ベストモータリング前夜祭に参加す

　この日は、ベストモータリングの同窓会前夜祭に参加しました。そもそも「ベストモータリング」とは、1987年から2011年まで発行された自動車ビデオマガジンです。新型車のテストや走行をさせることが特色で、公共の電波で放送される自動車番組とはまた違った楽しみがあるマガジンでした。

この「同窓会」は、ベストモータリング発行元であった、2&4モータリング社を創設した正岡貞夫さんが呼びかけ、同マガジンの出演者やファンが集まる催しで、今回で4回目です。これまでは昼間の会でしたが、この回は実験的に（？）前夜から開催されました。

　私は大阪勤務のつもりでいましたので、迷わず参加を決めていました。しかし4月から東京に異動となっており、簡単には行けなくなりました。まず、会社に休みを調整してもらい、異動休暇に一日を当てることで対処しました。

次に、移動手段ですが、疲労等を考えて鉄道にしました。東京駅から在来線、新大阪から在来線などを考えていましたが、朝起きるのが遅くなってしまったために、姫路まで新幹線、その後在来線、という、最短時間の方法になりました。

新幹線に乗り、みんカラやフェイスブックを見たり居眠りをしたりしていますと、大井貴之さんのフェイスブックに、駅に乗る前にアップロードしたであろう、昼食の様子が出ていました。私が当該駅に着く頃でしたのでメッセージをお送りすると、なんと同じ新幹線に乗車されていました。大井さんは指定席、私は自由席でしたので、プロの200m前を走り続けていたわけです。

姫路駅に着くと、大井さんはデカトーさんのところによるために降車、私はそのまま在来線に乗り換えです。姫路から相生までは新快速の車両でしたが、相生からは113系体質改善車でした。113系といえば、MT54の力強いモーター音を味わいながら移動します。113系といえば今や絶滅寸前ですが、かつては力強いと思ったこの車両も、加速においては残念ながら音とは違って非常に緩慢でした。途中にけっこうな連続勾配があったのですが、なかなかスピードが出ないようでした。

目的地駅につきますと、長閑な風景が広がっていました。当初は歩く予定でしたが、集合時間が近づいていましたので、タクシーで向かいました。この日は岡山国際サーキットでGT選手権が開催されたのですが、付近の道路はガラガラでした。昼は雨模様とのことでしたので、レースを暇つぶしとして参加する層が来なかったのでしょうが、それにしても寂しすぎです。GT選手権は一般者のレースではないだけに、私としては不人気なのもよくわかります。

　会場に着き、受付近くにいた正岡さんと1年ぶりに再会できたご挨拶をします。また、となりの椅子にいた波田さんともお話しし、高齢者と運転、ブルーバードシルフィの事故についてお話しました。また、風呂上がりのタネテツさんに話しかけていただき、やはりブルーバードシルフィの修理についてお話いただきました。実際にコメントはいただかなくても、ブルーバードシルフィは多くの方にご心配いただいているようです。これは簡単に廃車とはいかなくなりました。

　部屋に荷物を置き、宴会会場へと移動しました。風呂に入っても良かったのですが、寝冷えが怖かったので食後に回すことにしました。でも、二回入ればよかったな、と、今は思っています。

宴会の食事は、いかにも温泉旅館といった出で立ちで、大変贅沢なものでした。卓上燃料で焼く牛肉、これだけ書けば、写真がなくてもイメージできますよね！？出張の際、時間や場所によってはコンビニ弁当になっていた私からすれば、全く別世界です。

私は、なんと黒沢元治さんの正面に座ってしまいました。大変穏やかな方でしたが、今回ご参加された先生の中でも、黒沢さんとはこれまでの同窓会の中でお話しできる機会がなく、具体的なお話ができなかったのが残念でした。

　宴会の中では、中谷さん寄贈のベストモータリングのバックナンバープレゼントや、過去の作品の鑑賞会が行われました。次回がありましたら、過去のベストモータリングをパッケージで振り返り、みんなで話をするような時間があれば良いな、と思います。そうそう、参加者の自己紹介の時間も欲しいですね。

宴会会場は、家族向け温泉ホテルということもあり、9時でお開きになりました。いくつかの部屋では語り合いの会が行われたようですが、私は温泉に浸かりに行きました。大浴場って、気持ちが良いですよね！すっかりのんびりしてしまいました。

部屋は相部屋でした。あの広さなら、4人くらいの相部屋の方が話の盛り上がりや気楽さの点からも良いかな、と思いました。まるで修学旅行気分になることでしょうね。

そもそもが、関東と違って少し暖かい気候のようで、部屋の中も少し暑いくらいでした。出張は多いものの宿泊旅行をしない私にとっては、ちょっと不思議な感覚で夜を過ごしたのでした。