この記事は「マツダ「2%戦略」大成功でもたった1つ残る課題~時系列分析に見たマツダのブランド戦略の課題~」について書かれている。
マツダは今年LARGE商品群の第1弾CX-60を市場投入し、新たなスタートを切ったと言える。それまで海外の電動化に対してマイルドハイブリッドやEVを投入してきたがPHEVやマイルドハイブリッドのディーゼルまでも投入をした。
2012年からのCX-5に始まる新世代(第6世代)商品群は、新たな第7世代商品群に移行しつつある。
上記の東洋経済では、マツダの課題は再び乗り換えをするユーザーが少ないということを上げている。
マツダの2%戦略というのは「クルマ好きからマツダの車はいいと言われる」ように、「シェア拡大を狙うのではなく、既存のファンに強く共感してもらえる「ブランド作り・車作り」を徹底的に行おう」というものだ。しかし、昨今はマツダのエクステリアやインテリアの良さを評価され、輸入車や国内のメーカーからの乗り換えも増えているのも事実である。その中にはマツダ車を購入しても他社の装備や性能の方がよく思えたり、ネットでの評価から判断したオーナーも多いはずである。そこには当然他メーカーに買い替えたいという人もいるのは当然である。今や多様化の時代、ネットでの評価を重視される時代でもある。以前のような営業マン頼りだけや店舗努力だけではなく、動画サイトやネットでの車好きの評価が、車種の選択決定に大きく影響される。
車はツールという一面とファッションという一面を持つ嗜好品である。家族の人数が増えれば、車種も変わる、生活のスタイルを変えようとすると車が変わるのである。家族の人数が変わると3列シートを選択するが価格帯もいろいろあるわけだし、自分の車を保管する場所も考えねばならない。 むしろずっとそのメーカーの車に乗り続けるのは、生活があまり変わらないユーザーが多いのではないだろうか?そうすると例えば、メルセデスベンツを購入する人がずっとそのベンツをチョイスするのはどれだけいるだろうか?さらにはトヨタの場合は様々なジャンルに車種を持っている‥‥。マツダのラインナップにはない車のジャンルもあるのだ。
果たして下記のデーターはどれだけの信ぴょう性があるだろうか…。(資料は東洋経済より)
したがって、同じメーカーを選び続けるのは、ユーザーにとってもメーカーにとっても難しい時代でもある。ましてや車の保有年数も伸びていることから、この数年だけでマツダから乗り換えているかの判断は難しいはずだ。
今年になって円安傾向が継続している(昨日の21時現在147円)。本来は自動車産業にとっては追い風のはずだ。海外に輸出するための国内生産に拍車がかかってもおかしくない。しかし、冷静に見ると、半導体不足だけではなく、労働力も不足している。古いデーターではあるが、2018年6月時点で過去最多の264万人を記録しているという。もし、これらの労働者が賃金に有利となる他国へ出国するとどうなるだろうか‥‥。
多かれ少なかれ、思惑通りにはいかないだろう。マツダだけではなく、国内メーカーでも大きな影響が考えらえる。
バブル期以前に見られた、国内市場だけでの既成概念だけでの企業経営の見方は難しいのではないかという気がする。
Posted at 2022/10/23 09:09:45 | |
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