2010年10月31日
「霊能力者 小田霧響子の嘘」第三話に、なかなか妙味を感じる
前回うっかりこのドラマを見忘れてしまいました。今回は忘れずに見ましたよ。
あらすじ
石原さとみ女らのもとに、女子高校生が相談に来る。学校の部室で「ポルターガイスト現象」が起きているとのことだ。さっそく調査に向かう。すると、ドラが勝手に閉まったり、ラジカセが勝手に鳴ったり、モップが飛んだりするとのことだった。何年か前にロッカーに閉じ込められて亡くなった子がいたとのことで、四番目のロッカーが開かずのロッカーになっていた。
調査中、それらしい出来事に出会う石原さとみ女ら。さらに調査を進めていたが、テレビでは有名な大学教授が、「小田切響子がインチキであることを証明してやる」という大学教授が現れた。その娘がこの部活にいた。そしてその大学教授が娘からポルターガイスト現象を聞き出し、調査のために学校に来ていた。これまで仕事の忙しさを口実に、父娘の会話が無くなっていたが、この事件をきっかけに復活していた。
そして「ポルターガイスト現象は、釣り糸を使ったトリックであること」「四番目のロッカーの噂は、上記父娘の、要するに母であり夫人」が流していたことが明らかになる。
そしてテレビでは、小田霧響子とその大学教授が対決する番組が放送された。が、大学教授は「小田霧響子がインチキであるということの証明はできなかった。これは私の負けだ」と言おうとしたときに、遮るように小田霧響子が「これはロッカーに取り付いた鬼の仕業だ」と言い始める。
それは童話「泣いた赤鬼」の青鬼だという。青鬼(上記夫人(母)がロッカーの中に隠れて起こした仕業であり、父と娘が、もう一度会話をする仲になるように取り持っていたのであった。しかし、その青鬼もできれば仲に入りたいのであったと言い諭す。
この番組で大学教授は恥をかかずに済み、父と母と娘との会話も復活し、なおかつ部活の試合でも勝利するという、万事おめでたい結果となった。
感想
いやあ、今風にお茶らけたシーンもありながら、基本となるストーリーは1970年代のドラマそのものです。安藤豊弘とか上原正三とかの世界です。登場人物の心情も良く書かれていますね。小田霧響子の名奉行ぶりもいいなあ。前々回に続き、心温まる終わり方です。まさか「泣いた赤鬼」の話を持ってくるとは思っていなかった。このドラマ、侮りがたいです。
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Posted at
2010/11/01 01:02:52
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