2012年07月20日
「黒の女教師」第一話に、「必殺仕事人?」と思う
最近は犯罪者が賢くなってきたためか、法律に触れるか触れないかの「グレーゾーン」をついた事件が増えているような気がします。それは子供についても同じで、モンスター親が入れ知恵をするのか、ますますその傾向が強まっているような気がします。
この「黒の教師」は、そのグレーゾーンを題材にしているようです。私立高校の影がある女3人教師(榮倉奈々他)が、教師の立場ではさばききれない問題を、定時を過ぎてから別報酬で仕事をする姿を描くようです。
新任教師(木村文乃)のクラスには、脱法ハーブ販売集団に取り込まれつつある生徒がいました。この生徒を救うべく、脱法ハーブ販売店へと乗り込んだのですが、逆にピンチになってしまいます。
その翌日(?)、木村文乃先生は榮倉奈々らに、初任給を払って仕事を依頼します。榮倉らは、天底よろしく脱法ハーブ販売店へと乗り込み、彼らが販売員にしててあげていた女子高校生を招集、色恋で販売させていたことを彼女らに知らしめたのでした。その上、脱法ハーブが入ったパイプを加えている姿を写真に撮られ、就職予定先の法律事務所、弁護士協会へと写真を送られてしまいます。しかも、販売店主の妹までが脱法ハーブにとりつかれてしまい、哀れ、全てを失うのでした。
榮倉奈々が犯人(?)を一括する決めゼリフとして、「愚か者!」と言います。
感想
現代に必殺仕事人の設定を取り入れたのは面白いですね。でもこれは、「ザ・ハングマン」が実施済みです。刑事ものはあくまでも法律でしか犯人をさばけません。そこでギリギリのところを描くために、刑事ものでは、「別働隊もの」があり、職業を変えると「探偵もの」になります。
この作品は、どういうわけか教師を主役にしています。おそらく、生徒として売り出し中の若者を登用するという目的があるからでしょう。しかし、舞台が学校に限られてしまうため、話の広がりがなくなってしまうのではないか、とも思えてしまいます。
あと、これは榮倉奈々その人に起因することなのですが、セリフがまるで棒読みです。感情がこもっていません。藤原紀香並みかもしれません。また、彼女はアクションが出来ないようで、肝心なアクションシーンは、手足と犯人だけが画面にあって、シーン全体はスローモーションという効果によって描かれていました。
あと、、、脚本とシーン割りが全くダメで、話が上手くつながりません。
そんなわけで、設定としては面白く、決めゼリフも爽快ながら、制作・撮影スタッフに恵まれていない点が心配です。これが、テレビ朝日系金曜日深夜のドラマでしたら見られる仕上がりレベルなのですが、TBS夜10時台となると、ちょっとチープな感じです。
設定は面白いので、スタッフの方々には、もう少し丁寧な絵作りを望みます。
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Posted at
2012/07/22 00:01:12
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