
この日は出張であり、早い時間からテレビを見られたために、この日が初回放送である「コンフィデンスマンJP」を、オンタイムで視聴出来ました。このドラマにフジテレビが投入する力は非常に強く、主演の長澤まさみがかつて主演した「プロポーズ大作戦」の再放送を始めたりするほどです。
ところがどうして、私は31分で挫折を決意しました。長澤まさみ演じる「演」が、東出昌大演じる「ボクちゃん」に、「それなら他の手を考えればいいんだろう!!」と迫るシーンです。このドラマは演出が漫画的で、浮世離れしています。長澤まさみについてもほとんど一本調子で、バブル期の陣内孝則を思わせる漫画演技っぷりです。
ストーリー自体は、主人公たちが悪の金持ちたちを次々に騙しては金を奪う、という、ごく単純なものです。金を奪う目的は、特別ないようです。
何となく、「俺たちは天使だ」のような雰囲気を感じなくもないのですが、主人公側の登場人物の個性が薄く、個性のぶつかり合いや自虐的な笑いを誘う面白さ。クライマックスのアクションの緊張感がありません。主人公側の作戦がうまくいきすぎるために、ハラハラドキドキさせられる面白さを感じないのでしょうね。
ストーリーの薄さや設定の甘さが有り、1960年代のドラマを思わせる作品で、「見ていて疲れる」以外の感想が出てきません。この感覚を以前も味わっていたと思ったら、月9で低視聴率を記録した「極悪がんぼ」のときと同様の感想なのでした。一本調子でテンションだけが高い台詞回し、荒唐無稽な設定、よく似ています。
私の予想では、この作品の視聴率はジリ貧になり、左前になることでしょう。物語の奥底には、深い味わいを持つ要素がないと、視聴者は見続けてくれないのですよ。結局、フジテレビは失敗作の分析が全く出来ておらず、意気込みだけが空回りしていることが明らかになってしまいました。
追伸
サーチエンジンサイトにニュースを提供している「ビジネスジャーナル」サイトだけがこの作品を絶賛しています。「クソ面白く最高傑作」だの、「ネットでは評価する声が多数」だの、ちょろちょろっとまとめたような記事で、この作品がさも多数の人に評価されていると認識してもらいたそうな記事です。そんなネットの評価は出典を示していないために、全くあてになりませんし、それこそ自作自演であるかもしれません。ニュース配信が慰謝というのは、全く信用できませんね。
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Posted at
2018/04/11 01:06:48