このドラマは、スキャンダルにより一時姿を消していた香里奈さん主演の作品です。前評判では、「香里奈のブログ注目度が低く、復活需要がない」などの、マイナス話題が振りまかれていました。
香里奈さん出演のドラマは、「CAとお呼びっ!」「だいすき」「牛に願いをLOVE&PEACE」「ラブシャッフル」などがあります。
「だいすき」に於ける障害者の役と脚本の良さは特筆ものでしたが、その後の作品は率直に言って脚本も演技も全くダメで、香里奈さんの女優としての価値が決まってしまったような気がします。多くのファッションモデル出身女優は、ニコニコ顔は素晴らしいのですがそれ以外の感情表現がうまくなく、薄い演技に見えてしまうものです。おそらく、ファッションモデルとして求められる能力と、俳優として求められる能力が全く方向違いなのでしょうね。
さて、この作品ですが、当初の紹介記事で「ドタバタ」と書かれてあることが気になりました。結婚式の前に脳腫瘍がわかった人を演じるのに、なぜ「ドタバタ」にするのか、全く不思議でなりませんでした。そうそう、同じような環境の作品では、東幹久さん、坂井真紀さん主演のドラマがありましたね。前編悲しいお話であったと記憶しています。
この作品では、脳腫瘍がわかった香里奈さん演じる女性と、28年間姿を消していて突然現れた原田美枝子さん演じる母親との間で繰り広げられる模様が描かれています。その模様が、現在の2話まででは確かに「ドタバタ」です。登場人物たちに全く心の落ち着きがなく、話も散漫、「今回は何を描くのか」が不明瞭で、30分経過時点で飽きを感じてしまいます。また、香里奈さん、原田美枝子さんともひどい「大根役者」ぶりで、セリフは棒読みに近く、感情が込められていません。原田美枝子さんといえば、「トラック野郎シリーズ」の中で美少女を演じたことがありますが、あの頃から全く進歩していません。
この作品の製作者たちは、私が高く評価した「だいすき」の人たちと同じだそうです。「だいすき」は、基本構成を1話完結とし、その話の中で何らかのテーマを設定、最後はその解決でハッピーエンド、というものでした。ある作品で良い結果を出した人達が、別の作品でも良い結果を出せるとは限らない、難しい世界ですね。
とはいえ、まだ香里奈さんの役柄上の病状は進行していません。やがて進行していくであろう病気ですが、その中で「明るく元気だったあの頃」と振り返られることになるのでしょうか?そうなることも考えられるゆえ、この作品を簡単に挫折するわけにはいきません。
裏番組の「サイレーン」にもよりますが、もう少し継続してみようと思います。しかしまあ、二人のセリフ言い回しは、何とかならないものでしょうかね。
*香里奈さん、しばらく見ないうちにずいぶん老け込んでしまいました。「CAとお呼びっ」の頃がフレッシュでよかったなあ!
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2015/10/21 22:38:35