夏の工作①「Pブレーキのアルミペダル化」と、
夏の工作②「グリルエンブレムの製作」に続く、夏の工作シリーズ第3弾の最終回です。
9月の20日にもなって、「夏の工作」というのは不適切かもしれませんが、実作業は8月に行ったものなので、その点はお許し下さい。
オーナメントパネルには純正MOPで「本竹目(バンブー)」・「本杢目」が有りますが、MOPとして装着するよりも後付けのDOPとして装着した方が1万円弱お安く付けれることはご存知の方が多いと思いますが、それでも部品代がそれぞれ 約\22000 と \24000 と比較的高価で、交換を検討しつつも躊躇されている方も多いと思います。
私もその1人で、納車後にMyDの試乗車で「バンブーパネル」を装着した車を見て以来、「Fスポ専用のオーナメントパネルも良いが、木目のパネルも車内の雰囲気が変わって良いなあ」と思いつつ、純正OPパネルの金額には躊躇していました。
純正OPパネルは、「CTのすべて」本によると、本物の板を「0.2mm」の厚さにスライスして貼り付けてあるそうなのですが、それなら擬木シートを貼れば充分では?と思い、挑戦してみることにしました。
先ずは、標準のオーナメントパネルをDへ注文。
大きさの割りに意外と高くて 約\5000。
(ちなみに、標準仕様のパネルとFスポ用のパネルはほぼ同金額です)
塗装までされたドアミラーカバは片側 \4000、ロアグリルは無塗装ながらもあの大きさで \9000からすると、少し高いかな?という気もします。
そしてサンゲツ(本社)のショールームを訪れ、カタログから木目のシートを物色しました。
サンゲツには「REATEC」というシリーズで、「本物では?」と思うほどの質感の高い木目のシートが有り、どれにするかを見本帳で選んでサンプルシートを頂いてきました。(20枚までは良いとのことで、沢山頂いてきました(^_‐))。
このサンゲツの「REATEC」シリーズのシートは、3Mのダイノックシートと同様に、裏面に粘着材が塗られたシール状になっていて、平面だけでなく曲面にも貼れる加工性が良いシートです。
そのサンプルシートから再度じっくり選んで、3種類のシートを、楽天の「E-start」という業者に発注しました。
シートの幅は約120cmの固定ですが、長さに関してはこの業者は50cm以上なら10cm単位で小分け注文もOKでしたので、とても助かります。
オーナメントパネルは長さが50cmほどですので、少し余裕をみて60cmで注文しました。
3種類発注したのは、再度気分転換が図りたいと思った時の再交換用に購入しました。
発注したのは、リアテックシリーズの

①TC-7249 竹(バンブー) ・・・純正OPのバンブーと似た雰囲気の柄(60cmで\1974)
②TC-7232 アニグレ柾目 ・・・純正の本柾目と似た雰囲気の柄(60cmで\2268)
③TC-7074 ローズウッド板目 ・・・濃色の木目ながら、光の加減で濃茶にも深緑にも見える不思議な柄(60cmで\1878)
Dに頼んであった純正の標準のオーナメントパネルは、てっきり表面をシボ状にした一体物の樹脂製かと思ってましたが、実は違っていて、樹脂の上に本皮風のシートが貼られている事が判りました。
この本皮風のシートは表面が凸凹しているのでこのシートを剥がそうとしましたが、なかなか綺麗には捲れないので、とりあえずこのまま上から貼る事にしました。

(ちなみに、Fスポ純正の立体的に見えるオーナメントパネルも、同様に樹脂にシートが貼られたものでした)
今回選んだシートは、純正OPにもある「竹(バンブー)」柄です。
純正OPのバンブーは木目がとても細かいのですが、それと比べるとこのシートは(本来は壁用なだけに)木目の間隔が広いのですが、節に当る部分の柄がはっきりと出ているので、ある意味こちらの方がより リアルな「竹(バンブー)」に見えるかもしれません。
今回の粘着材付きシートの貼り付けは、以前スイッチパネルへのシート貼り付けで経験していて、両端の処理がポイントになることは判っていたので、10cm程度の端切れを用意して両端部の貼り付けの練習を2~3回ほど行ってから本番に入りました。
「貼り付け方」の説明をしておきます。
先ず、パネルの幅+αにハサミで切ります。
パネルの表面は、緩やかな曲面になっていますが、パネルと木目が平行になることに気をつけるのと、気泡が出来ない様に気をつければ、表面を貼り付けるのは簡単です。
幅広側の側面に回りこませる部分をドライヤーの低めの熱風で10秒ほど温めて、シートが柔らかくなったら引っ張りながら側面に回り込ませる様に貼り付けます。
ドライヤーで温めた後はシートがたわんで波状(シワ)になりますが、そのシワを伸ばしながらシートをさらに引っ張ってシートを伸ばしていきます。
同様に、細い方のカーブしている部分も温めて、伸ばしながら貼ります。
私なりの引っ張り伸ばす感覚をもう少し詳しく説明すると、下のイラストの様に、細い方のカーブしている部分と、側面部分を(温めながら)引っ張り伸ばしてて、裏面に回りこませながら貼るイメージです。
細い方の先端は最小限のみ残して、極力余分なシートを切り落としてから作業した方が良いと思います。
あとは、先端に少し切り込みを入れて、目立ち難いように切込みを入れた部分を、下側から上へ順番に裏面に回りこませて貼りつけていくのが良いかもしれません。
パネルの裏側にはみ出した部分は裏側に5~7mmほど回り込ませて貼り付けると、後からシートが捲れて浮いてきたりする可能性が低くなると思います。
裏面に回り込ませる時に、シワになったりする部分は切り込みを入れてから回り込ませると良いと思います。

裏面は、どうしても見た目が良くないですが、見えなくなる部分なので、これで良しとします。
(見た目が悪いので、写真も小さくしておきます(^_-)-☆)
完成した写真です。
また両端部(コーナー部)の処理は意外と難しく、純正のパネルの様には綺麗に貼り付けれませんでしたが、助手席に座って普通に見る分には殆ど見えなくなる部分ですし、特に問題ないと思います。
シートはたっぷり余っているので、また時間をみて、練習しながら貼り直したいとも思っています。
「装着方法」の説明もしておきます。
助手席ドアを開けたままにして、パネルの側面にあるエアバック警告シールが貼られているカバーを開けます。
特に治具が無くても指先を隙間に入れて引っ張ると簡単に開きます。
パネルの奥側に指を入れて手前に引っ張ります。
すると中の固定フック5個が順番外れてくるので、簡単に外れます。(フックの数はパネルによって違うかもしれません)
装着は、パネルの裏のフックをそれぞれの穴位置に合わせて奥へ押込むだけです。
装着後は、サイドのエアバック警告シールのパネルを閉めます。
改めて装着した写真です。
雰囲気が良くなったと思いませんか?!(^^)!
Fスポの立体的に見えるパネルも勿論良いのですが、このバンブー木目のパネルも車内のイメージがガラッと変わり、ある意味、車内に「和」の雰囲気も出てきた様な感じがして、個人的にはかなり満足しています。
他に購入したシートだと「応接間」の雰囲気が出るかも?と期待しています。
純正パネル1つで\21600掛かるのに比べて、たった約\11000で新たに3種類のパネルに模様替えできるとあれば、かなりお値打ちな車弄りかな?と思います。
もし、この「竹(バンブー)」に飽きたら他の柄に貼り直したり、元のパネルに戻して気分転換を図ろうと思います。
「パネル選定に関する補足」
今回私が発注した「標準」の皮シボ付きのオーナメントパネルは、表面が皮っぽく見える様にシボがついていますが、このシボが有るが故にシートを貼り付けるときに空気が逃げ易く(溜まり難く)気泡が出来難いというメリットがあると思います。
逆に言うと、表面のシボが原因で表面の平滑さは多少犠牲になります。
表面の平滑さを求める方は、Fスポ用のパネルを選んだほうが表面がほぼ平らなので(値段も殆ど変わらない様なので)、その方が表面がより綺麗に貼れる(見える)かもしれません。
ただ、私の様に、貼り付けるシート自体に細かな凸凹がある木目を選ばれる方は、どの道、表面が凸凹しますので、貼り易いシボありの「標準」のパネルの方が良いとは思いますが、表面が平滑なシートを貼り付ける予定の方は、Fスポ用のパネルが良いかと思います。