2020年10月04日
SUVは飽和状態ではないのか?
町のあちこちのトヨタのディーラーでヤリスクロスを見かけるようになってきた。また、ネットでもヤリスクロスは死角がないとか、売れないはずはないとか、かなりの高評価である。これにより、トヨタはライズ/ロッキー、ヤリスクロス、C-HR、RAV4、ハリアー、ランクル、プラド、そしてからもレクサスUX、RX、NX、LXと11種のSUVが存在する。(来年までにきっとカローラクロスも投入の可能性がある)トヨタはどのクラスにもSUVを投入できる状態になったと思う。では、他のメーカーはどうだろう。
ホンダはCR-V、ヴェゼルだが、これにフィットとフリードからはクロススターかあるので4種。
三菱はエクリプスクロス、アウトランダー、RVRの3種、マツダがCX-3、30、5、8、それに今秋デビューよていのMX-30の5種、
スズキはジムニーシエラ、XBEE、SX4Sクロス、エスクード、そしてイグニスまでいれると 5種。それにスバルがフォレスター、そしてXVの2種。ニッサンがキックス、エクストレイル、そしてアリアの3種。(ニッサンはさらにこれだけでマグナイトの投入もある)
これだけで33車種が国内で購入できる。さらに軽自動車や輸入車までカウントすると日本は、結構なSUV大国である。
自分の予算や大きさからこれらの中から選べるなんて恵まれていることかと思う。 しかし、これは飽和しているのではないかと思う。
かつて国内のブームになったのがミニバンであった。トヨタもニッサンもホンダもマツダも三菱も現在のSUVのように多くのモデルがデビューした。ミニバンブームは、少なくとも80年代初頭辺りから、2000年初めぐらいまで最盛期だったのではないかと思う。しかし3代目プレマシーがデビューした頃には既に市場は徐々に縮小傾向にあった。
2代目プレマシーのデビュー以後(2005年)はホンダが2代目ストリームに、ウイッシュはマイナーを終え、アイシスがデビュー。ニッサンはリバティからラフェスタにバトンタッチ。しかし、その後継モデルはそれぞれに燦燦たる状況になる。
また、ノア・BOXY、セレナ、ステップワゴンなどもハイル―フミニバンも、それぞれが健闘しあうも徐々に偏りが見え始めた。またLクラスミニバンもエルグランドに陰りが見え始め、トヨタ勢が圧倒的に販売面で上回る。さらにこのクラスのパイオニアたるオデッセイも独創的な3代目も登場するが、4代目は3代目のようにはいかなくなった。
あの頃は郊外のショッピングモールや高速道路のパーキングエリアではミニバンばかりが目立ったが、今はそこまではない。
多分にこの数年でSUVもモデルによって販売が苦戦するモデルが出てくるはずだ。また、メーカーもそれを予想してエクステリアや装備面で他のメーカーにないものを投入するだろう。今は、購買層側からすれば、予算や大きさやデザインからより取り見取りだが、5年経ったときには自分の購入したモデルが存在していない可能性がある。
昔はひとつのモデルが代々コンセプトを継承しながらモデルチェンジをするのが普通であった。クラウン、然り、カローラ然り、スカイライン、サニー、コロナ、パジェロ‥‥。だから購入する側もそのままモデルチェンジ後のモデルにするか、それとも別メーカーに変えるか、またまたクラスアップを図るか…考えたものだ。
しかし、国内のモデルは新型のSUVが登場し始めているが、モデルチェンジをきちんとできるのはいくつあるだろうか。ハリアーもC-HRがデビューしたときにC-HRの納車の遅れや価格でハリアーが有利になったことがなければ、注目されていなかった。RAV4も復活であって2007年に一旦国内市場では撤退している。
きっと国内市場で名称も変えず最も継続しているのはスズキのエスクードではないだろうか。(違っていたらお教えいただきたい)
需要と供給…ではないが、国内でそろそろ均衡点がきているのではないだろうか?
トヨタのラインアップがこれだけ揃うということは輸入車や他の国内メーカーのどのモデルにも対応できるということではないだろうか。もし、まだまだSUVブームが継続するとなるとSUVとして新たなデザインが確立したり、使用環境にSUVでなくては対応できない場合だと思う。果たして4年後生き残っているのはどのモデルだろうか…?
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Posted at
2020/10/04 21:20:20
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