2016年11月13日
ダイハツからスズキソリオ対抗馬がデビューした。
ダイハツトール トヨタタンク・ルーミー スバルジャスティだ。
これらのモデルは明らかに最近の軽自動車と同じようなコンパクトミニバンともいえる箱型である。
もしこれらのモデルがヒットするとなると今後の車の形に大きな流れが起こるかもしれないと思うのは私だけだろうか?
振り返ればワゴンRに始まるセミトールワゴンのデビューによって軽自動車の室内は高さを上げれば窮屈さは感じなくなることで軽自動車のほとんどはこれらの形に移行してきた。ダイハツムーブ、ホンダライフと次々にデビューして行く中でダイハツはさらに高いタントによってさらに箱型を普及させた。これによって各ピラーを垂直のように立ててさらに室内は広がり、横幅はそのままでも全高はコンパクトカーよりも高くなった。そしてスズキは軽自動車市場からソリオで小型乗用車市場にデビューさせてきた。
一方で、ファミリーカーは3列ミニバンとして3世代での長距離移動というコンセプトで爆発的なヒットをしてきた。しかし高級化とこれもまた室内の広さの追求から残ったのは箱型ミニバンだった。ドライバーズミニバンは絶滅に瀕している。
そして実際は3世代で移動というよりも別の使い方が増えてきた。
こうしたミニバンとハイトールワゴンの軽自動車を所有したユーザーに今までのセダンやコンパクトカー、ステーションワゴンは決して魅力的には思えないだろう。
きっと家族から狭いと言われるからだ。そして使いにくいと思うはずだ。
現在のファミリーカーの使われ方とは自分の親や子供の送迎という使われ方だ。あるいは子供の部活での試合会場までの移動だ。
タクシーのようにオートスライドドアがあることはとても魅力的だ。腰をかがめることなく、手を触れることなく、自動でドアが開き車に乗れる(乗せることができる)というのは家族持ちのユーザーには必須の装備だ。
少なくとも私たちの若い頃は自動車は通勤や移動のツールであって、家族があってもかっこよく(スタイリッシュ)て、所有することが喜びである車が良かった。
かっこよい(スタイリッシュ)というのはルーフが綺麗な稜線(AピラーとCピラー)で支えられていることだった。そして移動手段としての運転することが楽しい、つまりドライバー主体の車だった。だからファミリーカーはカローラやサニー、シビックであり、少しグレードを上げるとコロナやブルーバード、アコード・・・マークⅡ、ローレル、ビガー・インスパイアだった。
ところが最近の車はかっこいいはフロントの顔つき(グリルといかめしいヘッドライト)がっこいいであり、室内でゆったり過ごせることが所有することの喜びである。車中泊ができたり、キャンプやハイキングに行くことが楽しい・・・室内での過ごし方が大切である。つまり家族主体の車選びである。
そうするとだんだんと、家族のことを考えた実用性のある車として進化していると言えるのだ。ましてや高齢化社会としても腰をかがめることなく、手を触れずに乗車できる車は重宝である。スズキが軽自動車の枠を超えてソリオをデビューさせたとき、注目はしなかった。しかし、トヨタ勢がコンパクトハイトワゴンの市場に乗りこんだことによって軽自動車を巻き込む形でファミリーカーの主流になっていくかもしれない。となるとセダンやステーションワゴンは絶滅して行くのだろうか?そしてファミリ-カーの形は変わるのだろうか?奇しくも今年はカローラデビュー50周年なのである。
でも私この変化にはついていけない気がする。
Posted at 2016/11/13 21:45:09 | |
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トヨタ | 日記