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2017年12月29日 イイね!

「2018年度版 間違いだらけのクルマ選び」を読む

「2018年度版 間違いだらけのクルマ選び」を読む この日、数日前に届いていた「2018年度版 間違いだらけのクルマ選び」を読み終えました。EV化や自動運転などにも触れられており、2017-2018年を象徴する内容になっていました。

「間違いだらけ~」シリーズは、最新版を読むのも面白いのですが、何年か経過してから古い本を読むのも、これまた歴史の流れが読み取れて面白いものです。

年代は人間が勝手に決めたものです。しかし、過去の、特に経済や世相の歴史を見てみると、西暦や昭和和暦の10年ごとに変化があったように思えます。もちろん、末尾9の年から0の年に変わったからといって、世の中がガラっと変わるものではありません。概ね、末尾が3の年と8の年に次の10年の兆候が現れてくるように思います。

そこで今回は、過去のシリーズプラスαで、5年ごとに過去の世相を振り返ってみました。ただし、いずれの版も、年度の前の年に書かれております。

2013年度版
 マツダがスカイアクティブシリーズを本格化させ、その技術が受け入れられていた時期でした。また、スバルもアイサイト技術で躍進しており、この時期まで話題になっていた「第三のエコカー=低燃費技術を導入した車」の話題は、忘れ去られようとしていました。既にトヨタ86やスバルBRZもあり、「平均燃費の数値を稼ぐために車に乗っているわけではない」という機運になっていた時期でした。マツダCX5など、SUVが本格的に投入され始めたのものこの時期です。

2018年に世の中が変わりそうな印象がありますが、その初年度とみなすこともできる時期でした。

2008年
 現「間違いだらけのクルマ選び」復活前であり、発行はありませんでした。ミニバンが売れている時期で、念頭にアルファードが姉妹車ヴェルファイアを伴って登場しました。ミニバンの高級路線化です。その発表会を、「セカンドライフ(仮想現実世界)」でも同時中継するとかいうこともありました。

また、「ロハス」などという言葉を伴い、「環境意識が高い人」が特別視されるかのような風潮があり、「車の運転を楽しむ」ことが、反社会的であるかのように見られていた時期です。

商業的な場面でも、「富裕層」「おもてなし」や「女性の意見を聞くことが成約につながる」などと言われた時期で、結果、多くの企業が女性の意見ばかりに耳を傾けることになりました。

2003年度版
 この時期は、「新しい感覚を持った新時代のセダン」が投入されていた時期です。この時期までの、「ハイパワーなターボエンジンを搭載した4WDセダン」が旧時代のものであるとされ、キャデラックCTSなどから始まった「無機質デザイン」が出始めた時期でした。

結果、市中に多くいた「走り屋」などが乗る、古いスカイラインやローレル、セフィーロ、マークⅡ/チェイサー/クレスタなどと差別化され、「富裕層が買う車」が出始めました。前年には、「排出ガス規制への対応がこんなんだから」という理由でスポーツカー/スポーティーカーが軒並み廃止され、ハイパワーエンジン車に乗ることが、反社会的だとされ始めた頃でした。

売れていたのは「コンパクトカー」で、年配の方でも若者でも、マーチ、ヴィッツ、フィット、デミオなどの車でも恥ずかしくない風潮が生まれていました。

1998年度版
 この時代までの、「ハイパワーエンジンを搭載したワゴン車」、「シャコタンワゴン車」、「タウンユースクロスカントリー車=RAV4やCRV」などの人気が沈静化してきた時期です。トヨタは2年前から「セダンイノベーション」とセダンに力を入れるキャンペーンをしており、この年には「アルテッツア」を発売します。が、それほど火がつかず、これまでの車ブームは終わるわ、新しいブームは来ないわで、これから車を買う人は減ってしまうのではないか、とすら感じた時期でした。なお、トヨタのプリウスはこの時期に登場しております。まだ電池が大きく、「ハイブリッド自動車は電池運搬車」、「ちょっと変わっている、新しいもの好きの人が買う車」とすら陰口を叩かれていました。

その割には、地方へ行くと「峠を車で走る漫画」の影響で「走り屋」が、街中では、ステーションワゴン車の車高を下げた車が多数いました。景気悪化の慢性化と新卒者の就職率の低下などから、上品なものに対してアンチテーゼを唱えるかのような、「退廃文化」の始まりが見られました。

1993年度版
 既にバブル景気が終わったことは誰の目にも明らかになっていた時期でした。新車はバブル期に企画されたものばかりで、懐具合が寂しくなった人とはかけ離れた商品ばかりでした。そんな中、やっと余暇時間ができたからなのか、ステーションワゴンといわゆるジープ型の4WD車の流行が起こっていました。

一方で、1990年頃から出てきた「環境問題」が一般化してきました。自動車では、フロンガスの問題、排気ガスからの酸性雨と地球温暖化問題、シュレッダーダストなどの産業廃棄物問題があります。石油資源の枯渇を含めて、自動車は全く悪の存在ですが、まだまだ多くの人は「よその問題」として捉えており、この時期に出てきた「リーンバーンエンジン車」などはあまり売れませんでした。

1988年度版
 世間のバブルは1989年からですが、自動車のバブルはすでに始まっていました。何しろ土地家屋が高騰化したため、「家は買えないのでせめて車は贅沢に」、という風潮が出てきたからです。トヨタのマークⅡをはじめ、いわゆる「ハイオーナーカー」「ハイソカー」ブーム真っ最中でした。もちろん、当時のハイテクも多数盛り込んだ車がいろいろ発売されました。何となく、「国産車は海外の車を上回った」時期です。ただし、自称「おしゃれな人」は輸入車を購入する傾向が有り、BMW3シリーズやベンツ190Eが街にあふれました。その結果、前者は「六本木カローラ」、後者は「小ベンツ」などと呼ばれました。
 一方で、車で個性を主張することを勧めていたこの本では、いろいろな輸入車を進める傾向がありました。しかし、販売や整備網の都合上、本当に勧められる車だったかは,「?」です、

1983年度版
 すでに国産小型車のFWD化は終了目前でした。その中で日産のFWD車は不人気になり、「FWD化慎重論」が出ていました。著者も「FWDかFRか」などと書いており、なんとも懐かしい気分にさせられます。

一方でハイパワーエンジンブームも起こっており、ブルーバードのSOHCターボとトヨタのDOHCターボとが激しく争っていました。国産車が排出ガス規制を完全に克服し、次の段階へと進もうとしていた時期です。合わせて、「クーラー」を装着することが一般化し、多くの人は競って車を買い替えていました。

1978年度版(続とあるもの)
 この時期はまだ年度別発行となっておらず、初版に対する追補版としてこの版が発行された模様です。初版の頃とは少し時代が変わり、スタイルは直線基調になり、エンジンも排出ガス規制を克服しつつありました。海外を中心にFWDの小型車が増え始め、著者は「小型車にはFWDが理想的」と述べ始めました。

世相も、排出ガス規制やオイルショックによる暗い世相から脱したい気分になっており、RX-7などが登場するに至って、新しい時代の到来を感じさせるものでした。

それにしても、この本は保管して後年に読むと、当時のことが手に取るように思い出されてきます。
Posted at 2017/12/30 21:56:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 時事 | クルマ
2017年12月26日 イイね!

2017年秋期ドラマ感想批評

2017年秋期ドラマ感想批評 録画していた「陸王」最終回をこの日に視聴し、2017年秋期のテレビドラマを見終えました。意外に多くの作品を視聴しながら、満足度は「?」な時期でした。

「刑事ゆがみ」 フジテレビ木曜日22時
 ちゃらんぽらんな先輩刑事と、生真面目な後輩刑事がコンビを組む刑事ものです。「俺たちの勲章」から始まった組み合わせであり、珍しくありません。

2話までは割とまともに事件を解決しておりましたが、以後はごちゃごちゃとしたストーリー展開となってしまい、惰性で見続けました。この、「先輩刑事の「ちゃらんぽらんさ」が面白い人物だと思っていること辺りが古いフジテレビ体質を象徴しておりました。役者自身は、ちゃらんぽらんを演じようが真面目を演じようが大変さに変わりはないのですが、視聴者からするとまるで「遊んでいる」ように見えてしまいます。

フジテレビは、これまで真剣勝負で刑事ものを制作したことがありません。「ただの」刑事ものを制作されてはいかがでしょうか?

「ブラックリベンジ」 日本テレビ木曜日23時45分
 罠にはめられて自殺に追い込まれた夫の復讐として、色々な人物に対して主人公が復讐をするドラマです。復讐は「社会的地位からの追放」であり、展開方法などは自然で納得いくものでした。後半になってやや展開が緩慢かつ間延びしてしまいましたが、総じて面白い作品でした。

1990年代にも吉田栄作氏主演で同様の作品がありましたが、終始一貫した展開になっていたことが評価出来る点です。結末は、この事件は、主人公の身近な医師が黒幕でした。主人公と医師は高校生時代に同級生で、LGBTが事件の原因でした。医師は最終的に自殺してしまうところが、なんとも後味の悪い展開でしたが、後味の悪さもストーリーが良く出来ていたからこそ、ではないでしょうか。

「コウノドリ」 TBS金曜日22時
 シーズン1の好調さを受けたシーズン2です。前シーズンでも「患者の描写がほとんどなく、断片的に複数のことを盛り込むため、ドラマとしてのバランスが悪い。これは、医事研修ビデオだ。」と評価しました。

この点は更に強化され、視聴者心理描写はさらに薄くなっていました。シーズン1のみ可能な「医師側の描写」はもう使えなくなり、話は更に薄くなりました。もし今後も放送を継続するならば、医事監修も大切ですが、ドラマとして心理描写や視聴者が人物に感情移入出来るような、自然な展開方法を望みます。

「さくらの親子丼」 フジテレビ土曜日23時15分
 清水有生さんという、学園もの作品を得意とされる方の脚本です。第一話を見て、「なんだか2000年頃のような雰囲気だな。」と感じました。茶髪(金髪)や、シルバーアクセサリーをジャラジャラとさせているような「ヤンキー」が多数登場し、いくら「学校から溢れた子供たち」を描いているとはいえ、さすがに現代の状況を描いているようには見えませんでした。

そこに目をつむって見ると、登場人物の心理描写、特に心理の変化を上手く描いており、ついつい画面に引き込まれてしまいました。脚本をていねいに作った結果だと思います。

「陸王」 TBS日曜日21時
 「池井戸潤 原作 + 福澤克雄 演出作品は苦手」と先日書きましたが、シリーズ後半頃にはその苦手による嫌悪感が出てきてしまいました。なんとか最終回まで見続けられた、という印象です。

以前も書きましたが、ソール素材の「シルクレイ」が架空の素材で、その架空素材を製造する機械が故障し、シリーズ後半は機械の再生に伴う資金繰りが物語の主軸になるという、原作者お得意の分野になってしまいました。

演出は相変わらず舞台的で、大げさな台詞回しと音楽で飾り立てられています。主人公側の立場は振りながら、シューズの上ではライバルに対して常にまさっているという、「主人公は絶対的に強い」描き方で、これも退屈してしまった原因です。

 私がドラマに関わるのでしたら、以下のようにします。

シルクレイ製造機は故障しましたが、あれは大量生産機械です。手作りならば、個数は少ないものの製造出来るはずです。機械故障後のソールは若干性能が劣るものであるとします。この間にアトランティス社はシルクレイに勝るとも劣らないソール素材を開発し、主人公側のこはぜ屋は不利な立場に立たされます。

そして迎えた豊橋国際マラソン、ランナーは互角に戦っていました。ソール素材の不利さをアッパー素材の改善で補った陸王は、若干有利な展開でした。しかし、ゴール直前にソールが破断、ランナーは倒れそうになり、極端にペースをとしてゴールに臨みます。その間に追い上げたR2を履くライバルのランナーですが、鼻の差で陸王側のランナーが勝利します。

 このような、映像付きのドラマならではの「ハラハラ、ドキドキ」感は、小説では描けません。そこを補うのが演出家の腕の見せどころです。

「民衆の敵」 フジテレビ月曜日21時について
 私は、1話のはじめから10分程度で挫折してしまいました。その後、「第一幕終了」という言葉のもとに「テコ入れ」が行われた話も見てみました。しかし、全く興味をそそられず、これも10分程度で見るのをやめてしまいました。視聴率の点でも大苦戦したようで、最終回は4.5%と、「月9」最低の水準になってしまったそうです。
 ストーリーもひどかったそうですが、政治ものをドラマにするのは難しいと思います。主に「権力争い」を描いたそうですが、権力争いはセリフだけで描かれますので、絵柄の上で魅力が出ません。政治を題材とした作品としては、まっとうな結果だったのではないでしょうか。

おまけ
 タイトルの写真は、「さくらの親子丼」最終回で、登場人物の10年前の姿を描いたものです。2007年秋、この腹の上までの長さしかないダウンジャケット/ベストを、二週間だけ市中で見ました。これ以後、一切見ておりません。服は、暑い時には羽織りものを、寒い時には薄着と、ガマンをすることでオシャレ度が増します。この服も寒いのにお腹を出すスタイルで、寒さと引き換えに軽快さを出しています。しかし、市中見たのはたった2週間程度、おしゃれの限度なのでしょうね。インターネット上でも見ることが出来なかったこの服、10年ぶりに見られたことに、「時代考証」の素晴らしさを感じたのでした。
Posted at 2017/12/29 22:52:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2017年12月16日 イイね!

T130コロナが多数流通中!?

T130コロナが多数流通中!? ここ最近の、旧型車ブームと高騰は凄まじいものです。これまでも「旧車」として人気だった、スカイライン(C11,C110)やセリカ(A20,A30)はもちろんですが、それ以外の車種にも高騰化の波が押し寄せているようです。

そんな中、中古車の時期にバブル期を迎えたり、排出ガス規制やEFI化などでチューニング可能箇所が限らえれている、'70年代後半の車両にも人気が及んでいるようです。ブルーバード(910)やカローラ・スプリンター(E70)はわかますが、ついにT130型にもその人気が及んできたようです。

これまでも、T130型はあちこちで目撃・撮影・販売されていました。

北海道では、こちらの「コリンズ」さんが、セダン後期型GTにお乗りです。また、お友達にはなったもののみんカラ活動を休止されている方が、グリルをHT用に変更した、セダン前期型GTにお乗りです。

本州では、埼玉には丸型4灯式に改造された、緑色の前期型HT GTにお乗りの方がいらっしゃるようです。群馬県では、オートバックス系の中古車販売店で、白の前期型セダンGTが販売されていました。また、カッパーブラウンの前期型セダンGTにお乗りの方がいらっしゃったようです。
また、川口市と横浜市の中古車販売店では、緑の前期型HT GTと白の前期型セダンGTが販売され、現在も緑の前期型HT GTが販売中です。

長野県方面?には、銀色の前期型セダンGTがいらっしゃりょうで、YOUTUBE上で姿を見たことがあります。愛知県には、白の前期型セダンGT、白のHT GTがあるようで、旧車イベント写真で見ました。

大阪には、茨木市の方に白の前期型セダンGTが販売中です。また、後期のGTでないグレードのセダンも目撃しました。

中国地方では、福山市近辺に前期型が一台いると聞いたことがあります。また、緑色の前期型HT GTに乗っている方がいるようです。

九州地方では、以前「藤壺自動車工業」という中古車販売店で、白の前期型セダンGTが販売されていました。

 中古車販売店で販売中の価格は、概ね100万円第前半のようです。T130は、古いことは古いですが、チューニングの自由度は少なく、エンジンもアンダーパワーで、ボデー剛性は特にHTでは全く不足気味と、実力以上の価格であるような気がしてなりません。しかし、それはT130を私が持っているので、「今ある1台に加えて、もう1台はいらないな。」という気分が働いて思っているだけかもしれません。

そんな私ですが、私の車以外のT130コロナを直接目撃したのは、もう18年も前、渋谷駅近くで当時都内で目撃情報があった、前期型HT GT、私が自分の車を購入した時から起算し、20台目でした。ようやく旧型車の貫禄が出てきたT130ですが、ぜひ他の個体を見たりオーナーさんとお話をしてみたいと思うのです。
Posted at 2017/12/16 23:53:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 旧型車 | クルマ
2017年12月09日 イイね!

前輪の異音解消!

前輪の異音解消! この日、予め予約していたお店に行き、「スタビライザーリンク」と「ブレーキキャリパーピンボルト」の交換をしてもらいました。異音の原因がわからないままに交換する部品を決定することには勇気が要りましたが、部品を交換しないことには何も変わりません。

しかし、交換部品を決定する上で、確信を得るようなことがありました。前回診てもらった際に、スタビライザーのブッシュに、浸透性潤滑剤を塗布されました。異音の原因を探る上では避けられないことですが、ブッシュに対しては侵される恐れがあります。翌週、塗布された部分を洗剤と水で清掃しました。すると、「ゴトゴト」という音が、「キュキュ」に変化し、しばらくすると「ゴトゴト」に戻りました。「キュ」という音質は、ゴムや樹脂の類でなければ、出せない音です。これにより、スタビライザーのリンクが原因ではないか、と考えるに至りました。

この日、お店に行くと「ブレーキキャリパーピンボルト受け部分のブッシュは、使用されておりませんでした。ブレーキキャリパーのシールキットは不要になりますので、返品しますよね?」と言われました。キャリパーのオーバーホールは2018年の車検時に検討していましたので、当然返品をお願いしました。

実は、この日には異音は小さくなってしまい、部品の交換をしても変化がわからないかもしれないことを、整備担当の方に伝えました。しかし、既に診断料は発生していますので、部品の交換をお願いしました。ほどなく整備担当の方が来て、
「スタビライザーのリンクは、普通は動かすのに力を要するけれど、(異音が出ていた)左側のリンクはスルスルと無抵抗に動きます。」
と伝えてくれました。
そして部品交換後、発車するとすぐにロードノイズが減少していることに気づきました。さらに、小さくなっていたと気にならなくなっていた異音は、全く聞こえなくなりました。

いろいろ状況を推察し、以下のような結論に至りました。

 音の要因はスタビライザーリンク内の摩滅でした。これにより、サスペンションがストロークした際にスタビライザーの左側部分が左右に動き、スタビライザーの捻られる部分が振動します。この振動がサスペンションフレームが振動させられ、車体の底部を振動させられます。この振動が音となり、車内に伝わってきたのです。

スタビライザーのリンクは、スタビライザーブッシュの強化により自由度が減少していました。リンクが装着されているサスペンションアームの軌跡は、車両の左右方向への円弧を描きます。一方、スタビライザーのリンク装着部分は、車体の前後方向への円弧を描きます。双方の円弧が90度異なりますが、純正スタビライザーブッシュはたわむことでこのズレを吸収しています。強化ブッシュにしたためにサスペンションアームとリンクの位置関係が変わらず、結果としてリンクのボールジョイント部分に大きな横力が作用、摩滅が促進された結果となりました。

 現在も、ブッシュは強化品のままです。純正品に戻すか否か決定しておりませんが、リンクの寿命が5年だとしたら、まあ、強化品のメリットもあるかな、と思います。

 文末ながら、相談のブログにコメントを頂いた皆様へ御礼申し上げます。
Posted at 2017/12/29 21:59:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブルーバードシルフィ | クルマ
2017年12月03日 イイね!

TBS「陸王」第7話に黄色信号!?を感じる

 ドラマの感想は、各期開始時と終了時に書いております。今期は、「刑事ゆがみ」「ブラックリベンジ」「コウノドリ」「さくらの親子丼」「陸王」を見ており、中でも陸王は話題の上でも面白さの上でも高い評価をしておりました。

今期各作品の中では、「ドクターX」は安定の人気を誇っている中、陸王は徐々にですが視聴率を上げていること、裏番組に強い番組が来てもあまり視聴率が下がらないことが特徴的です。私もこれまではストーリーに引き込まれ、何度も見返した回もありました。

テレビ局の方も、当初は10話で終了する予定だったそうですが、一説によると、延長や途中の回のスペシャル化などを含めて、14話分のストーリーにすべく、脚本を追加中とのことです。

ところが、この7話に来て話の間延びが散見されるようになってしまいました。

 私が学生の頃、入学試験では小論文が流行しており、国語の授業では毎月小論文を欠かされておりました。得意な題材、苦手な題材、文字制限など、色々条件を課せられました。文字数の条件として、原稿用紙1枚分なら最後の行に差し掛かること、4枚以上ならば、最終頁の半分から左に差し掛かることがありました。

私が書く際にも、いわゆる「筆が乗る、乗らない」がありました。そのため、文章を書いていくうちに文字制限を超えそうになったり、文字が少なく終わってしまいそうなことがありました。その「少なくなってしまいそうな時」には、なんとか途中で話を膨らませるべく、無駄に文字を稼ぐようなことをしたものです。

 この「陸王」も、10話で脚本家が計画していたのを、途中から14話にするなど無理があります。現に、5話の頃には、当分の売り上げを稼ぐ地下足袋の「足軽大将」を発売します。ところが、アイデアを出すところから売上増大まで、ほんの数分で片付けられてしまいました。

一方、この7話では、ソールの材料となる「シルクレイ」製造装置が突然燃えてしまい、復旧には1億円ほどかかる、という大ピンチから始まります。「足軽大将」が大ヒットしたことも、まあ関係はあるのでしょうが、そのような描写なく突然燃えてしまうのです。しかも、5話の終わりには、主人公の息子「大地」が活躍をして、シルクレイ製造装置の修理に成功するところか感動のシーンとして描かれているのに、です。

そして、1億円を調達するために金策に奔走するものの、銀行は貸してくれず、陸王を諦めるかどうするか、というところまで宮沢社長が追い詰められるのです。そのまま頭を抱えていると、二週間ほど前に報道された「松岡修造」氏が日本法人社長を務めるフェリックス社が買収を持ちかける、という展開でした。

全体的に、間延びをして話を引っ張っているような展開でした。私も、冒頭のシルクレイ製造機の火災であんぐりと口が空いてしまい、金策シーンで退屈してしまい、と、少し眠くなってしまったのでした。

 話数を伸ばす方法というのは、いくつか方法があります。このように、全体を薄めて「編集で落とすシーンを少なくする」ような方法と、「ボトル・ショー」といって、話の主軸からやや外れた、外伝的なストーリーを盛り込む方法です。「宇宙戦艦ヤマト」のパートⅠの戦闘以外の作品、「巨人の星」の「長嶋茂雄物語」、「アタックNo1」の「革ジャンパーのマヤ」編、「タイガーマスク」の「煤煙の中の太陽」などが有名です。いずれも、話数調整のための、主軸ストーリーとは無関係の話です。

 陸王では、第6話前半で「ニューイヤー駅伝」が描かれ、第6話後半から7話は、もとより気が抜けてしまったような回でした。その点からも、難しい位置にあったと言えます。本当なら「足軽大将」だけで1話を費やしていれば良かったのですが、もったいないことをしました。

私は、「こはぜ屋」の過去を振り返るシーン、先代経営者に関する回想シーン、リハビリ訓練用の靴として、リハビリ病院や老人介護施設のような場所を描き、一旦陸王から視点を外す、といった、話を広げるような展開があっても良かったように思うのです。

面白い作品なだけに、プロデューサーさんには、慎重かつ柔軟な話数増大を望みます。脚本家に丸投げではいけません。

おまけ
 この「陸王」、ソール材料の「シルクレイ」が架空の素材なだけに、なんとなく嘘臭く感じてしまっています。

「繭を煮る温度」
シルクレイを目標とした硬さに仕上げる編のことです。ふと飲んだコーヒーが、温度が違うと味も香りも違うことから、寺尾聰演じる男は繭を煮る温度を変えてみることに気づきます。繭はタンパク質ですから、多分何度で煮ても性質は変わらないと思います。それと、周囲の人物のセリフに「職人は最後は勘に頼る」とありますが、化学の分野で技術者が勘に頼ることは、この現代にはありません。

「中央制御センサー」
シルクレイ製造機の制御盤であるパソコンには、時々エラーコードが出るようになっていました。「最近あるんだよ。今度見てやらなきゃな。」と寺尾聰演じる男が言います。製品を作るのに、不完全な状態で稼働させていたらダメだよ。

そしてあるとき、エラーコードを示したまま機械は動かなくなってしまいました。重傷を負った寺尾聰男は、大地青年にシルクレイ製造機の設計図を届けます。そこにはエラーコード番号と指示箇所を示した一覧表が出ています。自分で作った機会なのに、パソコンにエラーコードだけ出して指示箇所を出さないようにするなど、「このシーンを作るため」にしか意味がありません。

そして大地青年はエラーコードが「中央制御センサー」であることを知ります。制御するのはコントロールユニットかアクチュエーターであり、センサーは制御しません。そして当該箇所付近を分解し、中央制御センサーに到達します。しかし、いくら見てもどこが故障しているのかわかりません。「もうだめだ」と諦めて寝転ぶ大地青年。ふと中央制御センサーに目をやると、今まで見えてこなかった傷が見えてきたのでした。

修理を急いでいるのですから、普通はまず交換しますよね。「中央制御センサー」は、自動車エンジン制御用水温センサーのように、真鍮の色をしています。その傷は、おそらく「ケースの傷」だと思うだけどなあ。まあ、直ったのでよしとします。しかし、「一般の人が思い描いている故障診断とは、こんなもんなんだなあ」ということがよくわかりました。

まあ、ドラマは気分を味わうものなので、このように重箱の隅をつつくような見方は邪道です。私も積極的にはしません。しかし、これまでのアニメーションやドラマと比較し、「SFチックな要素」が強すぎるように感じてしまうのです。
Posted at 2017/12/04 23:16:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ

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