
以前、スイッチの表示を任意の文字に変更した件を
「スイッチ表示の変更」と「装着」のブログにアップしましたが、
今回はその続きで、
「よりスイッチ表示をより純正っぽく黒くする方法」 についてアップします。
前述のブログでは、
下地塗料を 「艶消し黒」 で塗装し、文字入れ後に 「艶消しクリアー」 を使ってスイッチ表示を変更した内容でアップしましたが、出来上がりを純正スイッチと比べると、
(文字が純正とは書体や大きさが違うのは仕方がないとして)
、
スイッチの黒さがイマイチで、「ややグレー味掛かった黒」になっている点が自分としても気になっていました。
そこで、どうすればより黒く出来るか?を考えていたのですが、テールランプの6灯化に伴い、以前表示を変えたスイッチを変更したくなり、そのついでに
「より黒く仕上げる実験」
をしてみました。
前回は、(他の方のブログを参考にしたことも有りますが)、仕上がりを 『艶消し調』 にするから下塗りの 「黒」 も表面保護の 「クリアー」 も 『艶消し』 を選んだのですが、
下塗りの黒を 「光沢」 の黒に変えて、仕上げのクリアーだけ 『艶消し』 にした方が良いのでは?と思い、その実験をしてみました。
下の写真がその実験結果です。
①『艶消し』黒 + 艶消しクリアー
②「光沢」黒 + 艶消しクリアー
写真から、下地を 「光沢」黒にした方が、黒っぽいことが判ると思います。
この結果、②の 「艶消し」黒 + 艶消しクリアー の方が黒くなることが判りました。
・・・<気付いた点①>・・・
次に、艶消しクリアーの塗装回数を 1回 の場合と 2回 の場合で 黒さに変化が出るかも実験してみました。
①『艶消し』クリアー×2回
②『艶消し』クリアー×1回
写真から、艶消しクリアーを重ね塗りすると、グレーっぽくなったことが判ると思います。
この結果から、艶消しクリアーは1回だけの方が より黒く見えることが判りました。
・・・<気付いた点②>・・・
それを踏まえて、今回 シートヒーターのスイッチを「LED:DRL/RRL」から「LED:FRONT/TAIL」に変える作業に入りました。
(変更前) 上段: DRL (Daytime Runnning Lamp)
中段: LED
下段: RRL (Rear Reflector Lamp)
(変更後) 上段: FRONT (DRL 用)
中段: LED (変更なし)
下段: TAIL (リフレクター & 6灯化テールランプ 用)
スイッチ自体の名称(中段)は「LED」のままですが、以前の上段・中段・下段とも3文字だと 何となく全体のバランスが悪かったので、今回は上段と下段の文字には敢えて文字数が多くなる単語を選ぶことにしました。
ちなみに、元々は「シートヒーター用」だったこのスイッチは、中段はスモール点灯時に白抜き文字(「LED」文字)が点灯しますが、上段と下段はスモール点灯時もスイッチON時にも文字は点灯せず、ON時にはそれぞれのインジケータが点灯する仕様のスイッチです。
このスイッチは、上段・中段・下段共に 同じ書体・文字の大きさのレタリングシートを使用していますが、白抜きにする部分(中段)と比べて白文字のまま使用する上段・下段は、文字が若干大きく見えるので、白抜きにする(中段の)文字部分には 若干文字が大きい級数のレタリングシートを選んだ方が よりバランス良く作れると思います。
(ecocar-Lさんに作ったスイッチの様に、白抜き文字だけの場合は、このことを気にする必要は有りません)
(↓ecocar-Lさんに作ったスイッチ)
また、前回のスイッチ文字変更ブログを見られた「ez30さん」から、
「(レタリングシートで文字入れして)、黒の塗装後にレタリングシートの文字だけを
捲ろうとセロテープを貼ると、何故か塗料ごと全てが捲れてしまいますが、
どうすれば文字だけ捲れますか?」
との質問を受けました。
その返答として
「生乾きでは塗料ごと捲れてしまいますが、乾燥しすぎると文字も捲れなくなって
しまいます。その時間は何度かテストしてその都度探るしかない・・・」
と返事しましたが、ちょうど良い機会なので、大まかに時間を計測してみました。
塗料の乾燥時間は、「気温」や「湿度」によって全く変わってくるので、その時々でテストをしながら時間を探るしか有りません。
夏と冬では倍かそれ以上 乾燥時間も変わってきます。
今回のテストとは、12月初旬 室温14度・湿度22%の屋内で行いました。
①スイッチの大きさ程度に切ったアクリル板などの板を数枚用意し、本番と同様に
ペーパーで表面を磨いて、余っているレタリングシートで文字を入れておきます。
②その後、文字入れした本物のスイッチと同時に、下地の黒を塗装します。
黒の下地塗装は、厚塗りせずに2回に分けて2度塗りをしていますが、2度目の塗装は
1度目の塗装後、塗料が生乾き状態である約5分後に行いました。
③下地の塗装後、約35分程度経過して塗料が乾き始めてくると 文字入れした文字が
うっすらと立体的に見えてきます。その段階で、テスト板の端を指で触って塗料の
表面に「指紋の跡が付く」なら まだ早いので、もう暫く待ちます。
④上記の③の後は3~5分ごとに同様に表面を触って乾燥具合を確認しますが、
「指紋の跡が付きそうで付かない」と感じたら、テープで文字を剥がすタイミングが
近づいてきているので、テスト板の文字をテープで剥がしてみます。塗料と文字が
両方捲れてしまうなら、更に3~5分程待って、同様に乾き具合をテストします。
テープに塗料が付かなくなったら丁度良いタイミングなので、文字も自然にテープに
付いてきます。もし上手く文字が捲れない場合は 新しいテープで強めに押し付けて
からテープを剥がすと文字が捲れてくると思います。
⑤上記の④で上手くいったら、本番のスイッチでも同様に作業を行います。
(但し、テストのアクリル板と本番のスイッチでは多少乾き方も違いますので、
注意が必要です)
といった内容のテストですが、この冬の状況での時間の目安はおおよそ判って頂けましたでしょうか?
スイッチの文字変更に興味のある方に 参考にして頂けると嬉しいです。