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2019年04月27日

2019年春期ドラマ概況と選択状況

2019年春期のテレビドラマが出そろいました。概ね第一話を見ましたので、感想と評論を実施します。毎年春期は進級進学就職の時期ですので、軽く明るい作風、すなわち、内容が薄い作品が多いものです。その一方で、フジテレビがかつてのフジテレビ像から脱却しようとしており、日本テレビはかつてのフジテレビの作風を目指しています。そんな動きを感じた2019年春期でした。

月曜
21:00 フジテレビ 「ラジエーションハウス」
 放射線技師を主人公とした異種医療ものです。放射線をはじめとした検査は、コンピューター画面の映像を見ることに変わってきているようで、手術等の映像はありません。それでも検査工程を描いていますので、医療ものとしてのお話は成立します。結果、味が薄い医療ものになっております。ストーリーの上でも、患者側の情景描写が弱いようで、見ごたえがありません。

月9を恋愛ものからシリアスものへと移行させようとする意気込みは感じられます。まあ、見続けるかもしれません。

22:00 テレビ東京 「スパイラル~町工場の奇跡~」
 テレビ東京系のこの時間帯ビジネスドラマは、1年を迎えました。当初は「再現映像」の域を出なかったのですが、だんだんドラマらしくなってきました。

この作品は、下町の町工場再生の物語のようです。第一話では、ぐれていた息子が亡くなった経営者の父親の工場で働くことを決意、営業マンとして入社する過程を描いていました。第二話では、失敗しながらも営業活動をし、見事試作品契約を得ることを描いていました。

青年漫画誌によくあるお仕事もの漫画の展開そのもので、工夫も一切ありません。それほど面白くもありませんが、作品としてのバランスは良いと思います。

火曜

21:00 フジテレビ 「パーフェクトワールド」
 この時間枠は、関西テレビ制作の刑事ないしはお仕事ものが放送される時間帯です。ところが、「これは以前の月9かな?」と思えるような作風でした。しかも、「足が不自由な男性とそれを見守りつつ優しく接するヒロイン」と、以前放送された月9ドラマ、しかも前回も今回もヒロインは山本美月となっています。

「月9ドラマ」と聞いてどんな作品を思い出すかは人それぞれで、「101回目のプロポーズ」以降の月9は、こんな作品でした。正統派恋愛もので、バランスは悪くありません。山本美月さんの声も、だいぶ松島トモ子さん(富士ミネラル麦茶、マジンガーZのさやかさん)に似た声から変わり、聞きやすくなりました。

既視聴感たっぷりですが、まあ、見ようと思います。

22:00 TBS 「わたし、定時で帰ります。」
 働き方改革法案の話題性を受けた作品です。いつの間にかこの時間帯のドラマは、「働く女性ドラマ」になってきています。しかもウェブ制作会社の割合が高く、お仕事は事務所内で完結するという、製作費の安さも感じます。

ドラマそのものは、「どういうメカニズムや環境であるかは別として、主人公は定時で必要にして十分な仕事をこなす」ことが前提となっております。そのようにする工程を描いていないので、非現実的で感情移入が出来ません。

思えば10年前、日本テレビで「働きマン」(主演、菅野美穂)が放送されました。働く女性として、忙しく動き回る主人公を描いていました。緊急事態には「男スイッチ入ります」と、当時でもジェンダーフリー的によろしくないセリフがあり、「働く女性は男性と張り合うもの」だったのです。それが今、鎮座して平常心のもとに働くのですから、働く女性も随分と普通になったものです。

主人公に関わる描写が荒く、ドラマとしての完成度に疑問を感じます。私は、「太陽にほえろ!」の「父と子の写真」のように、「事件解決のために一所懸命に仕事をし、子供の授業参観に駆け付けるものの、もう授業参観は終わっていた。」という、頑張る主人公の方が好きであす。そのため、この作品は見なくなる確率が高いです。

水曜
21:00 テレビ朝日 「特捜9 season2」
 テレビ朝日系であり、すでに完成された作品です。見ていません。

22:00 日本テレビ 「白衣の戦士!」
 作品や世界観、登場人物の描写とも、1996-2004年の「ナースのお仕事(1-4シリーズ)」との類似性が指摘されている作品です。

 少し前にブログに書いた通り、おちゃらけた作風に変化していった、「ナースの~」のパート3の見える部分だけをまねた作品でした。脚本家によるストーリー構成が出来ておらず、「その回で何を主題にしたいか」が、全く絞られておりません。ドラマは、「登場人物が普段何をしているか」をつぶさに描くのではありません。その回のテーマを決め、遡る形で放送開始時間の出発点に戻っていく形で書いていかなければ出来ません。

しかも、コント劇のような古いコミカルさ、主人公が昔そうだったという、古いヤンキー像、見ている方が恥ずかしくなる主人公の「変顔」、まるで2000年代初め頃、やはり「ナースの~」パート3そのものです。

ところで、ニュースヘッドラインサイトなどですと、やはり「ナースの~」と比較する記事が目立ちます。ここからも、「ナースの~」として多くの人に記憶されているのは、パート3であることがわかります。

また、日本テレビで初めて「ナースの~」のリメイクが行われたように書かれた記事がほとんどです。しかし、2000年頃には男性看護師を描いた「ナースマンが行く」がありました。また、2006年にはこの「白衣の~」と同じ脚本家である「梅田みか」の作品で、観月ありさ主演「CAとお呼びっ」がありました。仕事よりも男狙いという、当時らしい作品でした。

梅田みか氏は、フジテレビ風を狙った作品専門家のようです。

悪い脚本の反面教師として、見るかもしれません。

木曜
20:00 テレビ朝日 「科捜研の女」
 テレビ朝日の、完成された作風の作品故、見ません。

21:00 テレビ朝日 「緊急取調室」
 同上

21:00 フジテレビ 「ストロベリーナイト・サーガ」
 この作品の題名に「サーガ」とは付いていますが、実質は「ストロベリーナイト」の新シリーズのようです。

前シリーズの竹内結子主演編では、時代背景と竹内結子氏の都合からか、「どう、私仕事できるでしょ?」とでも言いたげな演出が目立ちましたが、こちらの二階堂ふみ氏は、そうでもありません。より活動的な当事者的活躍をしています。

とはいえ原作は誉田哲也であり、面白みがない「警察もの」になっています。その味わいのない作風に、私は何となく飽きそうな予感がするのですが、見続けるかもしれません。

23:45 日本テレビ 「向かいのバズる家族」
 その昔、「家族ゲーム」という松田優作主演の映画がありました。実質は松田優作が家庭教師としてきた状況を描く映画で、題名が適切だとは思えませんでした。その「家族ゲーム」の題名が、むしろ合っていると感じたドラマです。

この作品内では、冷え切った家庭の各員が、ネット上で別の顔を見せているという展開です。SNSに取りつかれる人が多いという展開が古く、2010年代の初期のような感じがします。このようにSNSに書いている私ですが、多くの人がSNSから少し離れ始めている状況が現在だと思います。

3話現在、「起承転結の承」程度の進み具合です。あまり引き込まれない展開で、挫折しました。

金曜
20:00 テレビ東京 「執事 西園寺の名推理2」
 第一シリーズも見ていませんでしたが、第二シリーズも見ません。この時間帯の作品は、どこかチープさと第二話以降の品質低下ぶりが目立ちますので、見る価値を感じなくなっています。

22:00 NHK総合 「ミストレス~女たちの秘密~」
 下に示す作品を見る都合上、大変見づらい時間帯の作品です。実は見ておりません。まあ、見るかもしれません。

22:00 TBS 「インハンド」
 主人公は変人の細菌学者で、病気ないしは事件を解決していく作品です。異種医療もの、異種刑事ものの、「ガリレオ」風作品です。この時間帯のドラマにも安定した「作風」が感じられ、破綻はありません。

しかし、細菌を模した「漫画的CG」が小うるさく、ストーリーも「ガリレオ」そのものです。新しさが全くないのですが、しいて言えば、普通の人の役を演じている菜々緒氏が久しぶりで、新鮮かもしれません。空港を舞台にしたドラマ以来でしょうかね。

まあ、見続けるかもしれません。

23:15 テレビ朝日 「家政夫のミタゾノ」パート3
 この時間帯の作品は、一時昼ドラマ風不倫ものになってしまっていましたが、昨年あたりから元通りになってきていました。そして安定した作品である、この作品の放送です。

面白さもバカバカしさも安定しており、見続けます。

土曜

22:00 日本テレビ 「俺のスカート、どこ行った?」
 この時間帯も作風が安定しているのか、学園ものドラマが多いですね。今日の学園ものというと、ゲームやアニメの作風がそのまま流用されており、見ていて気分が悪いです。「いわゆるイケメン」や「不貞腐れ男子女子」「地味子」など、ステレオタイプな生徒と、破天荒な教師で描かれています。

その作品を、何とか我慢しながら見続けましたが、意外に面白かったです。学園もののふりをしながら、実は主人公が論じる、という、きわめてお年寄り向けの作品です。

この作風をどこかで見たような気がしていましたら、2006年頃に放送された「ギャルサー」でした。渋谷でチームを組むギャル集団(鈴木えみ、矢口真里、戸田恵梨香)に、色々説くカウボーイ(藤木直人)の物語でした。

第一話の終盤、始業時刻の20分も前に閉じられた校門に主人公が怒り、小型ショベルカーで壊すという破天荒なエンディングと、力強い横顔にたくましさを感じました。

放送開始数分後の評価から一転、見続けてみようと感じました。

23:40 フジテレビ 「ミラー・ツインズ」
 フジテレビ(東海テレビ)が制作ですが、wowowoも製作に関わっています。となると、真のエンディングはwowwowまたは映画になることは見え見えです。作風も、何やら妙に映画ぶったところがあり、暗く見づらいです。ストーリーも大変理解しづらく、全く引き込まれません。これがwowwowの作風です。

さっそく挫折しました。

日曜日
21:00 TBS 「集団左遷!!」
 銀行もの、左遷されて苦悩する支店長と、これまた「半沢直樹」以来続く作風です。日曜日夜のドラマということもあり、安定しすぎた作風なのが気になります。
見る前から飽きを感じる設定です。時間が空いていれば、見続けるかもしれません。

22:30 日本テレビ 「あなたの番です」
 マンションの住民、または、住民に関係する人物が、次々に殺されていく物語です。ミステリーものとして展開されておりますが、第二話まで見た今日の乾燥では、まだ登場人物の紹介が終わっていない状況です。全10話未満のシリーズで、この展開の遅さで果たして物語が描けるのは、甚だ疑問です。

物語の主軸がはっきりとしておらず、展開が雑然としています。登場人物が多すぎるのも良くありません。

暇なら見続けるかもしれません。

日曜日のこの時間帯は、これまで録画しておいたドラマの消化に適切な時間帯でした。その時間を消費してでも見るかどうか、という天秤にかけざるを得ません。ドラマを放送するのには、あまり適した時間ではなさそうです。

まとめ
 前の期では、「悪は警察幹部にある」という展開の作品ばかりでしたが、今回は「SNSやインターネット炎上」ばかりです。2005年の「電車男」の頃はツールでしかなかったインターネット、今では実社会の体面にある一つの社会のように描かれています。単純すぎますし、ドラマとしての面白さを、むしろなくしてしまう要素になっていると感じます。

2010年代初めにたくさん導入されたCGが、いまやほとんど使用されないのは、絵が不自然になるからでした。そして今、インターネット事情を描くことが、以前のCGのようなマイナス要素になっています。


脚本家やプロデューサーには、話題性要素やインターネット中の意見や記事に流されず、お話として面白い作品を作ってもらいたいものです。
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Posted at 2019/04/27 15:29:47

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