日本テレビ系「偽装の夫婦」第一話に気分が悪くなって挫折す

　このドラマは、天海祐希主演、遊川和彦脚本ということで、10年ほど前の「女王の教室」の再来になります。しかし、「演歌のなんとか」というドラマもあり、視聴率的にも話題の上でも失敗しておりますので、今さらの感が強いです。

　さてこのドラマ、冒頭は図書館職員の天海祐希演じる女が通勤する風景から始まります。その車内のお客を観察し、心の中で悪態をつく天海祐希のセリフから始まります。

そのセリフはかつての「ファーストクラス」の登場人物のそれで、口汚いものでした。20歳代後半くらいの女性がそのような言葉遣いをしますと、あるいは「頼もしい先輩」感が演出されて良いものですが、それ以上の年齢になると、「キチガイ女」の様相を呈してきます。

セリフの言い回しにかなり気落ちしてしまい、挫折も視野に入れて見続けました。しかし、NHK朝ドラマで落ち着き無い夏菜の演技で酷評された遊川氏の脚本だからなのか、シーンごとの落ち着きが感じられませんでした。冒頭の件と合わせて、どこかコミカルに作りたい、ということだけはわかりました。

しかし、登場人物は単なる職員ですが、それもまあ、「キチガイ」なら仕方がないか、と思え、脚本も演技もそれらしく見えてしまい、挫折することにしました。

やはり、脚本と登場人物と設定に魅力がなければ、ドラマは見続けられませんよね。

そんな理由から、本作品は15分程度で挫折することにしました。