
Aピラー・Bピラーのパーツの表面を極力平滑にしてもらい塗装をした件は、以前の
「無塗装パーツの光沢化」" のブログでアップしましたが、塗装ではなく、ダイノックシートを貼ろうかなと考えている方もみえると思います。
(実は私も直前までそのつもりでしたが・・・。)
ダイノックシートは、見える部分だけに貼るのも良いですが、捲れにくくする為にはみん友の、
loft_hybridさんの様に、一度パーツを外してシートを回りこませで貼る方がよりしっかりと貼れるのでは?と思います。
塗装やシートの貼り付けのプランをお持ちの方の為に、参考になればとアップします。
「準備するもの」
①パネル剥がし
本当の柔らかい材質の内装用のパネル剥がしだと外し難いので、出来れば固めのパネル剥がしで、先の細い物が良いと思います。
②外装用両面テープ (0.8mm厚)
今回の作業では約5m程使用するのですが、信頼できるメーカーの両面テープでは元々付いていた様な幅の狭い(約7mm)ものが無かったので、15mm幅のものを購入し、2等分して使用しました。

ちなみに2等分する簡単な方法は、不要になった新聞紙にガムテープを貼り付け、その上に2等分する両面テープを貼ります。
2等分する両面テープの剥離紙のほぼ中央に印を付けてカッターナイフで切ります。
ガムテープに貼った上で2等分したことで、2等分後も両面テープが綺麗に取れます。
(いきなりハサミで2等分に切ろうとすると、テープがハサミに絡みついたり、テープが伸びてしまい、使い物にならなくなります。)
③スポンジテープ
Bピラーパーツの中央のテープは、窪んだ場所に貼り付けるので、スポンジテープを併用します。
これは、ホームセンターなどでは「隙間テープ」という名で売られていることが多いのですが、厚みが5mm程度の薄めのものを探し、スポンジの片側には両面テープが付いているものが便利です。
実際にはこのスポンジテープのもう片側に②と同じ外装用両面テープを貼り付けて使用しますが、これも外装用両面テープに合わせて15mm幅のものにしました。これを選んだことで外装用両面テープと同じ幅なので、②と同様に2等分し易くなります。
「Bピラーパーツの外し方」
Bピラーパーツの外し方については、前述のloft_hybridさんが整備手帳で紹介されていたので、それを参考に作業をさせて頂いたのですが、私なりに補足しながらアップしたいと思います。
簡単に言うと、各パーツの中に3列の両面テープと2個の位置決め用のフックで固定されています。
3列のうち、中央の1本は窪んだ溝に貼り付けるので5~10mm厚程度のスポンジテープに外装用両面テープが付いていますが、外側の2本は一般的な外装用の両面テープです。
下の写真でいうと、青い部分が普通の外装用両面テープ。赤い部分がスポンジテープです。
両面テープ以外に、上側と下側には位置決め用のフックが有ります。
パネル剥がしを写真の様に上側の隙間から入れて、徐々に下側へ剥がしていきます。
loft_hybridさんのお言葉を借りると、イメージ的にはパネル剥がしで「両面テープのスポンジ部分を切っていくイメージ」です。
両面テープが剥がれたら、最終的にパネルを捲る際は、上側のフックの根元に内装剥がしを当てて、フック毎ボディから外してしまうのがベターです。

ベターというのは、フックを外さなくてもこの樹脂パーツを引っ張れば外れますが、もしかすると樹脂パーツ側のフックの付け根にヒビが入ったり割れてしまう可能性が有るからです。
実は私も一部の付け根にヒビが入りましたが、瞬間接着剤で固定したのと、このフックは単なる上側の位置決め用なので、仮になくなっても実質的には3本の両面テープで固定されているので、問題はないので安心して下さい)

下側のフックは位置決め穴から突起物を外しながらパネルを少しずつ引っ張るしかないのですが、スペースが狭いので、モールとの間を内装剥がしなどで広げながら作業すると多少外し易くなります。
またはパネル剥がしで突起物を位置決め穴から滑り出す様にしても良いかもしれません。
上側のフックも下側のフックも、取外す時にヒビが入ったり割れたりする可能性がありますが、これらのフックは位置決め用なので、これが無くなっても外れてしまうということはまず有りません。
3本の両面テープでしっかり固定されますので、万が一、ヒビや割れが生じた場合は、瞬間接着剤で補修してつければ大丈夫です。
仮に無くても貼る時に位置に気をつければ問題はない(と思う)ので安心して下さい。
(実は私も3箇所ほどヒビや割れが生じて、瞬間接着剤で補修しました)
「Bピラーパーツの装着方法」
ボディ側に上側のフックが残った場合は、黄色いフックをボディ側から外し、ピラーパーツ側に装着します。
その後、3本の両面テープを下から少しめくっておいて、パーツを下側から嵌めていきます。

この下側の突起物がこれ以上パーツが下がらない様にするためのもので、四角の穴の中にこの突起物を入れます。
入り難い場合は、外す時と同様に、パネル剥がしでモールを広げながら作業をすると多少入れ易くなります。
または外す時と同様に、パネル剥がしを突起物に当てて、穴に滑り込ませるのも良いかもしれません。
(万が一、突起物が割れても前述の通り、ほとんど影響は有りません)
装着する場合、いきなり両面テープを全て捲ってしまうと、位置がズレた際に修正が出来なくなりますので、写真の様に、テープの剥離紙は少しずつ剥がしていくのが良いと思います。

必ず下側から装着し、上側のフックがカチッと音がするまではめ込み、周囲のゴムを修正して、完了です。

前後のパーツで多少形状が違いますが、装着の方法は同じで、周囲のゴムの形状が多少違うので、その点だけ注意すれば、装着はいたって簡単です。
「Aピラーパーツの外し方」
この部品は2つのフックと両面テープ、そしてパーツ外周のフックで止まっています。
外し方は、写真の様に、隙間からパネル剥がしを入れて、中央にある2箇所のフックと周囲のフックを順番に外していけば簡単に外れます。
「Aピラーパーツの装着方法」
写真はパーツを外した後の写真で、装着準備の為に両面テープと中央の青と白のフックをパーツに付け直した物です。
Aピラーのパーツを外すと中央の2つのフックは車側に残ると思うのですが、装着時はそのフックを車側から外してパーツ側に付け直した上で装着します。
ちなみにエンジ色の部分が両面テープを貼り替えた部分です。

位置を合わせて周囲と中央を軽く叩いていけば簡単にはまります。
「一番大変だった事」
パーツを外した後、装着する前に、両面テープを貼りかえるのですが、今回のパーツの脱着で、一番面倒なのが、古い両面テープを剥がすことです。
ボディ側は意外と簡単に指でほぼ綺麗に捲れるのですが、パーツ側はそうはいきません。
両面テープ剥がし専用のスプレーなども売られていますのでそれらを使うのも手ですが、気長に指やカッターの背などで剥がすしか有りません。完璧に綺麗にはならなくても、両面テープがしっかり貼れる程度までで充分です。
なお、新しい両面テープを貼り付ける前には、しっかりと脱脂をした上で貼り付けて下さい。
次回は、「ドアミラカバーの外し方」についてアップする予定です。