
アルバイトの記憶 スペード社シリーズ
「南大阪さんと高校生活談義をする1」
最近本業が忙しくて、ブログを書けませんでした。ようやく落ち着き、スペード社シリーズの続きを書こうと思っていました。ところが、明日私は同窓会に参加することもあり、スペード社シリーズでありながら高校生活についてコーヒー大学の南大阪さん(と山町さん)と談義したことを書くことにしました。そもそも、高校生活を総括して談義するなど、皆さんもあまりないのではないでしょうか。私もこの時だけですよ。
それは、1シーズン目が終わった後の5月下旬のことでした。話はその2か月前にあった「打ち上げ」の頃にさかのぼります。
私は3月11日をもって「勝手退社」を決め込み、スペード社には行かなくなってしまいました。というのも月内には車を購入しなければならず、借金分をなるべく減らすためには、頭金を多くしなければならなかったためです。スペード社は10日締めで25日払い、同時にアルバイトをしていた
SM社は、20日締めで25日払いでした。したがって、3月10日以降はスペード社でアルバイトをするよりも、SM社で働いた方が得をする計算になります。スペード社の他のアルバイトとの人間関係はありませんでしたので、私は黙っていなくなったのです。
すると、コロナを契約した後の3月24日頃、休日として家にいた私にスペード社の他のアルバイトの豚口さんという人から電話がかかってきてしまったのです。
「休んでいるけど、どうしたの?」
と聞いてくるのに対し、何とも答えようのない私は笑ってごまかすしかありませんでした。
豚口さんは続けて、
「27日に打ち上げがあるんだけど、来ない?」
と言います。私は打ち上げという言葉を知らず、
「ペットボトルロケット?花火?まさか戦艦ノーウィック?」
と想像、変な会社と感じ、
「お金がないので行けません。」
と断ります。すると、
「お金は会社が出すから大丈夫だよ。」
と言ってきました。打ち上げには仰角や初速が大切で、理工系学校に身を置く私も何かの役に立つだろうと、行くことにしました。それが「
納豆さん」の場です。飲食してばかりで時間が経過し、夜中に打ち上げたら近所迷惑だと感じた私は、その時近くにいたタクシーさんに、
「前祝いで楽しいのはわかりますが、いつ打ち上げるんですか?」
と聞きました。へべれけに酔っていたタクシーさんは、
「何言ってんだよー。もう始まっているじゃん。」
と答えたのです。前後の脈絡から、私は「打ち上げとは記念パーティーのことを言うのか。」と腑に落ちたのでした。
話を5月下旬に戻します。その日職場には、確か私と職長、南大阪さんと山町さん(と監督社員さん)しかいませんでした。ふと職長が、
「moto('91)君、変なことを聞いたんだけど、聞いても良い?打ち上げの時に、「まだ打ち上げないんですか?」って聞いたらしいけど、本当?」
タクシーさんは、酔っぱらって全部忘れているだろうとたかをくくっていましたが、余計なことを言いふらしてくれたものです。そこで南大阪さんが、
「高校の頃、学園祭や運動会の後でみんなで打ち上げをしなかった?お酒とかも飲んだりして。」(注.日本国内では、未成年の飲酒は法律で禁止されています)
と言ってきました。私は当時でも高校生の頃の出来事を昨日的な感覚で覚えていましたが、打ち上げもなければ、部活動やクラス一同で団結して何かをすることもなく、もちろん記念パーティーをすることもなかったため、当然「打ち上げ」などという言葉も使いませんでしたし、誰かが使っていたことも聞いた記憶がありません。
そこからその場では、主に南大阪さんと私ですが、高校生頃のことを話す場になりました。公立学校の共学校に通っていたという南大阪さんは、同性の下級生からバレンタインのチョコレートをもらったり告白されたりし、さらにその同性たちは、南大阪さんが他の同性と話したりすると、焼きもちを焼いたりしていたとのことです。そして南大阪さんは、異性が身近にいるのにそんな立ち振る舞いをする同性たちに嫌気がさし、進学は絶対に共学の学校としていたことなどを語っていました。
私はその話を聞き、「みんなで一丸になって何かをし、その後打ち上げで酒を飲んだりしたかと思えば、同性が好きだ嫌だ何だと、何とも平和で楽しそうな青春生活をしているのか。」と思いをはせるのでした。楽しそうな様子を想像していた私に、南大阪さんは、
「男子校なら、男子同士で付き合ったりしたりする人もいるんじゃないの?」
と聞いてきます。私は同級生全員の顔が浮かび、そんな話は全くなく、仮にあったら気分が悪いと鳥肌が立ってしまい、
「見たことも聞いたこともなければ、知りうる限り噂もなかった。」
と、事実を言ったのです。
その話を始める前にも、私は中高一貫の私立学校に通っていたことをして、南大阪さんは私のことをボンボンだと思っていた節がありました。
これは高校の頃のことをまとめて話さないとわかってもらえないと感じ、ついに私は当時のまとめを話すのでした。
つづく
Posted at 2025/06/13 21:26:28 | |
トラックバック(0) |
スペード社 | ビジネス/学習