
この日は、東京オートサロンに行ってまいりました。東京へ戻ってからは、毎年足を運んでいるように思います。
これまで通っている中でも、今年は特に大きな変化を感じました。
1.ミニバンやハイエースの減少
これまで、ハイエースやミニバンはこのショーの主力でした。両車の内装を大幅に変更したり、後席に多数のモニターやスピーカーを配置するなどの、「ドレスアップ」でした。もちろん、車両の内外には多数のLED照明が配置されているというものでした。
ところが、これまで減少傾向にあった両車が、今年はほとんど全滅しておりました。若年層の変化だけでなく、いわゆる「ヤンキー文化」の衰退によるものだと思います。それら「ヤンキー」は、北関東中心とされていましたが、本来北関東は教育に熱心な地域です。
現行「アルファード/ヴェルファイア」の登場時にリークされたという販売資料の「マイルドヤンキー」が、あるいはそれらヤンキー文化の幕引きになったかもしれません。
あわせて、以前の場内には金髪の男女、男性は太っていたり、女性はmoveのYURIに似ていたりするものですが、それらも随分と減少していました。
2.コンパニオンの減少
これまで、オートサロンと言えば派手なコスチュームに身を包んだ女性コンパニオンと、それを撮影するカメラ小僧で通路が埋まるというのが相場でした。ところが、今年はそのコンパニオンがかなり減少していました。コンパニオンを呼ぶのも経費であり、カメラ小僧は呼び込んでもお客様を呼び込めないことにようやく気付いたのでしょうかね。
コンパニオン女性の方も、商品の宣伝よりも自分自身を宣伝し、きれいに写真に撮ってもらったり、あるいは芸能界などへの進出をもくろんでいるということもあったのでしょう。呼ぶ会社の方からすると、甚だ迷惑ですね。
3.スポーツモデルとアウトドア用の増大
ミニバンやハイエースが減少した分を、スポーツモデルが補っていました。走りの性能を重視す津傾向が、ようやく戻ってきました。とはいっても、以前のように「多額の費用をかけて超高性能にする」という傾向は衰退し、誰でもそこそこの予算で楽しめる傾向になってきたのは、良いことだと思います。
一方で、SUVの傾向はオートサロンにもありました。SUVの売れ行きが好調なうちに、キャンプや屋外遊びなど、SUVが便利なレジャーを提案しようということだと思います。「キャンプは一回でこりごり」という人も多数いることでしょう。実は私もそういう考えでして、どうも屋外で飲食睡眠をとるのは抵抗があります。まあ、野山に行って昼間の間だけでものんびり過ごすのもよいのではないでしょうか。それならセダンでも構わないのですが、気分を味わう商品ということなのでしょうね。
4.物販の減少
これまで、会場特別価格で商品を販売するケースが多数ありました。しかし、インターネット通販の拡大や現金取り扱いの厄介さから、減っていったのかもしれません。LED照明の普及を担っていったオートサロンに、ほとんどLED会場販売がなくなったことは、ちょっと残念です。
そんなオートサロンでした。私としては、「moveのYURI」に似た女性の減少が印象的でした。文化の変化を如実に感じさせ、「これは確かにギャルファッションやヤンキーファッションは、衰退するだろうな。」「これからは、「まじめ」が評価される時代が来る」と、思いを新たにするのでした。
ブログ一覧 |
新型車調査 | クルマ
Posted at
2020/01/13 23:18:23