2015年10月21日
ここ7年間位のドラマで気になること
このブログでは色々ドラマの感想を書いておりますが、こんな短い期間でも作風というのは随分と変わってくるものですね。ここ数年の不作ぶりは週刊誌が書くところそのもので、人と会ってドラマを見ているか聞いたところで、見ていると答える人がさらに減っていると感じます。
2000年頃はまだドラマを見ている人が多く、2007年位まではドラマの展開について話題にする人もよくいたように思います。「世界の中心で愛を叫ぶ」などがそうですね。
ドラマを見続けていると、たとえその作品が面白かったとしても、「なんだかカンに障るなあ」「疲れるなあ」「すっきりしないなあ」などの、マイナスに感じる要素が増えているような気がします。これも「流行」なのでしょうか?これらがない頃のドラマは、もっとすっきりと見られたような気がします。
・アクションシーンの様子と効果音
太陽にほえろ!、Gメン’75は、肉弾戦アクションが多かった作品で、柔道、空手、ボクシングなど、色々な格闘技の要素が散りばめられていました。またカメラアクションも秀逸で、実際には殴っていないにもかかわらず「殴られる方の肩ごしに撮る」などのことで、あたかも実際に殴っているかのような描写になっていました。
効果音も、実際に人を殴ったりしても出ないような、それでいて爽快感?がある効果音が多用されていました。太陽にほえろ!は、「バーッシ」「ビシャー」「ズコッ」、Gメンを含む東映系は「ビーッシ」「ドバッ」など、音によって制作会社もわかったものです。
それが今では、殴る音も迫力がない「ビチ」などの、本当に人を殴った際の音に近いものが採用されています。一方で服がバタつく音ばかり強調されています。
アクションそのものも、格闘技というよりはダンスに近いような動きで、全身運動にはなっているものの「これじゃあ、人は倒せないでしょう」という動きになっています。ワイヤーアクションも採用されており、動きが軽すぎるように感じます。カメラワークも、全くの「眺め撮り」で、なんだか格闘技ゲームでも見ているような印象です。
・ある回が終わると、話の終わり部分に次回の布石
今までは、1話完結ものであっても連続ものであっても、その回のお話はその回だけで終わり、最後はハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、起承転結の結で終わっていました。見終わると満足感を得たものです。
それがここ3・4年の作品では、いったん「結」は描かれるのですが、その後で次回の「起」が描かれてしまうのです。なんだかすっきりしない印象で、「それは予告でやってよ。面白そうなら見るから。」と、毎回思うものです。
・手ブレ
カメラ機器が軽くなったのか、手持ちで撮影しており、そのカメラ映像が常時揺れていることがあります。最近はテレビが大型化しており、視界内のものが揺れていると、乗り物酔いにも似た気分になることがあります。
カメラを固定すると絵に動きがなくなり、特にアクションシーンは迫力がなくなるものですから、シーンごとに選択して頂ければ結構です。
・階段会議室、USBメモリー、パソコン画面
作品にもよりますが、子供向けヒーローもののようになってしまうので、私は作品を安っぽく見せてしまうと思います。
・マンガのキャラクターのような表情
紙のマンガは動かないため、やや表情を大きく見せる場合があります。それでも劇画調の頃はそんな手法は用いられませんでしたが、「Drスランプアラレちゃん」位からか、過剰に表情を変える手法が使われるようになりました。それをドラマにまで採用し、喜怒哀楽が過剰すぎる演技をさせている作品があります。今期では、「コウノドリ」の、松岡美優さんにそれをさせています。
実在の人でそんなことをするのは、せいぜいカメラの前。ポージングとでも言いましょうか。出来る人はすごいな、と思うのですが、一般人を演じるドラマではそれは不要、過剰な表情は浮世離れ感を強めるだけで、見ていて疲れます。
少し前まで流行っていた、それころ絵文字やLINEスタンプ・吹き出しのような描写は、さすがになくなりました。上に書いたことも流行の一つかもしれないのですが、私は鼻につく印象で、是非ともやめて欲しい要素です。
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Posted at
2015/10/21 23:03:30
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