欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が説得にあたり、ウィッシング運輸相やFDP党首のクリスティアン・リントナー財務相に話し合いを持ったようだが、反対の意志は変わらなかったようだ。引き続き、フォン・デア・ライエン委員長は説得を試みているという。なぜならば、ドイツが賛成に回らない限り、閣僚理事会で2035年EV化法案が承認されないという。というのも反対を表明しているのはドイツだけではなく、イタリアやポーランドも反対しているらしい。特にイタリアは従来の自動車工場が閉鎖されると深刻な雇用問題が起きると考えているようだ。確かにイタリアは旧フィアット系(現ステランティス)のフェラーリ、アルファロメオやサソリのアバルトの他にもランボルギーニなどの有名メーカーがある。そのため、反対票や棄権票が増えれば、「Fit for 55」と言われる欧州グリーンディール政策の一環として出された法案に対して議会の承認を取れないようだ。