2023年04月02日
先日、団次郎さんが逝去された。それがきっかけではないが、動画サイトでは様々な動画が流れるようになった。私と同世代の方も同じようにそんな動画で昔を振り返られた方も多いだろう。
思えば、「帰ってきたウルトラマン」という作品は後々に影響を与える作品だったと思う。
たとえば、近年「宇宙戦艦ヤマト2199」ではコスモタイガーの出撃シーンのBGMはこの「帰ってきたウルトラマン」のオマージュともいえる。音楽に合わせて男性コーラスが「ワンダバ」というフレーズをうたうのだ。また、「機動警察パトレイバー」のOVAの中で「ワンダバ」というパトレイバーとウルトラマンと思しきヒーローとのコラボがあったと記憶している。これらは「帰ってきたウルトラマン」のMONSTER・ATTACK・TEAMことMATのテーマからの影響である。
また、それまでのウルトラマン、ウルトラセブンを初めて兄弟として繋げたのもこの作品である。それまで別作品のように取り扱われていたのだが、この作品以降、全てのウルトラマンが家族のように取り扱われていく(ウルトラマンレオ/アストラは別)。ウルトラセブンが登場し、最強怪獣ベムスター攻略のために「ウルトラブレスレッド」という万能武器を渡すのである。また、ナックル星人とブラックキングの話では初代ウルトラマンとウルトラセブンが登場し危機を救うのだ。
結局のこのストーリーをきっかけにウルトラマンのシリーズの中で他のウルトラマンが出演することができるようになったわけだ。
後にビールのCMでもこのウルトラ兄弟の関係づけたものがあった。
途中でマット隊長の交代劇というのも当時としては珍しいと思う。劇中では加藤 勝一郎隊長(塚本信夫氏)から伊吹 竜隊長(根上 淳氏)へ交代。体調のユニフォームも、他の隊員と区別するために一本ラインが入るというものだった。
たしか、ウルトラマンに変身するときも当初のコンセプトである「命が危険に見舞われたとき」ではなく、変身したいときに変身できるようになったと思う。
この帰ってきたウルトラマンは視聴率も非常に高く、ほとんど12%以上だったと聞く。あの「相棒」ですら13%を超えたのでヒットしたと言われるのに、帰ってきたウルトラマンは後半ではほとんど20%以上だったという。それだけに影響を受けた人も多いだろう。
当時のオープニングを聞くと好きだったんだなあと思う。現在の流行の曲は前奏が短いのだが、このオープニングでは歌が始まるまで前奏が結構引っ張る。ウルトラマンやマットアローの影絵もスピーディーなのとMAT隊員が一列に整列してから銃をもって構えるシーンには痺れたものだ。
時代とともに支持されるドラマは変わるものだが、多様化の時代に多くの支持を受ける作品作りは難しいと思う。昭和というテレビ全盛期の時代に作られた「ウルトラマン」シリーズは、今後はどのように発展していくのだろうか。
Posted at 2023/04/02 07:23:31 | |
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テレビ番組 | 音楽/映画/テレビ
2022年10月12日
わたしは、どうしてこんなに車が好きになったのだろうと振り返ると…一つの番組にたどり着く。それは1989年テレビ朝日で放映された「サンデープレゼント ‛89モンテカルロラリー 熱き闘いの全記録」という番組だ。
当時バイトの給料を貯めて初めて買ったのがVHSビデオレコーダーだった。その時初めて録画したのがこの番組だった。まだ学生だった自分はそれなりに車好きではあったが、この番組でさらに車の魅力に取りつかれたのだ。
1989年という年はご存知の通り1987年よりスタートしたグループAにによる車両でのWRCとなって強豪ランチャデルタに対してTTEセリカGT-FOURが台頭した頃のものだ。
しかし、この番組はモンテカルロラリーを通してチームマジョルカというプライベーターを中心にラリーに対する情熱を記録したドキュメンタリー番組だ。「コンセントレーション」「サービスポイント」「SS」などの言葉も新鮮に感じたものだ。
マジョルカ―のドライバーは前年は、石川英正氏と「竹ちゃんマン」こと竹平素信氏が務めていた。そして二人がステアリングを握るのはニッサンパルサー。よって残念なことにトヨタセリカやマツダ323の走行シーンははカットされている。代わりに今では珍しいニッサンマーチを駆るベテラン「ポー・エクルンド」を見ることができる。
さて、私をぞっこんにさせたのは、SS13の峠のシーンだ。グループAのデルタを駆るミキ・ビアシオン、ブルーノ・サビーら安定したステアリング裁きでコーナーを曲がる中、BMW・M3を駆るマーク・デュエツが、これぞラリーのドリフトとばかりテールを流してくれる。またFFのがプジョー205がサイドブレーキを使って後輪を止めて曲がっていく…。 さらにBGMはあの神曲映画「デルタフォース」のオープニングである。これは普段サーキットのレースとはまた違う興奮を覚えたものだ。
そういえば、この峠ではないかという場所でのCMも後に放映されたことがあった。
以来、私はラリーの虜になっていく。そしてカーグラフィックTVでは1989年のラリーの総集編が放送され、以後段々と様々なメディアによってトヨタやマツダ、ミツビシ、スバルのワークス勢の活躍が報道されるようになってきたのだ。
カーグラフィックTVで1989年のWRC総集編のオープニングはBGMに「ファイナルカウントダウン」が流れ、カルロス・サインツのセリカの車載カメラがグラベルをテールを流しながら走行する迫力ある場面が収録されていた。そして1000湖ラリーで、デルタが、セリカが、ギャランが飛ぶのだ!
そして先日のその動画と約30年ぶりに出会ったのである。時間の流れを感じつつこれらの動画をじっくり見入ってしまう自分がいた。1980年代後期から日本車のモータースポーツでの活躍が始まったわけ(WRC、WSPC、F-1)だが、私はやはり自動車市場の活況な時代と合わせて車を好きになったということが分かる。
今はトヨタのルマン3連勝、WRCのチャンピオン獲得、F-1のレッドブルホンダ(2021年)の活躍など目覚ましい結果を残しているにもかかわらず、なかなか盛り上がに欠ける。しかし、いつかはまた日本車勢の活躍するときが来ることを期待したいものである。
Posted at 2022/10/13 21:13:04 | |
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テレビ番組 | 音楽/映画/テレビ
2021年05月23日
先月、田村正和さんが亡くられた。
みなさんは、どんな役柄を思い出されるだろうか?
私は「パパはニュースキャスター」とやはり「古畑任三郎」の2作品だ。
「パパはニュースキャスター」は1987年の1月~3月末まで放送されたコメディドラマである。酒癖・女癖の悪いニュースキャスターの前に突然、昔関係した女性との娘3人が現れ生活が一変してしまうというものだ。ドラマの冒頭では必ず?、キャスターの鏡は酒に酔って女性を口説く時、「そろそろ身を固めようと思っている。娘が出来たら名前は決めてある、「愛情の『愛』と書いて『めぐみ』、愛に恵まれるように」と口説いており、3人の娘の名前はすべて「愛(めぐみ)」と説明が入った。
当時の子役の3人(西尾まり、大塚ちか、鈴木美恵)は12~14歳。ドラマの中でその3人が集まるととても賑やかになり、田村正和さんが呆れるシーンは今でも思い出すことができる。それでいて、3人にアクシデントが起きるとパパらしく、ほろっとさせるシーンがあったりと、そのメリハリがとても面白かった。そして、劇中には本物の放送局名や著名人が本人役で登場したのも面白かった。
この子役の3人のうち2人は今でも芸能活動を続けているのは興味深い。もう40代後半になっているようだ。
そして、このドラマの主題歌は今は亡き、本田美奈子さんで「Oneway Generation」はテンポのいい曲だった。
そして田村正和さんの代表作として1番なのは「古畑任三郎」だ。
出演する犯人は主人公を張れるようなタレントばかり。日本版「刑事コロンボ」であった。もちろん脚本は三谷幸喜さんがコロンボをベースに制作したのだから当たり前なのだが、ただ、ドラマの始まりと途中に、古畑任三郎が、ドラマから抜き出したように一人で事件のヒントや解決について語るシーンは斬新だった。
全てのストーリーも面白かったが一番印象に残るのは明石家さんま扮する弁護士との対決だ。事件を解決のヒントは、犯人の弁護士水差しを、花瓶と言ってしまったばかりに自分が犯人であることが露呈してしまうというものだった。
この2作品はどちらも田村正和さんでなければ、成り立たないドラマである。二枚目で、二枚目の生活はこういう生活だろうという偏見と親という正反対を演じた「パパはニュースキャスター」。またつかみどころのない、生活感をほとんど感じさせず、刑事らしくない刑事でありながら、下手に犯人に近づきながら、犯人の油断したところを逃さない「古畑任三郎」。
田村三兄弟の兄の田村高廣さんでも弟の田村亮さんでも、代役はできない。当然、その他の俳優さんでも、このような役は難しいだろう。
先日の生島ヒロシさんのラジオで田村正和さんは人前では食事をすることは見せなかったという。どんな時でも楽屋で一人で食べていたのではないかということが話題になっていた。最近はSNSで普段の生活の一場面を公開するタレントさんが多い中、田村正和さんは全く自分の生活を見せなかったことが、そのイメージを崩さずに「田村正和」というイメージを継続させることができたのだと思う。
また、昨今二世タレントは多い中、親子二代にわたって、大成したことも素晴らしいと思う。畑は違ってもやはり親を超えるのは難しいけれど、自分なりの生き方で成功できたのは、あの表情やイメージには全く想像はつかないが、人には見せなかった努力があったのではないだろうか。(追記 本日放送のワイドナショーの番組での田村さんへのインタビューの中で 私は映画で失敗したんですよね…。との言葉があった。やはりそのことがテレビでの活躍に繋がったのかもしれない。)
古畑任三郎は演じたご本人は他界されたが、これからもきっと語り告げられていくドラマになったと思う。
田村正和さん、安らかにお眠りください…。
Posted at 2021/05/23 08:21:03 | |
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テレビ番組 | 音楽/映画/テレビ
2020年08月01日
いよいよ放送が始まった半沢直樹。
ご存知のように第1話から視聴率も高視聴率。南野陽子が出演して艶のある演技もこれまた嬉しかったりする。(笑)さて原作とは違って、もう一つ今回大和田暁取締役が登場。因縁の関係はドラマでは残したというところが面白い。
相関図はこちら →
原作は「ロスジェネの逆襲」として以前半沢直樹のブームが止まない頃に販売されていたが、先日の1話を見た時点で再度読破。おかげで翌日は睡眠不足。
(気分に乗ってみたい方はこちらをBGMにどうぞ →)
さて、次回の放映の第3話は半沢VS黒崎の対決は原作にはなかったのでほぼオリジナルのものだと思う。ただ、この金融庁の黒崎検査官は今回の6話以降に放送されるだろう、原作「銀翼のイカロス」で登場するため、そのための布石だと思う。
では大和田取締役はどんなポジションだろうか。これから私の推測だが、大和田をドラマに登場させた以上は何か意味があるはずである。では…
実は原作に描かれていながら登場していない人物がいる。東京中央銀行にいながら渡真利同様、半沢直樹側の人物。同期の近藤直弼ではない。←今回海外出張中。
実はこの2作のともども登場しているのが、東京中央銀行の内藤寛営業第2部部長である。
ロスジェネの逆襲では最後の伊佐山泰二証券営業部部長との対決の場を設定する裏方なのだ。また、銀翼のイカロス(第6話以降)では半沢直樹の上司として登場する。
ドラマでは大和田取締役は三笠洋一郎副頭取とライバルまた、伊佐山から裏切られた上司として描かれている。
第1話から登場しながらもちょい役で最後まででてくるわけはあるまい。なれば、大和田の役回りは、ポスト内藤部長のところ。三笠洋一郎&伊佐山泰二部長に対して半沢を使って?反撃・不正の暴露をするのではないかという気がするのだ。それにより、自分を助けた中野渡頭取に恩返しするのではないだろうか。
この動画の冒頭部分にあるのだが、どうも半沢と関わろうとする意志が見え隠れするのだ。
ただ、この推測。まだ第2話しか放映されていないので後半の新たな配役についてはアナウンスされていない。現在売れっ子ともいえる吉田鋼太郎氏。既に「刑事7人」の放送もあるので収録がガチンコしていないだろうか…。
この辺がクリアになれば内藤寛として登場し、私の推測は外れるのだけど…。
さて、仕事も一段落。こちらのコロナウィルスの感染も心配されるので今夜は「銀翼のイカロス」で復習をすることにしておこうと思う。
Posted at 2020/08/01 12:01:29 | |
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