販売が公表されてから、動画サイトはCX-60のインプレッションがあちこち目立って、あれ?この人今まで車の動画上げていたっけ?と思うようなユーチューバーも試乗動画を上げていた。その中で「CX-60は硬い!」というようなインプレが結構広まった感がある。
そんな折、今日は試乗のチャンスがやってきた。グレードは「XD-HYBRID Premium Sports」というマイルドハイブリットのディーゼルである。今日は今回もディーラーの担当者さんの計らい単独試乗であった。ありがとうございます!やっぱり、一目見るとでかい。ボディ色が黒とあってなおさら大きさを感じた。
まず、乗り込むと認証システムで自分のシートポジションをオートで行うというのは感動だ。思わず「すっげえ~」と声が出た。高級車を思わせる装備である。ステアリングの微妙な調整はコラム付近にあるレバーで行った。シートは全くというほど違和感がなく、座っていても運転していても体にフィットして運転するには不安もなく硬くもなく、柔らかすぎることもなかった。
またサンルーフ装着車だったのだが、以前はルーフと室内を区切るのはボードの車というイメージがあったがCX-60は布であった。ボタン一つでその布が巻かれ、サンルーフが見え、ポップアップする仕掛けになっていた。
自分のシートポジションが決まると動画同様、ボンネットが見える。そのためか、車体の大きさを感じさせない。走り出しは意外なほど普通であった。Mi-DRIVEの説明も受けたが…シグナルスタートでアクセルを大きく開くと、スポーツカーの様なサウンドと暴力的加速をする。あっという間に制限を速度を超えるのでかなり理性の必要なエンジンである。これがノーマルモードなので敢えてスポーツモードにする必要は感じなかった。
また静かにアクセルを開いて運転をすると室内はかなり静かでFMラジオがとてもよく聞こえた。
んで、乗り心地だが、昨今硬めというインプレが出回っているのだが、全くそうは思うことはなく、ごく普通のマツダ車に感じた。改良されたとも聞くが、確かに凸凹のあるところをわざと走ると確かに入力してくるものを感じるがそれがゆすられて不快になることはなく、ごく自然に収まるという感じだった。多分車高調を入れている人やスポーツショックを入れている人からすれば、硬いというイメージはしないはずだ。また、私の中ではDEデミオを長い期間保有していたが、DEデミオにヨコハマのBlueEarthを装着した時は結構固いと思ったものだが、それよりもマイルドに感じた。いやタイヤの空気圧を変えているのではという意見もあるかもしれないが…この画像を見るとそうでもない気がする。
また、昨今ひでぽんチャンネルで話題になっているDCPCI燃焼(空間制御予混合燃焼)の領域と思われる瞬間燃費20㎞/ℓ付近を狙って走行もしてみた。だいたい50㎞/hになるとエンジン回転数が1000rpmを少し超える程度になると瞬間燃費も上昇する傾向であった。
CX-60は確かにいい車だなと思うところが多々見られた。硬めという乗り心地はあまり感じることが無く、車が振動をかなり不快にならない程度におさまるのはきっとFRだからか…。乗り心地というのは、人によってその尺度は違うと思う。トヨタ車に乗っている人が他社の車に乗っていても違いが分かるように、各々のメーカーによって感覚は違う。ハイル―フ軽自動車と普通車のSUVも同じではない。セダンやHBでもそれぞれに違いはある。某ハイル―フ軽自動車に試乗した時は硬めだと思ったことがあるが、それよりもCX-60はかなり乗り心地はマイルドであった。ちなみに訳あって、CX-60試乗直後にフレア(ワゴンR)を運転したが、かなり柔らかいもののロールが大きく不安になった。ひょっとすると高級車という概念が独り歩きをしてしまったのではないかという気もする。マツダの車はもともと硬めの乗り心地のような気がするのだ。マツダ車の傾向として、大径ホイールを採用され始めた初代アテンザの頃から走りを念頭に開発されてきていることから、もともと硬いという気がする。 その他、室内の静かさや加速性能また、エンジンの特性や燃費なども素晴らしいと思った。
ただ、CX-60だけではなく、他の車もそうだが、高級車というアイコンを明確にする装備はオートで何もかもできるという感じがした。ドライバーズポジション然り、サンルーフの開閉然り、リアのバックドアの開閉然り…。あれば、便利だと思うが自分には不要である。
一つには通勤車であれば、普段から休日まで運転するのは私だけなのでドライバーズポジションは固定である。私はサンルーフは必要性を感じないし、リアドアも自分で開閉するのも自動にするほどのたくさんの荷物を持ち込まない…。これは軽自動車にも言えると思うのだが、オート〇〇という装備はよくよく考えると不要になる装備もあるのだが、それが装着されると高級車と同様みたいな感じになってしまうのは不思議だ。
ただ、直6、FR 8ATという装備はやはり運転する側からすれば、魅力的だと思う。できることなら、これらの三つがMAZDA6に装備されたらなと思った。 そして、CX-60のサイズは明らかに我が家の車庫には入らないのだ。
縁のない車となりそうだ…。(あ、ちなみに以前CX-8が代車になったときも車庫からはみ出したw)
※追記
思い出した…かつてCX-3がデビューした時も現MAZDA3がデビューした時も足回りにいろいろと意見が分かれた記憶がある。特にCX-3はサスセッティングだけではなく、タイヤメーカーまで巻き込んでセッティングを見直した。マツダファンブックによれば、標準装備の18inよりも16inの方が乗り心地がよいとあって、我が家も16inに変更したんだっけ…。マツダは大径ホイールを装備をするのは見栄えみたいなところがあるのではとつい思ってしまう。
Posted at 2022/10/02 15:53:57 | |
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