2015年01月11日
2014年9月-12月期 ドラマ感想批評
そろそろ2015年1月-3月期ドラマが始まりますが、昨秋のドラマのうち見た作品について総まとめをいたします。
月曜日
SAKURA-事件を聞く女
全くの水戸黄門フォーマットの脚本であり、このフォーマットを結局ほぼ最終回まで貫いてしまいました。工夫が見られず、脚本も少々見ていて恥ずかしい完成レベルです。視聴対象はお年寄りなのでしょうか?一昨年の秋には「刑事のまなざし」という秀作を放送した時間帯なのに、この低下っぷりに驚いてしまいました。
水曜日
ファーストクラス
初期感想と中間感想も述べていますので、特に改めて書くことはありません。最後の方に落涙話を持ってくるなどの試みは見られましたが、もはや死に体になった状況では焼け石に水でした。作品の最後で「退路を断つ(続編はない)」展開にしましたが、これだけが評価できます!?
問題だったのは、作品を練らずにリリース時期を先行させてしまったことです。ホンダが「経営側がマスコミに先行発表をして技術者を二階に上げ、はしごを外して追い込む」手法そのものですが、こんなことは社内の勝手なことです。未完成の作品をリリースされてしまうのはスポンサー、見せられてしまうのは視聴者、車に乗せられてしまうのはユーザー、社内都合以外の何者でもありません。
そうそう、この作品の当初、まるで私のブログを読んでいてこの私に反論を言っているかのようなセリフを吉成ちなみ(沢尻エリカ)に言わせていました。
なぜ服の仕事を選んだのか?という別の人の問いかけに対して、
「「昔、おばあちゃんが服を作ってくれて云々かんぬん・・・・」という同期がなきゃダメですか?」
別の人「いや、、、いらない。」
ここに物語の奥深さがあるだけに、そこを否定していたからこそ、失敗に至ったのではないでしょうか。
金曜日
Nのために
島編のストーリー展開は、青春物としてもなかなかの出来でした。途中から進行が冗長になってしまい、「嫌な予感がするな」と思っていたら、やはりクライマックスが盛り上がりませんでした。小西真奈美演じる、演技性人格障害気味な女性に小出恵介演じる文学青年が振り回された、というお話になってしまっていました。やはり、「ちょっとお菓子な雰囲気の人」には近づかない、ということが生きるには大切なのかもしれません。
これは同じ湊かなえ作「夜行観覧車」にも感じたのですが、さんざん物語を描きながら、クライマックスが「スカッ」とばかりに、空砲になってしまうのです。現在、「湊かなえ原作作品を評価しないとドラマを見るセンスがない」という雰囲気になりつつありますが、おそらく多くの人の心の中に少し感じられていることではないか、と思います。
湊かなえ作品、そろそろテレビドラマの原作としては限界かもしれませんよ。
黒服物語
スチャラカでもなければシリアスでもない、ストーリーも青年誌並み、安っぽい作品になってしまっていました。登場人物の奥深いところを描かなかったのが失敗の原因だと思います。
新・刑事吉永誠一
この作品、シリーズ1の第一話が好評とのことで発表していましたが、第二話からそれがなくなりました。シリーズ1の3話以降も退屈な作品ばかりですが、シリーズ2も退屈そのもの。脚本の仕上がりが素人そのものです。どうしてこんな内容でGOが出るのか、フジテレビに勝ったというテレビ東京も、センスという点では決して褒められません。もうちょっとなんとかなりませんかね。
ということで、最近は第二話までしか品質が維持できないドラマが増えているように感じます。特に、脚本の仕上がりが良くありません。
セリフを入れない、という足かせがありながら、こんな良作が出来た時代があります。
現代の脚本家の人生経験に文句は言いたくないのですが、物語が物語になっていないんだもの!文句も言いたくなります。
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Posted at
2015/01/11 22:33:46
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