2010年02月07日
スバル レガシィ(2500ccCVT) 試乗
引き続き、レガシィの試乗に行きました。売れ筋と思われる、SOHCエンジンのCVT車です。
エンジン
等長等爆と聞きましたが、室内で聞くエンジン音はまさに水平対向そのものです。文字で表すのなら、「デュルルルィン」ですかね?静かな車が増える中、このエンジンは個性的です。特に3000回転を超えると、結構やる気にさせる音が出ますよ。ただ、なんだか、途中からふみ応えが重くなるアクセルペダルにより、エンジンのフリクションが大きいかのような錯覚を起こさせます。パワーも、その領域から強まります。しかしなあ、170馬力の力強さを感じませんでした。150馬力くらいではないかなあ???iモードではちょっと発進がつらく、Sモードでちょうど良い感じがしました。
トランスミッション
チェーン式CVTです。音が聞こえるという声を聞いたことがありましたが、そんなことはありませんでした。変速するときの感じはトヨタ調の「アクセルを一定にしておくと、どんどん高い変速比にされてしまう」ものではなく、日産の感じに近かったです。やはりこの点は、CVTの経験が長いメーカーゆえのものかと思います。CVTへの心配は要りません。マニュアルモードも変速レスポンスがよく、面白いですよ。ロックアップもすぐに効くようで、エンジンブレーキ、加速レスポンスとも滑りなく行われる感じがします。
乗り心地と操縦性
これが意外や意外、一番固かったです。縮み側の減衰力がちょっと足りないのかなあ?路面の凹部を超えるときに、車体の沈みが一番大きな感じがしました。車体もちょっとブルッとします。パワーステアリングは電動式で、これは良くなかったです。まるで重いステアリングホイールをつけているような感じで、慣性が大きく感じられてしまいます。そのため、水平対向エンジンの特徴の一つである「回頭性のよさ」が、まったく失われているように感じます。乗り心地の点を含め、この点は早急な改善を望みます。
4輪駆動の効果は舗装路でもしっかりと感じられます。前輪が引っ張り後輪が押すため、車体の安定度は絶品です。この車の車輪がすべることがあるのか、という感じです。その反面軽快な感じはしませんね。まるで路面がべとべとしているかのような印象すら抱いてしまうほどです。
ボデー
基本的にはスカイラインと同じ方向にあり、黒いプラスチックとアルミパネルで構成されています。ドライバーズカー的感覚はありますが、しゃれた感じはしません。しかし、シンプルで飽きない内装だと思いますよ。ダッシュボードは、、、硬かったなあ。ちょっと残念。
装備品
こちらもマークX的にベースグレードがあり、かなり装備は落ちるものの安いグレードがあります。今回は対象外としましたが、メーカーでも展開を悩んでいる節がありますね。この車を高速移動道具として使う人以外は、Lパッケージ以上が実際に選ぶ車だと思います。
まとめ
4輪駆動に自信があることの表れなのでしょうが、4輪駆動に価値を感じない人にとっては、割高に思えてしまうでしょう。同じ価格でエンジンが4気筒DOHCやDOHCターボとなれば、「ウム、今回買うのはレガシイだ!」とはっきりいえるのですが、SOHC3バルブ170馬力となると、ちょっとエンジンが貧弱に感じられてなりません。しかもターボエンジン車と自然吸気車との価格差も大きいため、個人的には選びにくい車となってしまったような気がしてなりません。
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Posted at
2010/02/08 00:30:44
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