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2022年10月10日

「シン世代マーケティング」を読む

「シン世代マーケティング」を読む  近代史の研究は、私の趣味です。直接近代史を書いている本はありませんが、経済関係の本には関連する内容が記されていることが多いです。そのため、マーケティングの本にまで手を広げています。

今回手にしたのは、元広告代理店社員の原田曜平さんという方が書いた、「シン世代マーケティング」という本です。この方は、広告代理店社員時代からインタビューや調査を中心とした若者研究の本を出版しており、現行アルファード/ヴェルファイア発売前に「マイルドヤンキー」という言葉を世に出して有名になった方です。

そして今回発売された最新刊が、この本です。本の核心に関することは、筆者の利益に反するので書きませんが、平易で読みやすく興味深い内容でした。各種の消費動向は、「各世代が20歳頃に受けた社会的経済的側面に影響されるので、その世代が20歳頃の様子を探ることにある」というものです。読む側が自分の必要性に応じて色々解釈する必要がある、ほぼ調査結果を示しただけの内容になっています。

ブログに書こうと思ったことは、調査結果とは別のところにあります。筆者はこの本からフリーになったからなのか、筆が自由になった面を感じました。

一点目に、「「戦後焼け跡世代」から「バブル世代」までの人たちは、根性論などで下の世代を押さえつけるだけで、具体的なこと何もしなかった。日本が経済的に成長していたのを、自分たちの成果と言っているだけだった。」というものがあります。

これらの人が現役だった頃の努力はともかくとして、根性論で押さえつけていたことは、私も強く感じました。みんなそれらしいことを言っているだけで、具体的なことや理論的なことは、何もなかったような気がします。だからこそ、バブル経済崩壊後の経済後退期(1992-1999年?)に、「価格破壊」や「新入社員の採用抑制」、「自分たちの世代の保身」しかしなかったのだろうと思います。

二点目に、「「バブル世代(男女雇用機会均等法第一世代)」の女性は、当人たちが言うほど働いていなかった」です。男女雇用機会均等法とバブル景気は別の理由で起こっていますが、確かに働きの割に高い収入を得ていたのは事実です。

働く現場といえば、事務職場以外では女性の需要はなく、仮に営業担当者として女性を送ると、取引先から「女性に担当させるな!男性に変えろ。」などとクレームが発生したようです。結局、高い給与水準のまま女性一般職と同じ仕事をさせるか、広報・広告宣伝、マーケティングなどの、取引先と接触せず、一般事務職員との軋轢も生じない部署に配属せざるを得なかったようです。

その結果、「女性のアイデア(直感)が仕事に役立つ」という雰囲気になり、思い付きをポンポンと発言する雰囲気が強まっていた時期です。

 この種の出版物に、個人の不満を思わせるような発言が出ることは稀です。文面では穏やかな書き方になってはいますが、おそらく原田さんの中では強い不満になっていることがうかがえます。

二点目の問題は、インターネットや本にはほとんど記されていませんが、当時を象徴する大きな問題があり、今日のジェンダー問題にも続いていることがあります。近日中に書きたいと考えています。
ブログ一覧 | 時事 | ビジネス/学習
Posted at 2022/10/10 11:45:24

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この記事へのコメント

2022年10月10日 13:55
久々に共感できる書籍ですね。もうすぐ60を迎えようとしている世代の一人として、我々の上の世代の弊害は嫌というほど味わってますからね。
特に「団塊世代」は日本にとって「大いなるガン」でしかありません。
土休返上で仕事をした、俺たちが日本を支えた、苦労したばかりを論じて、具体的な施策や論理的な手法無くして精神論、体験論ばかりで、妙なプライドが高く、挙句には、そうした苦労した世代なんだから何をやってもみたいな、団塊の世代が批判する「今の若者の行動パターン」と同じことをやっている事に気付かない、愚かなことです。

無論、そうした世代にも識者や、ちゃんとした思考回路をもった人たちもたくさんいますが、そうでない人が多すぎる。

たしかに、戦後の不安定な国際状況や、敗戦国という絶対的な不利益の中、苦労をした事は認めざる得ない事実ですが、世界的な経済の上昇機運の中、それに連動して自動的に日本経済も底上げが図られたという上昇潮流の中にあったという事実も見逃してはなりません。
その潮流に釣られて、仕事量も増え、それを、こなさなければ日本が成り立たなかったという事実に向き合ってほしいものです。

他動的な要因を、あたかも自らの努力代の賜物、それに比べて、若い世代は何もしていない、自分勝手という論法には怒りさえ覚えます。

そうした、他動的な経済活動や個人の考え方の最たるものが、バブル経済であり、リーマンショックでの日本の経済状況とその対処であり、己としての論理的な処理と対処を行ってこなかったから、異常に加熱して、異常に影響を受け、それを抜けるための時間がかかり過ぎて、そのツケを若い世代が背負っている事が分からない、抜け出せない、さらに抜け出せない原因は、自分たち以下の世代が悪いという思考回路には閉口してしまいます。

ところで気になる記述があるのですが、まず、

「「バブル世代(男女雇用機会均等法第一世代)」の女性は、当人たちが言うほど働いていなかった」です。男女雇用機会均等法とバブル景気は別の理由で起こっていますが、確かに働きの割に高い収入を得ていたのは事実です。

「働きの割に高い収入を得ていた」とありますが、この根拠はどこにあるのでしょうか。
また、その根拠となる資料等はどこから引用されているのか、ぜひ、ご教授願いたいですね。

自分が知っている限りには、均等法が出た直後の 1987年でも厚生労働省の統計では男女間給与水準は男性の 約61% 。
2012年でも 約71%、そして2022年でも 約77% と同じ仕事をしても、今でも 30ポイント近い格差がある様に思うのですが如何でしょうか。

たしかに、均等法が出た当初は、企業も当の女性も、それまで、男性と同じ環境や思想で仕事をしていなかったので、「とにかく均等法」という事で賃金を引き上げた事はありますが、働き具合に反比例してまでは無かったと記憶していますが如何でしょうか。

その結果、「女性のアイデア(直感)が仕事に役立つ」という雰囲気になり、思い付きをポンポンと発言する雰囲気が強まっていた時期です。

との事ですが、女性の思考方向が「思いつきぽんぽん」だという事例や事実をご教授頂けませんか。

僕的には、男性が思いつかない事例や事実を、性差による日常行動や生活環境の差異から見つける、発言するという思考性は確かにあるが、女性だから「思いつきぽんぽん」は、ある意味で画一的な男性理論他ならないと思うのですが如何でしょうか。

それから「思いつき」と「アイディア」は、まったく違うものという認識はお持ちでしょうか。
この点についても是非、伺いたいと思うのですが。

自分のような、もう60という良い歳の人間でも、いまだに、非論理的な「団塊の世代」や、遥かに下の世代でも、自分の考えや手法を身につけている若い世代と話したりなど、やり取りをする際には非常に気にするものですが、こうしてmoto('91)さんが、一つ一つの事例や、世相を断罪できるって凄いことだなぁといつも思うのですが、少し気になる点がありましたのでコメント致しました。
ぜひぜひ、忌憚なく、ご意見、ご教授頂ければ幸いです。
コメントへの返答
2022年10月10日 20:47
徳小寺さん、こんばんは。
新聞などを見ると、ジェンダー解消に向けた意気込み、意見などはみられますが、「どうして日本はジェンダーが多いのか」を、検証した記事はないように思います。歴史の波間に消してしまった方が良いこともあるのかもしれませんが、新聞社ですら20年以上前のことは「わからない、不明」で済ましてしまっていますので、書きにくいことも書くことにしたのです。

さて、まず「バブル期の女性が働きの割に給与が多い」は、原田さんは根拠を示さずに書いていました。もしかしたら、個人を特定できてしまうからかもしれません。

私もその頃は働いていませんので職場の本当のことはわかりませんが、当時の文献では「女性総合職として採用しても実質は事務職と仕事内容が同等で、場合によっては将来それ以上の仕事をするかもしれない候補生」だったとありました。配属されて、製造・設計・施工/作業現場・営業がなく、結局事務部門配属で22-23歳時の給与が男性総合職と同じでは、これはちょっと、となるというものだと思います。

「思い付きをポンポン」は、複数事実の組み合わせによる、私の予想です。

当時、同級生よりもより都市部中央の学校に通う姉妹が、企業のインタビューやモニターの仕事をして、お金をもらったという声を聞きました。兄や弟が経験した話は聞いていません。私は、「女の意見は世の中に吸い上げられても、男の意見は聞かれもしない。」と、悲しい気持ちになりました。

また、実際には男性がクラシックモダンとして開発した日産Be1も、発売されたら「若い女性を対象とした車」というイメージが強まり、「結局、企業は女性しか見ていないんだ。」と、また悲しい気持ちになりました。

テレビをつければ、市場動向をクイズ形式?で紹介する番組では、「今の女子高生に流行っているもの」などの特集がたびたび取り上げられます。激辛カレーパンやチョコレートなどです。「カップ焼きそばを作るときに、女子高生は麵の下に具を入れてお湯を注ぐ」には、「それは女子高生など、関係ないでしょう。(でも賢いからまねよう)」と思ったものです。1990年代には、確かに一般消費者向け市場動向に、女子高生優先の見かたがあったように感じています。

当時、一般の人にも「F1層」などのマーケティング用語が伝わりつつありました。テレビドラマもF1層だけに受けるように内容が調整されていきました。旧来の刑事ドラマが減少した要因の一つでもありました。例外が「あぶない刑事」ですが、これは「主人公たちが力を抜いているところがオシャレで、服も曲も場面もオシャレ」という感想が多かったから、と雑誌記事で読みました。ついにテレビ番組までもが女性F1層だけを狙うことになり、「ついに卑弥呼以来の女性優位の時代が来るのかもしれないな。」と、また悲しい気持ちになりました。

アイデア商品というものもありましたね。確か、主婦の方がハンガーに工夫をして100万円くらいの特許収入があったとか?これはこれで素晴らしいことなのですが、どういうわけか古くからの「女のカン」がありがたがられるという風潮に成り代わり、女性の思い付きが世の中を変える原動力になるかのような空気を感じたものです。もう少し後の時期のことですが、かつて同じ会社で働いた女性も、「色々企画をしたい。でも、規格を実行する実務はしたくない。」と言っていました。実務に就いても、監督役のおじさんにまるで媚びるかのようなおしゃべりで取り入って、実際の扱い高が…、という状態でした。結局色々あってすぐに退職してしまいましたが、女子高生の件を含めて、「当時、女性の思い付きがビジネスになる風潮があった」「働きの割に」の現れにならないでしょうか?

時は流れて、これらのことを知る働いている女性はほとんどいなくなっているでしょうが、「昔から女性がただ迫害されていた」、という論調を見ると、「20-30年前がどうだったか、思い出してよ。」と思ってしまうのです。

他に単独でブログ化したいこともありますので、この位でよろしいでしょうか?

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何シテル?   01/19 13:39
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