のモデルと比べて相対的にアッセンブリー交換部品が増えているということで、故障の頻度は多くないものの、実際にパーツが故障し、交換するとなるとそれなりのコストはみておく必要があるようです。

様々な社会情勢の影響もあり、現在は一時よりも市場に中古911が出ている状況ですが、今後の円安進行を考えると良個体は国内需要がなければどんどん海外に持って行かれる可能性が高いと思われます。ポルシェが生産した車両の実に70%が稼働していると言われていますが、その理由はポルシェの車両本来のタフさに加え、本国ポルシェAGがクラシックカーの整備に力を入れ、パーツを安定的に供給し続けている、というところにあると思います。なので、買えるうちに気になるモデルを手に入れ、しっかり整備し、めくるめくポルシェライフを(ガソリン車に乗れなくなる前に)堪能することを個人的には強くお勧めします♪
Posted at 2022/05/13 14:17:31 | コメント(3) | ポルシェ全般 | クルマ
2022年05月10日 イイね!

内装補修からの・・諸々作業のためPC入院!

内装補修からの・・諸々作業のためPC入院!996C4Sですが、かなり状態は良いです。不思議とPCへの入庫履歴は無いようなのですが、前オーナーさんがそれなりに手を掛けて乗られていたのが分かります。しかしながら996系特有の問題で、内装の樹脂が弱いんですね。具体的には、樹脂の表面が軟化して、傷が付きやすくなります。要するに樹脂の劣化なので、ちょっと旧いフェラーリの内装ベタつき問題と本質的には似たような感じですが、見た目がかなりヤレた感じになってしまうんです・・。

私の個体、外装はかなり綺麗な状態でしたが、内装はご多分に漏れず特にセンターコンソールとシートの背もたれが傷だらけの状態でした。そこで、外装のコーティングを依頼するのと同時に、地元のショップに内装補修をお願いしました。樹脂の塗装を一旦全部剥がして、新しく樹脂のコーティング?(すみません、詳しい事は理解出来ていませんw)を施行してもらったところ、見違えるほど綺麗になりました!大げさではなく、まるで新車のような感じです。触った感じも、ベタッとした感触は消え失せ、普通に硬い樹脂のサラッとした手触りになりました。シートバック、センターコンソール、ダッシュ、すべてやってコミコミ10万円ほどでしたが、大満足の出来栄えです。外装(ボディ、ガラス、ホイール)のコーティングもしてもらい、ピカピカになりました♪

で、納車から下記の作業をしてもらうため、先日いつもお世話になっているポルシェセンターに入庫しました:-

・インターミディエイトシャフト点検(無償リコール作業)
・PCCM Plus設置
・バックミラー連動型バックカメラ設置
・前後ドライブレコーダー設置
・フロントタイヤ交換
・イグニッションシリンダー交換
・運転席バニティーミラーリッド交換
・スペアキー発注
・メインキーバッテリー交換
・ブレーキペダル踏みシロ調整
・運転席側ドアハンドルガタつき修理
・左リアホイールガリ傷修理
・ワイパーブレード交換


ハイ、これだけやって請求書がおいくら万円になるのか、今からドキドキです(決してどMなわけではありません爆)。エアコンも良く効きますし、異音の類もなし、機関系でこれと言って気付いたことは無いので、あまり大がかりな作業は無いと信じたいところです。一応車検もすでに通してあるので、さすがに3桁は行かないのではないでしょう!ポルシェセンターもGW明けで作業が立て込んでいるようで、点検&整備にどのくらい期間がかかるかちょっと検討もつきませんが、とりあえず退院までは964を愉しみたいと思います(911 2台持ちだとコレが出来るのが良いですね♪)。完全な状態で996C4Sが戻って来ましたら改めて詳細なインプレをアップしたいと思います。人気のない996のことですから、需要は少ないでしょうが(笑)・・乞うご期待ください!!

Posted at 2022/05/10 14:12:02 | コメント(7) | 996C4S | クルマ

プロフィール

「@Tcar01 さん、GPFは再来年施行される欧州騒音規制フェーズ3と排ガス規制に適応するためと思われます。また992.2から、素カレラのタービン&インタークーラーは992.1GTSのモノへと変更になってますが、これも排ガス規制対策ですね。規制だらけで、大変な世の中ですね😓」
何シテル?   06/02 21:00
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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