
アルバイトの記憶 スペード社シリーズ
猿島さん他との飲み会が終了すると、私とその他数名は別部署へ異動しました。その部署はお客さまからのお問い合わせはがきを分別、整理し、試作品を製作している企業へお返しするとともにデータを送る部署でした。先日までの集配事業をしていた部署とは仕事が忙しくなる時期が違ったようで、熱気も働いている人数も段違いでした。
働いている人は、集配事業部が大学生・専門学校生だったのに対して、フリーターの方が中心だと聞きました。見た目も?少々年上に感じられる方が多かったように感じます。また、勤務期間がある程度長いのか、職長を中心にある程度の人間関係が築かれているように感じました。
仕分け業務は基本的には書かれた内容や属性により分類するもので、「パッ、サッ」と分けられます。とにかくどんどん仕分ければよいだけなので、目と指は疲れますが頭は使いません。こちらの監督社員さんや職長からは、「最初はゆっくり丁寧に」と言っていただきましたが、こういう仕事をゆっくりするのはかえって難しいものです。どんどん進めていきます。
一方、同時に移動した人の中には、仕事方法を今一つつかめていない人もいました。
西郷里大学の人たちはクラブの先輩、後輩で勤務していましたが、一番年上の塩さんという方が後輩の苗町さん、傘大陸さんという方に教えてしまっているのですが、塩さんが間違って理解していたようで、塩さんが職長に怒られて、苗町さんや傘大陸さんの信頼も失ってしまう?という、見ていてお気の毒な状態になってしまいました。
また、何名かの女性も同時に異動しましたが、いちいちはがきを読んだりおしゃべりをしながら仕事をして、そして仕事内容を間違えてしまうのですから、どうしようもありません。
なお、私をいじめた人間たちも同時に異動させられています。
また、その職場で働いている人たちが私たち異動組を見る目に、どことなく厳しさを感じます。第一期の勤務初日に感じた「何しに来たんだ?」と感じさせるものです。仕事の内容は聞かないとわからないけれど、どことなく聞きづらい雰囲気だったので、塩さんは勝手に理解して仕事を進めたり教えたりし、女性はおしゃべりが止まらなかったのでしょう。やはり職場には、オープンマインド性が必要です。
そんな雰囲気でしたら、異動組はまず女性が来なくなり、さらに傘大陸さんも来なくなり、塩さんも姿を見せなくなるという状況でした。もしかしたら、私と苗町さんしか残らなかったかもしれません。この異動は、まさに「追い出し部屋」として機能したのでした。
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スペード社 | ビジネス/学習
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2025/04/08 21:18:18