
いやあ、とうとう食べてしまいました。ふなっしーが目印の、「サッポロ一番 千葉船橋ソースラーメン」。買ったのはもう何日か前なのですが、躊躇していたところでお友達の「う~さん@茨城」さんに励まされ、今日食べるに至りました。
カップのインスタントソース焼きそばを食べた方の中には、間違えてお湯を注ぐ前にソースを入れ、そこにお湯を注いでしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私もしてしまったような記憶があります。
さて、このラーメンですが、文字通りソース味のスープのラーメンです。パッケージの紹介文によると、船橋市で昔あったラーメンだそうです。私は船橋から離れたところで生まれ育ち、幼い頃からインスタントラーメンに関心を持っておりましたが、そんなラーメンの話は聞いたことはなかったなあ。
ソースをお湯で薄めた印象ですが、思いのほか酸味が少なく、食べられます。ソースの香りも、口にスープを含むと漂ってきます。もう一度食べるか、と聞かれると少々返答に迷いますが、完食は出来ました。以前販売されたことがある、ペヤングのスープ焼きそばよりソース臭は強いですが、塩気があることが食べられることにつながっています。
皆さんももご存知のとおり、私のブログはソース焼きそばの記事ばかりになっていますが、ソースへの思い出はたくさんあります。上記の、お湯を入れる前にソースを入れた記憶の他、お湯を捨てる時に流し台に麺をぶちまけたり、車を買うための貯金で、カップ焼きそばを見たくなくなるくらいまで食べたり、といったものです。
これをソースにまで広げると、もっと思い出がありました。
時に昭和59年2月、炭酸飲料の「サスケ」が発売されました。仙道敦子が忍者役に扮し、英語鉛の外国人が「ナニ?サスーケ?」とセリフを言うものです。当時は、糸井重里氏が製品を明らかにしないCMを提唱したからなのか、この種の「不思議CM」が始まった頃でした。「痛快冒険活劇飲料」とかいう、全く味を感じさせないキャッチフレーズも、あるいは私に「ものは何でも試してみないとならない」と言うことを知らしめたのかもしれません。
この「サスケ」なんとウスターソースのような風味でした。一口含んでもう継続不能、残りは捨てたのでした。ドクターペッパーやチェリーコーラですら、もう少しは飲めました。
ソースは嫌いではなかったのですが、この味に「大人が何人も集まって考えただろうに、どうしてこんな味で売るのだろう?」と、大人を疑いました。この味のひどさは多くの人が感じたようで、インターネットがない時代ながら4月の初めには店頭には並ばなくなりました。
ソースが食卓に並んだ時期は、私が生まれるもっと前です。普通に「ソース」といえば、多くの人はウスター、中濃、とんかつなどの調味料のソースを思い浮かべるでしょうが、言葉としては「上にかけるもの」の用語です。ババロアやケーキには、いちごソースやオレンジソースと、果汁を煮詰めて年度を揚げたものをかけますが、これもソースといいます。
時に昭和53年夏、幼稚園の終業式を終えた帰りのバスで、私は待ちきれずに「たのしいなつやすみ」を見ていました。そこにホットケーキを使ったものだったかアイスクリームを使ったものだったか、「おかあさんとデザートをつくろう」というページがありました。半日で終わった日ですかたら、当然お腹がすいています。そのアイスクリームだかホットケーキには、「ちょこれーとそーす」がかけられてました。色も当然茶色ですから、私はウスターソースとチョコレートを混ぜたものを「ちょこれーとそーす」というのだと思い。確かバスの中で友達と「まずそうだね」とおしゃべりをしたかもしれません。
家に着き、早速母に「チョコレートにソースを混ぜなくて良いから、これを作って」とねだったように思います。母はよく理解をできなかったようなので、「たのしいなつやすみ」を見せると、「チョコレートを溶かしてかけたのを「ソース」って言うのよ。馬鹿ねえ。」と言われたような気がします。
私は「それならソースと言わずに、チョコレートと言えば良いのに。」と憤慨しましたが、ソースは調味料ソースとは限らないのを、その時に知りました。みんな、恥をかきながら成長するものなんですね。
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ソース焼きそば | グルメ/料理
Posted at
2014/03/14 22:51:54